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ジェルデザイン「保冷剤一体型ランチボックス GEL-COOL」
~ひんやり冷やして、おいしさをキープするお弁当箱
Reported by 安部 陽子
保冷剤一体型ランチボックス 「GEL-COOL」
お弁当は、ちょっと手紙に似ている。お弁当を作ってくれるお母さんや愛妻、または恋人からの「ほらぁ、美味しそうでしょ」という、熱いメッセージが込められる。
ところが、お弁当にとって夏は大の苦手。食中毒の問題だ。夕方、持ち帰ったカラのお弁当箱を開けると、中からナマ臭い匂いがしはじめると心配だろう。この時間で臭うけれど、お昼はまだ大丈夫だったのか……と気になってしまう。メッセージが熱いのは良いのだが、お弁当のせいでお腹をこわしてしまうのだけは避けたい。
そんなことを考えながら、子供を持つ友人に入園祝いへのプレゼントを探していると、保冷剤と一体型になったランチボックスを見つけた。GEL-Designの「GEL-COOL(ジェルクール)」という製品だ。Amazon.co.jpで、4個セット4色の組み合わせのランチボックスが3,360円。2セット8色の組み合わせだと6,720円だった。
左側4つが「大収穫 “Fruit&Vegetable” 4個セット GC-102」、右側が「北の大地 “HOKKAIDO” 4個セット GC-103」
フタの内側に、保冷剤と断熱材が入っている。冷凍庫で6時間以上凍らせてから使用する。30℃の環境でも3時間以上、食材を15℃以下に保つという
1個の大きさは、約11×9×5.5cm(幅×奥行き×高さ)。重さはフタと箱を合わせて、約140g、容量は約220ml入る。フタと箱を止める耳は、箱の方についている
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お弁当箱の色で、おかずを惹き立たせる
このランチボックスは、フタの内部に保冷剤と断熱剤が入っている。冷凍庫でフタを凍らせておくと、日中お弁当を持ち歩いている間も、お弁当内の温度を下げてくれるというものだ。
1個のランチボックスの大きさは約11×9×5.5cm(幅×奥行き×高さ)で、重さはフタと箱を合わせて約140g、容量は約220ml入るとある。電子レンジで使うことはできないが、フタ以外の箱の部分は、食洗機で洗浄できる。
冷凍庫でフタを6時間以上凍らせてから使用すると、30℃の環境でも3時間以上、食材を15℃以下に保つと説明書にある。
まずはランチボックスのフタを冷凍庫に入れ、6時間以上凍らせておいた。
次の日、さっそくお弁当を入れてみる。お弁当箱の色が8色もあるというのは、おかずの色合いと同時に、色も選ぶことができて面白い。箱を開けた時に、楽さを感じてもらうためには、見た目が肝心なのだ。
同じ味のものなら、1種類にまとめて入るぐらいの大きさ。容器はPOTATO(茶色)を使用
容器が小さいので、一緒に詰めるものは、同じ温度帯のものを選びたい。容器はSKY(水色)
果物を入れてみる。5時間経っても表面がひんやりしている。容器はSNOW(白色)
お弁当は日陰に置いておき、約5時間後に食べる。果物は、表面がひんやりしているのが印象的だ。おかずとごはんも美味しい。このランチボックスにいれず、普通のお弁当箱につめたものと食べ比べてみると、驚いたことに、味に明確な違いがあったのはハンバーグだった。同じハンバーグなのだが、ランチボックスにいれたものは味が濃い。しかし、普通のお弁当箱にいれたものは味が薄くなってしまい、ケチャップが欲しくなる。冷やしておいた方が、やはり美味しいようだ。
大人向けの和風お弁当セット
子供向けのピクニックセット
子供向けの普段のお弁当セット
常温に置いたお弁当と食べ比べた時、ハンバーグの味にもっとも違いがあった。容器はCORN(黄色)
保冷効果があるので、サンドイッチの中で、違う食材が接しても安心だ。容器はAPPLE(赤色)
定番のおにぎり。コンビニのおにぎりのような、お米が引き締まっているような感じがする。容器はアスパラ(緑色)
ごはんとおかずをランチボックスに詰めて、フタをする直前と、5時間後、6時間後の温度を比べてみることにした。お昼の12時にお弁当を食べるとして、朝6時と朝7時にお弁当を作った場合という設定である。
室温は約25℃だ。ランチボックスに詰めてから、約3時間後に温度を計ってみると、だいたい食材はだいたい15℃前後に下がっていた。
