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URO電子工業「ウロハミック」

~人に見られても恥ずかしくない入れ歯洗浄機
Reported by 本誌:伊達 浩二

URO電子工業「ウロハミック」到着したパッケージ。思っていたよりもかなりコンパクトだ
 たとえ家族であっても、見られたくないし、見たくないというものがある。

 義歯(入れ歯)なども典型的な例で、洗面台などに出しっぱなしにされると、見つけた側も困るし、本人も恥ずかしい思いをする。

 URO電子工業「ウロハミック」は、一言でいえば“見られても恥ずかしくない入れ歯洗浄機”がコンセプトの製品だ。

 価格はオープンプライスで、楽天市場では13,200円で購入できた。

 ボディカラーは、レッド、ブルー、シルバー、ブラック、ピンクの5色が用意されているが、一番目立たないブラックにした。

 到着したパッケージは、幅が18cm、奥行きが12cmほどの小さなものだった。本体のほかに、ポーチとACアダプタ、専用の酵素剤が付属している。

 ウロハミック本体は、95×85×47.5mm(幅×奥行き×高さ)で、手のひらに載る大きさだ。重さは170gしかない。

 外観はすっきりとしたデザインで、とても入れ歯が入るケースには見えない。ここがこの製品の一番優れたところだ。


ポーチとACアダプタ、専用の酵素剤が付属してくる 「ウロハミック」本体。“見られても恥ずかしくない”コンパクトでシンプルな造りだ 洗浄機として使うにはACアダプタが必要だ

本体のフタを開けたところ。銀色のタブ(水槽)で入れ歯を洗浄する
 フタを開けると、タブ(水槽)が現われ、ここに水を入れて入れ歯を洗浄するようになっている。

 洗浄機能は超音波と低周波の組み合わせで、洗浄時間は約6分だ。洗浄時にはACアダプタをつなぐ必要がある。

 洗浄にはぬるま湯が推奨されているが、水を使った場合でも生活に伴う普通の汚れはきれいに落ちた。

 なお、徹底的に洗う場合には、付属の酵素剤を入れ6時間ほど漬け置きをしたうえで洗うことが推奨されている。酵素剤は7袋付属するが、なくなった場合はメーカー直販で100袋3,150円で購入できるとされている。

 日常的に使っていると、いくつか不満が出てくる。

 まず、フタをした状態では水がこぼれないようにしてほしい。いまのフタはただカバーしているだけなので、水が入った状態では扱いに気をつかう必要がある。また、水槽の大きさが微妙に小さい、上または下の義歯のどちらか一方ならば入るが、両方入れるとフタが閉まらない。水槽がもう1~2cm深ければ良かった。

 さらに、洗浄機として使う場合にはACアダプタが必要なのが面倒だ。15V用のACアダプタなので、難しいかもしれないが、できれば電池駆動になるとうれしい。密閉性と電池駆動が実現すると、家族の共有の場である洗面台ではなく、プライベートな自室に置きやすくなる。


男性用の義歯を入れた状態。わりときちきちになる 15V用のACアダプタ。プライベートな場所で使うことを考えると電池駆動を望みたい

 使っていて感じたのだが、ウロハミックには、2つの側面がある。1つは、見られても恥ずかしくない義歯ケースで、もう1つは超音波を主体とした洗浄機だ。

 製品企画上難しいかもしれないが、希望としては、ケースとしての属性を独立させてほしい。つまり、このデザインのままで洗浄機能を省略したケースを独立した商品として発売してほしいのだ。旅行などで短期間持ち歩く場合には、洗浄機能はなくてもすむので、そういう選択肢があるとうれしい。重さもさらに軽くなるだろう。こういうことを思いつくのも、ウロハミックが、義歯を使う人間の立場でデザインが考えられており、持っていて恥ずかしさを感じない数少ない製品だからだ。

 自分で義歯を使っていない人でも、敬老の日のプレゼントとして強く推薦する。





URL
  URO電子工業株式会社
  http://www.uro.co.jp/
  製品情報
  http://www.uro.co.jp/new_products/ireba.html

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2007/09/06 00:01

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