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アジア産業開発「ピザッキー」
~34cmの大型プレートでピザをおいしく焼き上げる
Reported by 本誌:正藤 慶一
ピザッキー
イタリア料理と聞くと、まずスパゲッティをはじめとしたパスタ料理を思い浮かべる人もいるだろう。しかし、冷凍や冷蔵、さらには宅配でも食べられるというその身近さという点では、ピザが一番だろう。
そんなピザの難点は大きさ。イタリア料理店のピザ窯を見ればわかるように、もともとは大きな窯の中にポイッと置いて焼くもの。なので、モノによっては、小ぶりな電子レンジやオーブントースターでは、調理できないタイプのものもある。
アジア産業開発が販売する、その名も「ピザッキー」という製品は、何と34mのプレートを備えた、ピザ専用のオーブンだ。以前当コラムでは、ピザストーンを備えたオーブントースターも紹介したが、幅は26cmだった。現在のところ、家電Watchでは最大面積を誇るピザ焼き機ということになる。Amazon.co.jpで、11,801円とちょっと高めだが、冷凍ピザを解凍せずにそのまま焼けるという点も気に入ったので、購入した。
到着したパッケージを開けると、“大きなアイロン”とでも言おうか、流線型のデザインをした本体が登場した。Amazonによると、本体サイズは約340×450×250mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.5Kgとのことだ。
ピザを載せるためのプレートも同梱され、直径は34cm。これを、本体中央部の開口部に設置する。スリットの上下にはヒーターが備えられており、これに熱が通ることで、ピザがこんがりと焼かれるわけだ。ヒーターは本体上部のスイッチで切り替えられ、「LOWER(軽く)」、「DUAL(普通)」、「UPPER(しっかり)」の3段階でパワーが調節できる。
電源スイッチはなく、コンセントを差し込むと自動的に電源がON。すると、ピザ全体を万遍なく焼くため、プレートが回転を始める。この時点ではヒーターは入っておらず、本体上部のタイマーのダイヤルを回すことで、ヒーターに電源が入る。タイマーは最大で20分まで設定可能。22~30cmサイズの冷凍ピザなら、12~15分で焼けるという。
パッケージ内容は、右から本体、プレート、取扱説明書
本体を横から見たところ。下にはヒーターが確認できる
開口部をのぞき込むと、上側にもヒーターがあった
プレートには6角形の窪みが設けられている
開口部にセットする
タイマー(上)とパワー調節スイッチ(下)
本体背面には焼き時間やパワーの目安が記されている
【動画】ピザッキーで冷凍ピザを加熱している様子。プレートがゆっくりと回る。1回転するのにかかる時間は約40秒(WMV形式,9.4MB)
腹も減ったので、さっそくピザを焼こう。まず挑戦するのは、16cmほどの小さな冷凍ピザだ。これをプレートの中央において、タイマーを15分に設定してスタートだ。ちなみに、予熱の必要はない。
……しかし、15分というのはなかなかに長い。実はこの冷凍ピザ、電子レンジなら2分ほどでできてしまうと書いてある。空腹でイライラする私を尻目に、のんびりと回転を続けるピザッキー。デキが悪ければただでは済まさんぞ!
12分ほど経つと、ピザのチーズが泡立ち、サラミがこんがりと焼きあがってきた。説明書には「チーズが溶けかけ、泡立ちはじめたら完了」とあったので、もうこのあたりで十分だろう。箸を使ってピザを皿へと移す。プレートには焦げやチーズやこびりつくこともなく、スルッと移すことができた。
食べてみると、おおっ、これはかなりウマい。生地は外はサックリ、中はふっくらに仕上がっていた。生地は少々厚めながら冷凍食品にありがちな“冷え残り”部分もなかった。チーズやサラミなど、表面の具材もいい感じだ。
ここで、電子レンジで作った冷凍ピザと食べ比べてみるが、その差は歴然。電子レンジでは温まりすぎて生地がしなってしまい、歯ごたえもない。チーズも表面にべチャっとつぶれていて、見た目はかなり悪い。オーブントースターと併用すればもう少しおいしくなるだろうが、移し変える手間が面倒くさい。できあがりのよさは、確実にピザッキーの方に軍配が上がる。
12分ほど経った状態。食べてみると、中までしっかり温まっており、生地もサクサクしていて美味しい
同じ冷凍ピザを、2分温めてみた。ピザッキーよりも早いが、チーズはぐちゃぐちゃ、生地には歯ごたえがなく、おいしくなかった
続いて、チルド(冷蔵)ピザにも挑戦したが、こちらも出来がよかった。チルドでは生地の薄いクリスピータイプのものが多いが、焦げることなくおいしく仕上がった。なお、調理の終わりの頃に「Lower」に設定すれば、生地をパリパリに、「Upper」にすればカリカリに仕上げられるという。
説明書では、直径22cm~30cmのピザが対象と書いてあったが、プレートは34cmもあるので、ここで30cm以上の大型のピザを焼いてみようと思う。街のスーパーではそのサイズのものは見つけられなかったので、宅配ピザのLサイズ(約36cm)を注文し、プレートにセットしてみた。すると、大きさピッタリで、見事に載った。せっかくなのでこのまま加熱して食べてみると、まるでできたてのような味になった。宅配ピザは到着すると既に冷えている場合もあるが、本製品を使うことで、できたての味を取り戻せるのだ。ただし、説明書では再加熱やその他の食品の調理での使用は推奨していない。あくまでも自己責任で使用することになる点には注意されたい。
使用上の注意点としては、調理中はプレートがとにかく熱くなる点だ。赤外線放射の温度計で計測すると、200℃近い数値も出た。誤って本体を倒して、プレートが体に当たってしまうことも考えられるので、安定した場所で使用したいところだ。もちろん、小さい子供の手の届く範囲での使用も控えたい。なお、タイマーが「0」になった後は、プレートを冷ますために、ヒーターを省いた送風運転が行なわれる。使用後は、この送風機能でプレートを冷ましてから収納すると良い。送風運転の目安は5~6分だ。
チルドのピザを焼いているところ。ピザッキーのヒーターが、表面を焼き上げているところがわかる
裏面もしっかり焼ける。窪みがあるためか、こびり付くこともなかった
宅配ピザのLサイズ(約36cm)もプレートに乗った。家に届くまでに冷めたピザの温めに向きそうだが、説明書では再加熱は推奨されていない
加熱中はプレートがとにかく熱くなる。使用する際には誤って触れてしまわないよう注意が必要
「ピザッキー」という軽くて安易なネーミングからは想像できないほど、ピザの調理に適した製品といえよう。自宅でピザを作る人から、冷凍ピザをおいしく食べたい人まで、ピザを愛するすべての人に勧めたい一品だ。
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URL
アジア産業開発株式会社
http://www.aid-pet.com/
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