5時間後、イチゴ、オレンジ、ハンバーグは約19℃、表面を冷まして詰めたおにぎりは21℃である。比較のために普通のお弁当箱に詰めた食材の温度はずっと約25℃をキープしたままなので、約6℃ほど低い。
6時間後、イチゴ、オレンジ、ハンバーグとおにぎりは、約22℃になった。
この日の室温は25℃。ちょっと冷ましてからお弁当に詰めた入れたおにぎり。実験開始時の温度は24℃である。約3時間後には17.2℃になった
約5時間後、21.2℃
いちばん、味に差があると感じたハンバーグ。実験開始時は24℃だったのが、3時間後には、14.8℃
5時間後、19℃
6時間後、21℃。6時間経っても味は美味しい
オレンジは実験開始時は20℃だったが、約3時間後には13.6℃
5時間後、19℃ 表面がひんやり冷えている
6時間後、22℃ 表面の冷えている感じはなくなっていた
次に、朝、お弁当を冷ましてフタをする時間がなかった場合を考えて、熱々のままのおにぎりを入れたランチボックスも作ってみた。できたてのお弁当にすぐフタをすると、庫内に水滴が発生し、雑菌が繁殖して、ご飯が傷んでしまう。そのため、フタをすぐにかぶせずに、しばらく熱を冷ます必要があるのだが、本製品を使うことで、熱を冷ます効果が得られるのだろうか。
熱々のおにぎりは、1時間後には約52℃から約24℃になっている。その後の変化は、冷ましてから入れたおにぎりと約2℃ほど高い温度差があるものの、5時間後、6時間後も、生臭くなるなることはなかった。
6時間後ともなると室温との差は1~2℃ほどになり、ほとんど差はなくなった。
冷ましてから詰めたおにぎりを食べ比べると、水っぽくふやけていて、美味しくない。急いでいるときに便利なのは良いが、味にこだわるとなると、やはり冷ましてからフタをした方がよさそうだ。
わざとアツアツのおにぎりを入れてみる。実験開始時は56.2℃
約3時間後、19.2℃
約5時間後、22.5℃
お弁当に便利な、凍ったままいれるタイプの冷凍食品も試してみる。朝、凍ったままお弁当にいれると、お昼にはちょうどよく解凍できているという便利な商品だ。このランチボックスはフタが冷えているが、うまく解凍できるだろうか。
結果は、うまく解凍でき、普通のお弁当箱と同様に美味しく食べられる。このタイプのおかずにも対応するようだ。
お弁当に便利な凍ったまま入れるタイプのおかずと白ご飯を試してみる。左側はフタを凍らせなかったランチボックス、右側はフタを凍らせたもの。この日、室温は26℃。両方とも上の冷凍食品はマイナス4.6℃、下のご飯は46℃
5時間後の様子。左上おかずマイナス4.6℃→27℃、右上おかずマイナス4.6℃→25.7℃。左下ごはん46℃→28.2℃、右下ごはん46℃→26℃
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自分用にも、プレゼント用にも使えるデザイン
使用上の注意としては、フタが冷えているぶん、フタの表面に水滴がつくので、ランチカバーなどに包んで持っていた方がよいだろう。
また、1個で140gもあるので、3個使ってお弁当を全部入れようとすると、少々重くなるのが難点である。食中毒が気になるおかずや、生暖かくなると美味しくない果物だけ、入れるとよいだろう。
なお、ランチボックス同士を重ねて持ち運びすると、上下から冷やすことになり、より高い保冷効果があると思われる。
重ねて置いておくと、保冷効果が増すと思われる
写真のような箱に入って届くので、プレゼントにもおすすめできる
このカラーシリーズだけでなく、他のカラーバリエーションや、違う大きさのランチボックスもでているようだ。このGEL-COOLは電子レンジでは使えないが電子レンジで使えるシリーズもあるようだ。
忙しい朝に子供のお弁当を作るお母さんに、実用的なグッズとしておすすめできる商品だ。世代を選ばないデザインなので、入園、入学のプレゼントとしてもいいだろう。
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URL
株式会社 GEL-Design
http://www.gel-design.co.jp/
製品情報
http://www.gel-cool.com/
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2007/07/04 00:00
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