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やじうまミニレビュー
マキタ「充電式ペンインパクトドライバ TD020DSW」

~リチウムイオン採用の小型電動ドライバ
Reported by スタパ齋藤

マキタの「充電式ペンインパクトドライバ TD020DSW」。リチウムイオン二次電池を採用した充電・電動式のインパクトドライバだ
 夏だ!! 太陽だ!! 電動ドライバーだッ!! なんでだ? なんとなくだーッ!! ていうか夏休みの宿題で工作方面を選んだお子様を持つ親御様のお手伝いに関わる労力を少なくするために、電力にて動作する工具が便利かな、と見せかけて、実はリチウムイオン二次電池を採用した小型ドライバに興味があったんでした。

 試用してみたのは、マキタの充電式ペンインパクトドライバTD020DSWである。充電・電動式であり、ペン型であり、しかもインパクトドライバなのだ。

 俺的に惹かれたのは、充電式の電動工具としては非常に小さいサイズとなるものの、インパクトドライバーである点。インパクトドライバーは、ドライバー部が回転する時、回転方向にガガガガッと打撃を与えて瞬間的に大きなねじ込み力(トルク)を発生させるタイプのドライバーだ。ねじ込む力が強いので、ネジをシッカリと締め込める。(ただし、使い慣れないと締め込み過ぎるとかネジの頭をナメてしまうような失敗も起きやすい)

 既に小型の充電式・電動ドライバーは持っているが、ソレはインパクトドライバーではない。通常はソレで事足りるが、時々、「これがインパクトだったら」と思うケースがあったので、TD020DSWを試してみたというわけだ。電池も現在隆盛を向かえつつあるリチウムイオンタイプだしネ。


TD020DSWはインパクトドライバー。回転時、ある程度の抵抗がかかると回転方向に対して連続的な打撃を加え、瞬発的なトルクを発生する。よりパワフルにネジを締め込める電動工具だ 通常はこのように曲げた状態で使う。ドライバー本体を最もしっかりと保持できるからだ 専用充電池は本体のお尻の部分に収納されている。セットには専用の充電器も付属する

専用アルミケースも付属する。ゴージャスなフィーリングですな ケース内には電動ドライバーや充電器、ビットケース、説明書等一式を収納しておける ビット等を入れておけるケースも付属する。また、ビットとして、プラスビット(1-45/2-45)が各2本、プラス・マイナスビット(2-45 )が各2本、木下穴・鉄用六角軸ドリル(φ3.0/3.5)が各2本付属する

 上の写真のように付属品もゴージャスですな。で、メーカーの標準小売価格は19,845円。実勢価格は14,000円前後である。……ちょっと高い!? ま、インパクトドライバーだし、リチウムイオン対応だし。……でもインパクトドライバー買う人って、既にフツーの電動ドライバーとか持ってるケースが多い気がするので、このゴージャスなケースとか付属のビット&ケースをなくして、値段下げた方がよくない!? とか細々したコトを思ったが、ともかく使ってみた。

 まず、電動ドライバーとしてはトルクフルで痛快ですな。庭にウッドデッキ作るとか、壁ごと自分でリフォームとかするような本格日曜大工野郎でなく、組み立て家具のネジ回しや棚の取付あたりのライトな日曜大工愛好家なら、これ一本を様々な作業に役立てられると思う。

 が、基本的にパワフルであり、また回転スピードが可変でなく一定なので、小さなネジの締め込みは守備範囲じゃないですな。低いトルクで回せるネジも締められないことはないが、一瞬気を抜くとネジの頭ナメちゃったりネジ山切っちゃったりしそーである。「このネジを手動で回し続けるのはタイヘン、汗かいちゃう、手のひらにマメができちゃう」というレベルの作業向けのドライバーですな。

 使用感としては、ヘビーに使い続けるんでないケースには向くと思う。時々使う、というレベルなら、コンパクトで収納性も高いし、十分なバッテリー持続時間もあるし、しかもパワフル。快適である。

 逆に、メインに使いまくるインパクトドライバーとして考えると、微妙なる点が少々。まず、ボタン類がちょっと押しにくいこと。機構・形状からその位置にしか設定できないのかもしれないが、右手でホールドした時は親指で、左手でホールドした時は人差し指で、スイッチを操作することになり、なんかこーシックリ来ないし少々握りにくい。

 任意にON/OFFできる白色LEDがドライバー先端にあり、やや暗い場所での作業には便利だが、これも人差し指や親指で操作することになる。この照明、実際はドライバー回転のためのスイッチを併用することになるので、つまり使用時は本体を握る親指と人差し指を動かす=ドライバー本体のホールドに親指と人差し指を参加させにくいのだ。


本体先端には白色LEDの照明が内蔵されている 白色LEDは本体横にあるボタンを押せばオン、離せばオフ。点灯させ続けるためには、押し続ける必要がある 白色LED照明を使いつつドライバーを使う場合、こんなふーに、親指でドライバーの回転スイッチを、人差し指で照明オンオフスイッチを押し続けることになる。親指と人差し指は本体ホールドにまったく参加しないわけではないが、ガッチリと力強くホールドするにはぎこちないカタチになる

 ドライバーのスイッチと照明のスイッチの位置に関しては、せめてドライバーの回転に連動してLED照明も点灯してくれれば、とは思うが、ま、慣れの問題もあると思う。

 総じて、性能的にはプロ向きの電動インパクトドライバーだと思う。が、プロにおけるこの製品は「ちょっと持ち出してちょっと使う」というサブ工具的な位置付けなのかもしれない。だからか、他のマキタ製(のやや大型の)電動工具のような使いやすさ───当然ホールド性が高く、スイッチ位置や挙動も適切で、使用時のチグハグ感が少ない、といったツール性の高さにやや欠ける印象が残った。

 とは言え、このサイズ・気楽さで、家庭用インパクトドライバーとしては十分なトルクを持つTD020DSW。日曜大工を追求するのではなく、日曜大工を楽しむというスタンスならば、電動工具の楽しさ便利さを十分味わえると思う。





URL
  株式会社マキタ
  http://www.makita.co.jp/
  製品情報
  http://www.makita.co.jp/product/category/ana_ake/td020ds/td020ds.html

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2007/08/10 00:00

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