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テンピュール「スリープマスク」

~心地よいフィット感の高級アイマスク
Reported by 本誌:伊藤 大地

テンピュール「スリープマスク」
 移動中の仮眠は仕事の効率を大きく左右する。特に出張のような、長時間の移動が伴う場合、20分でもきっちり仮眠が取れると、その後の仕事がテキパキ進むような気がする。

 逆に、朝早く新幹線に乗るとよくあるのだが、うまく眠れずにうとうとしたまま1時間近く過ごすと、ただ眠さとだるさが残るだけで、まったく疲れが取れない。これだったら、本でも読んでいる方がマシだ。

 というわけで、今回は仮眠の質を上げるグッズを紹介したい。“NASAが開発した”という謳い文句でおなじみ、テンピュールの「スリープマスク」だ。希望小売価格は3,675円。楽天市場での購入価格は2,890円(送料別)だった。安価な製品であれば、数百円で購入できるので、高級品と言っていいだろう。

 2週間ほど使ってみたのだが、なるほどフィット感と遮光性は、これまで使ったものとは比べものにならない。さすが高級品だ。

 まず、普通のアイマスクと決定的に違うのは、厚みがあり、面ではなく立体でフィットするような形状になっている点だ。とくに、目の下のところに当たる部分が大きく盛り上がっている。このふくらみがポイントで、これによってマスクがほお骨の上に乗り、ずりさがりと下からの光漏れを防いでいる。

 また、眼球に当たる部分が凹んでいるため、きつめに固定したときでも、目を圧迫しない。眉毛の部分と、目の下の部分でホールドされ、布地がかすかにまぶたに触れるくらいの感触だ。やろうと思えばアイマスクを付けたまま、まばたきもできる。

 表面の素材はベロアで、手触りがよい。中の素材はもちろんテンピュールの低反発素材だ。しっとりと包み込むようなフィット感で非常に心地がよい。


実測重量は60g
下側が盛り上がった形状が特徴 バンドに付いた面ファスナーで固定する

正面
側面。厚みがあるのがわかる
この人形はかなり鼻が高いが、小鼻の部分にしっかりフィットしている

一般的なアイマスク
普通のアイマスクは“面”で目を覆う格好だ 9割方、鼻をカバーできているが、小鼻の脇がわずかに開いている

バンド部分にはテンピュールのロゴがある
 もう1つ、気に入ったのは面ファスナーで固定することだ。安価な製品では、耳にゴムをかけるタイプの製品が多い。こうしたものは、使い始めはいいのだが、ある程度時間が経ってくると、ゴムをかけた耳の裏側が痛くなってくる。また、半年くらい経つとゴムが緩んでフィット感が失われる点が不満だった。

 その点、この製品は後頭部に当たるバンド部が面ファスナーになっており、きつめからゆるめまで、自在に調整できる。私の場合、リラックスするため、ゆるめに装着したいわけだが、ここで活きるのが、さきほど触れたこの製品独特の形状だ。ずり下がりにくいので、バンドもゆるめにできるわけだ。

 やはり、移動の多いビジネスマンに勧めたい。通常のアイマスクに比べると、若干かさばるが、遮光性、フィット感は申し分ない。説明書きには、「語学のヒアリングなど、集中力を高めたいとき」も利用シーンとして挙げられているが、こういう用途なら、ここまでの製品は必要ない気がする。私だったら、このマスクをしたとたんに眠くなってしまいそうだ。

 頻繁に買い換える種類の製品でもないので、5~6倍の価格差は許容範囲と言ってもいいだろう。快適な仮眠を求める人に、強く推薦したい。





URL
  有限会社テンピュール・ジャパン
  http://www.tempur-japan.co.jp/
  製品情報
  http://www.tempur-japan.co.jp/t_goods/travel/travel001.html



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2007/07/13 00:00

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