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セイコークロック「SF229S」

~補助電源もついたソーラー電波壁掛け時計
Reported by 本誌:伊達 浩二

セイコークロック「SF229S」
 このコーナーでもいくつか、標準電波を受信して時刻を自動修正する“電波”目覚まし時計を紹介してきた。

 電波時計は便利なものだけに、他の分野でも広がっている。今回紹介するセイコークロック株式会社の「SF229S」は、“電波”壁掛け時計だ。

 標準電波受信機能以外にも、電源周りの機構が面白そうだったので、購入した。メーカー希望小売価格は18,900円で、ヨドバシカメラでの通販価格は13,200円だった。

 「SF229S」の外観は直径30cmほどの円形で、周囲のプラスチック枠は薄金色パール塗装、文字盤は白が基調になっている。比較的おとなしめで、オフィスにもぎりぎり置けるデザインだ。

 本体裏のスタートスイッチをONにすると、工場で記憶していた時刻を基にして、ほぼ正しい時刻をいきなり表示する。時刻合わせの手間がいらないので、拍子抜けしてしまうぐらい簡単だ。


本体裏面
壁に掛けるときはこのフックの部分にひっかける スタートスイッチをONにすると、工場で記憶していた時刻をもとに、正確な時間を表示する。その横の2つのボタンは、「A」が標準電波が受信できたか確認し、「B」ボタンは手動で時刻を合わせるためのもの

 まず、電波時計機能から見ていこう。電波時計が基準にしている標準電波は、情報通信研究機構(NICT)が運営しており、福島と九州にの2カ所から発信されている。標準電波の時刻情報はセシウム原子時計によるもので、誤差は10万年に1秒とされている。

 SF299Sでは、福島(40kHz)と九州(60kHz)のいずれか受信状態の良い方の電波を選択し、時刻を修正する。自動受信は1日8回で、受信時間は最長20分を要する、受信中は秒針の動きが止まり、分針は約30秒ごとに動く。

 標準電波が受信できたかどうかは、時計の裏側にある「A」ボタンを押すことで確認できる。Aボタンを短く押すと、文字盤のLEDが、24時間以内に受信に成功しているときは「緑」に、失敗しているときは「赤」に点灯する。また、Aボタンを2秒以上長押しすると、強制的に受信が始まる。

 実際に設置する場所で、強制受信を試したところ、無事に標準電波の受信に成功した。受信周波数などはわからないが、東京都内であることから福島送信所の電波を受信しているものと思われる。

 なお、受信に失敗している場合でも、平均月差プラスマイナス20秒のクォーツ時計として動作しているので、一般的な時計としては問題ない精度を持っている。また、必要な場合には手動で時刻を修正することもできる。


【動画】「A」ボタンを押すと、標準電波を受信できているかいないかを、緑/赤のLEDで点滅表示する。動画では緑色を表示しているので、受信できていることになる (WMV形式,793KB) 【動画】赤のLEDで点滅表示は、標準電波を受信できていないサイン (WMV形式,488KB)

 つぎに、「SF229S」の電源について見ていこう。

 SF229Sでは、文字盤の中心部分にグレーの領域があり、ここに薄膜太陽電池パネルが6枚組み込まれている。本体内にコイン型のリチウム充電池が搭載されており、そちらに充電される。周囲の明るさが1日8時間以上にわたって200lx(ルクス)以上あれば、太陽電池による発電で動き続ける。充電池は、1,000lxの明るい場所に約30時間置かれていれば10日分が充電でき、約300時間置かれていれば満充電できるとされている。

 さらに、暗い場所に設置された場合に備えて、カメラなどで使われるCR123A型のリチウム電池が補助電池として搭載されている。周囲の明るさが1日8時間以上50lxの場合は、補助電池の寿命は約4年とされている。


CR123A型のリチウム電池が補助電池として搭載されている 補助電池を交換する際は、「リセットボタン」を押す。普段はシールで隠れているので、押すときにはがして押す

 SF229Sには、「明るさテストボタン」が用意されており、設置場所の明るさを確認できる。ボタンを押した状態で、文字盤のLEDが緑になれば200lx以上、赤だと50lx以上だ。今回の設置場所では、200lx以上あると確認できた。1日12時間ぐらいは、照明がついている環境なので、補助電池を消耗することなく、動き続けるはずだ。

 ほかにもいくつか特徴的な機能がある。たとえば、SF229Sの秒針は流れるように動作し、動作音はほぼ聞こえない。しかし、それでも気になるという人のために、周囲が暗くなると、秒針が12時の位置で自動停止する。明るくなると、再び動き出すのだ。もちろん、秒針は止まっていても、時針と分針は正しい時刻を表示し続けている。

 また、先ほど触れた補助電池の寿命が近くなると、周囲が明るい状態でも、秒針が12時の位置で停止して警告する。


明るさテストボタン。設置場所の明るさを確認できる 「明るさテストボタン」を押すと、標準電波の受信を確認する場合と同じように、LEDが点灯。緑だと200lx以上、赤は50lx以下を表す 補助電池の寿命が短くなると、周囲が明るい状態でも秒針が12時の位置で停止して警告する

 壁掛け時計といえば十年一日のような変化の少ない機械だと思っていたのだが、SF229Sにさわってみて、機能や使いやすさの面でも大きく進歩していることがわかった。機能面ではまったく不満はない。家庭内の標準時計として、リビングの、できれば窓の近くの明るい場所に設置することをお勧めする。

 あえていえば、さらにシンプルでモノトーンなデザインのバリエーションが欲しい。また、文字盤の太陽電池パネルが、近くで見るとはっきりと見えてしまうのはちょっとつや消しだ。もう少し一体感のある外観になれば、なお望ましい。





URL
  セイコークロック
  http://www.seiko-clock.co.jp/index.html
  製品情報
  http://www.seiko-clock.co.jp/search/product/clock_search/select_detail.php?model_no1=SF&model_no2=229&frame_color_code=S
  NICT
  http://www.nict.go.jp/

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2007/09/13 00:01

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