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ナショナル「フェリエES2113P」
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眉毛や顔のウブ毛のお手入れには、女性用の電動シェーバーを使っている。しかし、顔にキズがついてしまいそうで怖く、しかも毎日やるものでもないので、化粧や歯磨きのようにはいかず、いつまでも慣れない。とはいえカミソリはそれ以上に怖いので、安全かつ安心して使えるシェーバーを探していた。
以前、このコラムで「フェリエ ES2105P」という電動フェイスシェーバーが紹介されていた。なかなか良さそうなので、これにしようかと思ったが、今回はせっかくなのでその上位機種にあたる、「フェリエ ES2113P」を試してみることにした。メーカー希望価格はオープン価格で、Amazon.co.jp での購入価格は3,591円だった。ともにナショナルの「きれいなおねえさんは、好きですか」シリーズの製品だ。
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パッケージ
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付属品
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付属品をソフトケースにまとめるとこうなる
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● 顔の凹凸に合わせ、ヘッド部分が左右に動く
ES2113Pは、「ES2105P」と同じ、平型のカミソリを先端に備えた電動フェイスシェーバーだ。櫛状になったカミソリの刃が上下に2枚重なっており、これが互い違いに動くことで、溝の部分に入った毛を切っていく仕組みだ。顔の産毛と眉毛に使うことができる。
本体サイズは、約15×2×3cm(高さ×幅×奥行き)で、ボールペンよりも少し長い。本体に付属するのは、産毛用の刃とマユ用の刃、マユコームが2種類、キャップ、掃除用ブラシと、ソフトケースである。電源は、単四のアルカリ乾電池1本で、これは別売になっている。
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スイッチはオンとオフのみ
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電源は、単4のアルカリ乾電池1本
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刃をはずした状態
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産毛用の刃をセットしたところ。刃の長さは約2.5cm
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眉毛用の刃をセットしたところ。刃の長さは約0.5cm
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付属の刃の長さは、産毛用は2.5cm、眉毛用は0.5cmだ。産毛用の刃は、額、頬、鼻の下などの産毛を剃る時に使う。眉毛用の刃は、眉毛の輪郭をととのえる時と、マユコームで眉毛の長さを揃える時に使う。
2種類のマユコームは眉毛の長さを、マユコームAでは8mmと6mm、マユコームでBは4mmと2mmに揃えることができる。
産毛を剃る時は、産毛用の刃を本体にセットして、スイッチを入れる。刃を寝かせて、肌に添えるようにあて、毛の流れに逆らうようにしながら、ゆっくりと動かす。なお、スイッチはオンとオフだけだ。
眉毛の長さを揃える時は、眉毛用の刃の上にマユコームを差し込んでセットし、スイッチを入れる。マユコームを眉毛にあてたら、眉毛の流れとは逆の方向、マユ尻からマユ頭に向かって動かす。すると、マユコームの溝に眉毛の1本1本が入り、内側の刃で切り揃えられる。
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マユコームA
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マユコームB
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マユコームのこの面を眉毛にあてる。溝に眉毛が入り、内側の刃で切り揃える
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マユコームは立体的だ。平たい面を眉毛にあてていく
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マユコームAとBは、大きさがちがう
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眉毛の輪郭を整える時は、眉毛用の刃を使い、あらかじめ眉毛に描いておいたできあがりの線に沿って、手で肌を伸ばしながら少しずつ剃っていく。
ここまでの特徴と使い方に関しては、「ES2105P」と同じだ。ES2113Pは、さらにもう1つ特徴がある。それは、ヘッド部分が固定されておらず、左右に動くようになっていることだ。
ヘッド部分が自由になるのは、ヘッドの根元に“遊び”の部分があるからだ。ヘッドは、左右に10度の角度で倒せる。自由に刃がスイングすることで、顔の凹凸に密着しやすい。これにより、剃りむらがなく、きれいに剃ることができるのだ。
● 手首の向きや、刃の角度をあちこち変えなくていい
実際に使用してみよう。まずは産毛からスタート。使ってみてまずホッとしたのは、刃先が丸くなっているので、最初に刃をあてる時に肌を傷つける心配がないことだ。安全に使えるということがわかると、きれいに剃ることに集中できる。
顔の肌をそっとなでるようにしながら、動かしていく。進めるうちに、ヘッド部分が顔の凹凸に合わせて左右に動いているのがわかる。ちょっと力の入れ方を変えた時、ヘッドが動いて肌に沿い、無理のない角度に調節されている。きれいに剃るために、手首の向きをあちこち変え、刃の角度を代えようとしなくてもよいようだ。額などの固くて狭い場所では、ヘッドの傾きがよくわかる。
そして、産毛剃りが完了。顔は見事にツルツルになった。
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刃を左に倒してみた時。ヘッド部分が左右に10度の角度で倒せるようになっている
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刃を右に倒してみた時
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次に眉毛だが、まずはマユコームで長さを揃えてから、次に輪郭を整えるとのこと。さっそく先端にマユコームをセットして、眉毛にあて、マユ尻からマユ頭の方向に動かす。何回か眉毛の上を往復させると、長さが統一され、眉毛の形がはっきりした。
次に輪郭をととのえるのだが、眉毛用の5mmの短い刃は、とても使いやすい。短いので、小回りが利き、眉毛を1本ずつ切って形を整えたり、いろんな角度から自在に剃ることができる。眉毛の輪郭をととのえる時も、ヘッドが動くのことが役に立った。眉毛の下に、本体を立てるような持ち方で当てていると、目の彫りに合わせて、ヘッドが少し動き、助けてくれる。
お手入れは、刃の部分を外して、付属のハケを使う。本体の水洗いはできない。
● 使いやすさやか、携帯性か。用途にあわせて
用途でみると、「ES2113P」「ES2105P」ともに、産毛と眉毛で使え、石鹸やローションをつけずにそのまま剃れて、メイクの上からも使える。
「ES2105P」の方が小さくて、軽いので持ち運びには向いているだろう。一方で、「ES2113P」はヘッドが動くので、無理に手で角度をつけなくてよく、使いやすさがある。また、無理な力を入れる必要がないので、さらに安全であるように感じた。
両製品とも、使い捨てのカミソリを比べると、最初に刃を肌にあてる時から安心感がある。あとは、両方に特徴があるので、携帯するなら「ES2105P」、使いやすさを取るなら「ES2113」と、用途に合わせて選ぶのがいいだろう。
■URL
ナショナル(松下電器産業株式会社)
http://national.jp/
製品情報
http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=ES2113P
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・ やじうまミニレビュー 無印良品「まつげカーラー」/「フェイスシェーバー」(2007/07/19)
2007/09/21 00:00
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