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やじうまミニレビュー
Terraillon「ディアボロ」

~フタの開閉で寿命を数えるカラフル浄水器
Reported by 本誌:正藤 慶一

 「浄水器」というと、蛇口にセットして使う製品というイメージがあるが、最近では浄水カートリッジが備えられたポットの中に水を注ぎ浄水する、いわゆる「ポット型浄水器」というジャンルも人気だ。当コラムでもこれまでに、浄水器メーカー「Brita(ブリタ)」の2製品「マレーラ」「フィヨルド」を採りあげてきた。

 今回はそんなポット型浄水器の中から、Terrallion(テライヨン)の「ディアボロ」という製品を紹介する。

 このディアボロの購入理由はとても単純で、4種類のカラフルなデザインから選べるといった点が気に入ったからだ。日本での販売代行を請け負うマキノトレーディングのサイトを見ると、本体内部の浄水ユニットが、それぞれ赤/紫/青/水色の4色にカラーリングされている。白を基調とした製品が多い中で、ここまでカラフルなのは珍しい。なんでもTerrallionは、おしゃれなデザインのクッキングスケールや体重計を取り扱うことでも有名なフランスの家電メーカーとのことだ。

 定価は3,675円だが、Amazon.co.jpでは2,480円だった。価格も手頃なので購入してみた。カラーは清潔感のある水色(ミント)をチョイスした。

 到着したパッケージを開けると、中には透明のポットとフタ、ポット内部にセットする浄水ユニットと、その中にセットする浄水カートリッジが入っている。ポットは透明、フタとカートリッジは白で、浄水ユニットフタの一部分にカラーリングが施されている。ポットのサイズは240×264×101mm(幅×奥行き×高さ)。冷蔵庫のポケットにも、約半分以上のスペースが必要になるが、しっかりと入る。タンク自体の容量は2Lで、1回の浄水量は1Lとなっている。


パッケージ内容は、ポットとフタ、ポット内部にセットする上部タンク、カートリッジの4種類 カートリッジ。ヨーロッパ製で、日本のJIS規格テストにも合格しているという

 カートリッジは、活性炭とイオン交換樹脂からできており、それぞれ12%と88%の割合となっている。除去能力は、水道水に含まれる残留塩素や、配管の鉛が溶けたことにより水道水に混入される溶解性鉛をはじめ、石炭、銅、カドミウム、水銀、硝酸、農薬などが除去できるという。なお、使用前の準備として、カートリッジを10分間ほど水につけて、中の空気を取り除く必要がある。

 空気が抜けたら、カートリッジを浄水ユニットにセットし、ユニットをポットに装着。ポットの上から水道水を入れて、フタをかぶせる。あとは、フィルターが浄水するのを待つだけ。ちなみに、1回目の浄水は、カートリッジ中のゴミを取り除くため捨てるよう指示されている。

 ポットに水道水を注ぐと、フィルターから水がポタポタと滴り落ちはじめた。カートリッジの位置は、他製品でよく見られるような真ん中ではなく、取っ手側に寄っている。浄水ユニットはカートリッジの下部を覆っているが、側面には円形の穴が開けられており、ここからろ過された水がポット内へと注がれてゆく。

 ろ過された水を飲むと、確かに味は違っている。水道水と飲み比べると、その差は歴然。香りや飲んだ後の酸っぱさがかなり抑えられている。浄水の効果は確かにあった。

 ちなみに、ほかのポット型浄水器でろ過した水と飲み比べてみたところ、なんとなく味は違うように感じるものの、歴然とした差はさほど感じられなかった。1Lの浄水にかかった時間は約3分と、早くもなく遅くもなく、ごく一般的といえる数値だ。


カートリッジは使用前に水につけて中の空気を取り除いておく 濾過前後での水の成分の変化 【動画】カートリッジを通った水が落ちるところ(WMV形式,約1.4MB)

フタに表示される数字が、カートリッジ交換の目安となる
 ただし、カートリッジ交換の時期を知らせる機能は独特。購入時のフタを見ると、小さな液晶に「61」という数字が表示されている。フィルターに水を入れ、フタを本体にセットすると、フタの裏側のボタンが押され、数値が「60」に切り替わる。この「60」は、カートリッジの浄水能力である「60L」のこと。以降、水の補充でフタを開閉する度に、59、58……と、カウントダウンされてゆく。水をポットに注ぎフタをするという手間を、カウンターとして利用したということだ。

 例えば他社製品では、液晶のインジケーターが数週間経つごとに減り、カートリッジの交換の目安となる頃にインジケーターがゼロになって点滅、交換時期を知らせるというスタイルのものがある。しかしこの方式だと、この期間に何リットルもの水をろ過しても、またはほとんどろ過しなくても、同じ時間に交換ランプが点滅してしまうという欠点があった。本製品なら、毎回かならず1Lを使って入れば、交換時期をぴったりと表示できるのだ。

 もちろん、このディアボロで採用されている方式にも欠点はある。たとえば、1L以下の水を入れた場合にも、カウンターは常に1回としてカウントされる。また、間違えてフタを開閉してしまった場合にもカウントされてしまうのだ。あくまでも目安の数値であることは変わりはない。フタ裏側のボタンを使えば、カウンターを元に戻したり早めたりでるので、よりこだわりたい人はこのボタンで調節すると良いだろう。


本体にセットする度に、数字が1つずつ減ってゆく こちらはブリタのポット型浄水器での残量表示。2週間ごとにケージが減り、交換の目安となる8週目を知らせる方式だ

フタの裏側。取っ手側のボタンを押すと液晶の数字が減り、もう1方のボタンを押し続けると、カウンターがリセットされる ポットの取っ手付近にある出っ張り。これがフタをセットするたびにボタンが押される仕組みだ

 なお、交換用カートリッジも販売されており、定価は1本入りが1,050円、3本入りが3,150円となっている。このほか、150Lまで浄水できるタイプのカートリッジも販売されているが、60Lタイプと違って硝酸の除去はできないそうだ。ちなみに、フタ裏側のボタンの操作で、液晶表示を150Lタイプに合わせることも可能だ。

 基本的にはスタンダードな機能のポット型浄水器だが、時間軸ではなく、浄水した回数に応じてカートリッジ寿命を表示する点は新しい。毎日一定量をコンスタントに使う人はもちろんだが、たまに浄水したい時や、逆に一度に大量に使うなど、浄水するスパンが不定期な人にも適した製品と言えるだろう。


ブリタのポット型浄水器「マレーラCOOL」との比較。ほとんど同じサイズだ 冷蔵庫のポケットにも入る。大きさはポケットの2/3ほどの面積だ




URL
  Terraillon(英文)
  http://www.terraillon.com/
  有限会社マキノトレーディング
  http://www.makino-tr.com/
  製品情報
  http://www.makino-tr.com/shopdetail/002011000007/price/

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2007/09/11 00:00

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