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やじうまミニレビュー
松下電器「ポケパワー」

~携帯電話やiPodを充電できるUSB緊急電源
Reported by 本誌:伊藤 大地

ポケパワー BQ-600K
 出張中、一番困るのは電池切れだ。パソコンは常にバッテリ残量を1%刻みで確認できるので、電池切れのタイミングを予測できる。しかし、携帯電話は3つある電池残量目盛りが、2つになるとにわかに緊迫感が増す。2つから1つ、そして電池切れになるのが非常に速いからだ。

 というわけで、コンビニに行って緊急電源を購入したりするわけだが、ここにも問題がある。電源容量が大きいものは使い捨てタイプで、乾電池を使うタイプは容量が少ないのだ。なるべくなら、使い捨ては避けたい。しかし、容量が少ないのも頂けない。

 そんな折に登場したのが、松下のUSBポート付き充電器「ポケパワー(Pocket Power)」だ。パッケージは、NTTドコモ/ソフトバンクに対応した「BQ-600K/F」と、au対応の「BQ-600K/A」の2種類がある。いずれも、Amazon.co.jpでは3,464円で販売されている。

 これはニッケル水素充電池を電源として、携帯電話や携帯ゲーム機などを充電できるというものだ。以前、当コーナーで同じタイプの製品として、ソニーの「EnergyLINK」を紹介したが、両者は若干、性格が異なる。

 EnergyLINKのほうは、本体そのものにコンセントが付いており、本体だけでニッケル水素充電池を充電できた。基本はニッケル水素充電池の充電器であり、そこから派生して非常用電源の機能を追加したかっこうだ。

 しかし、ポケパワーは本体と充電器が別々になっている。EnergyLINKと発想が逆で、基本は非常用電源で、それを繰り返して使えるように、ACアダプタが付いている、という形だ。

 充電部分を分離したため、本体がコンパクトなのが特徴だ。ポケパワーは39×85×20mm(幅×奥行き×高さ)、電池込み時の重量が93gなのに対し、EnergyLINKは120×25×69mm(同)、電池込み時の実測重量が165g。その差は歴然。ポケパワーの方はサイズ、重量ともに携帯電話を一回り小さくしたような印象だ。


パッケージ。左がau用の「BQ-600K/A」、右がNTTドコモ/ソフトバンク用の「BQ-600K/F」
パッケージ内容
手のひらにすっぽり収まるサイズ

単三型のニッケル水素充電池2本が入る 給電用のUSBポートは本体側面にある 携帯電話を充電しているようす

 さっそく使ってみよう。

 パッケージは、本体、単三型ニッケル水素充電池「HHR-3MPS」2本、充電器、電源ケーブル、USB充電ケーブルで構成される。HHR-3MPSは最小容量2,000mA、1,000回の充電が可能だ。

 まず、充電池を充電しよう。電源コードを充電器に差し込み、コンセントに入れる。充電器は充電台も兼ねており、ポケパワーを立てて充電できるようになっている。携帯電話を充電するときと同じ使い勝手だ。

 これで本体に入れたニッケル水素充電池の充電が始まる。充電時間は約4時間。充電台の緑色のランプが点滅していると充電中、点灯状態になると充電完了を表す。

 なお、コンビニなどで売っている携帯電話用の緊急電源は、買ってすぐに使えるが、ポケパワーではそれを保証していないので注意が必要だ。取扱説明書にも「充分に充電されていない場合があります」とある。しかし、この記述を裏返せば「出荷前に充電はしている」とも読める。同梱されるニッケル水素充電池は、自己放電を抑えたタイプだ。このことから、買った時点でまったくのカラであることは考えにくい。半年以上積み上げられた在庫でもないかぎり、1回、2回の通話やメールならば耐えうる電力は残っているはずだ。

 さて、充電し終わった本体とUSBケーブルを持ち運べば、もう電池切れは怖くない。実際に使ってみると、やはり容量に余裕があるのは大きい。2泊3日くらいの出張なら、AC充電器を持ち歩かず、ポケパワー1台でなんとかなりそうだ。

 出張時には、多数のACアダプタを持ち歩くことになりがちだが、iPodや携帯ゲーム機のような遊び道具はポケパワーだけで済ますというのも手だろう。とりあえず、カバンに放り込んでおけば、電源にまつわるストレスが大幅に軽減できる。

 ちなみに、本体に入れる電池はオキシライド電池、アルカリ電池でも良い。つまり、仮に出先でポケパワーの電池が切れても、コンビニや100円ショップで電源を補給できるわけだ。毎回、緊急電源を買うより安価で済むのがうれしい。なお、マンガン電池は容量が少ないため、使用できないようだ。


充電台に差すと、USBポートにケーブルを接続できない
 大筋、満足して使っているのだが、1つ気になるのはUSBポートの位置だ。

 本体からUSBケーブルを抜かないと、充電器に差し込めない位置にあるのだ。充電のたびに、ケーブルを抜かなければならないとすると、肝心の時にケーブルを家に置き忘れる心配が出てくる。当然のことながら、本体とUSBケーブルの両方があってはじめて、携帯機器へ給電できるわけで、ケーブルを忘れてしまったら、何の意味もなさない。ケーブルを付けたまま充電できれば、朝、そのまま持ち出すだけで良いのになぁ、と思ってしまう。「充電可能な緊急電源」というアイディアは良いだけに、次の製品ではぜひ、この点を改善していただきたいところだ。





URL
  松下電器産業株式会社
  http://www.panasonic.co.jp/
  製品情報
  http://ctlg.national.jp/product/lineup.do?pg=03&scd=00005544

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2007/07/12 00:00

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