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「バイオライト エクセル」。高さは最高で64cm。大型のディスプレイだともう少し高さがほしくなります
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毎日パソコンでデスクワークをしていて個人的に「これだけは必要」と思うのが、今回のスタンド「バイオライト エクセル」と、ハーマン・ミラーの「アーロン・チェア」です。「バイオライト」も「アーロン・チェア」も定番中の定番なので、愛用者の方も多いかもしれません。
私の場合、仕事がストップしてしまう理由は、やる気や気力といったメンタルな部分をのぞくと、「目が限界」か「腰が限界」のどちらか。バイオライト エクセルは希望小売価格で38,640円となかなかいい値段がする製品なのですが、目に優しく、長時間の仕事も乗り切れます。
購入以来、パソコンやディスプレイは何台も乗り継ぎし、数度の引越も経験しましたが、このスタンドだけはいまだに現役で使い続けています。ヤマギワのオンラインストアのほか、楽天市場でも購入できますが、価格は38,000円前後と、ほとんど希望小売価格と変わらない価格です。
バイオライトは、照明機器のヤマギワと、医薬品や食品原料の研究・開発を行なっている「林原生物化学研究所」が共同開発した製品。「バイオライト」というネーミングもここから来ているのでしょう。
● 「日の出約30分後の太陽光」を再現した“目が疲れにくい”スタンド
バイオライトの特徴は、なんといっても光の質。「色」「ちらつきの少なさ」「明るさ」の3点が揃い、“目にやさしいスタンド”として定評があります。
まず、「色」の面では、バイオライトの光は太陽光の中でもっとも人間の目にやさしいと言われる「日の出約30分後の太陽光」に近い特性を持っているそうで、白熱灯よりは白く明るく、一般的なスタンドの色よりは少しオレンジ寄りの色です。
次に「ちらつきの少なさ」では、一般家庭の電源であるAC 100Vの交流電源を「直流点灯方式」に変換することでちらつきを抑えています。このちらつきの感じ方には個人差があると思いますが、私の場合、軽い乱視があって、この対策に効果てきめん。オフィスの普通のスタンドや蛍光灯の下だと、夕方にはかなり乱視の度合が進んでしまってメガネが必要になりますが、バイオライトだとよほど長時間作業しなければ乱視が進まず、そのまま一日過ごせてしまいます。
最後に「明るさ」の点では、100V 60Wのミニクリプトン球を使用していて、約2,000ルクス。JIS規格で定められた「読書に適した明るさ」が750ルクス程度ということを考えると、十分な明るさです。
ただし、通常は2,000時間もつと言われているミニクリプトン球も、この明るさを出すために通常より負荷がかかっているようで、ランプ寿命は通常の1/4の約500時間。私の場合は、だいたい2カ月に1回ぐらいは切れるので、換えの電球をまとめ買いしてある状態です。100V 60Wのミニクリプトン球は1つ300円程度。コンビニなどでも売っていることも多い、ポピュラーなランプです。
ちなみに、バイオライトは光が強いため、常にスタンドの下に手やキーボードを置いていると、温かく感じます。私の場合はノートパソコンを本体に使っている上、キーボードも黒くて熱を吸収しやすいので、夏などに長時間作業していると、暑いと感じることもあります。
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可動範囲は上下に85度、左右に80度。全体的に明るいので手元に引き寄せたくなる機会はあまりないですが、高さを変えるのはスムーズ
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操作ボタンはシンプル。上段に電源ボタン、下段にバイオライトをオンにするかどうかの操作ボタンがあります。蛍光灯のように「パッ」とつくのではなく、ソフトスタート。バイオライトをオンにするとLEDが点灯します
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セードは「アシメトリック(非対称)配光」を行なうための独特な形。光を斜めからあてて反射光を横に逃がすしくみ
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セード自体も左右に180度動きます
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セードも上下に22度動くので、光に角度がつけられます
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点灯中はセードが熱いので、セード先端のハンドルを持って引き寄せます。奥行きは最大で54cmまで伸びます
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● シンメトリック配光で反射光を逃し、紙面の文字も読みやすい
バイオライトの可動範囲は、上下に85度、左右に80度。セードも上下に22度、左右に180度動きます。可動範囲が広いので調節しやすいのですが、高さは最高で64cmとそれほど高くないので、ディスプレイを大型のものに買い換えるごとに、だんだん高さが限界に近づいてきました。次に買うとしたら、70.2cmまでの高さに対応する「バイオライト ラクソ」の方になりそうです。
独特の半円形のセードは、横から照射して紙面に斜めに光を当て、反射光を横に逃がすという「アシメトリック(非対称)配光」を行なうためのもの。このセードの形状のおかげで、ディスプレイの近くにスタンドがあっても、写りこみがそれほど気になりません。紙面の文字などは、通常のスタンドより「くっきり・はっきり」見える印象です。
また、バイオライトの本体前面には、電源ON/OFFのボタンのほかに、明るさを切り替えるためのスイッチがついています。この明るさモード切り替えスイッチをONにするとバイオライト機能がONになり、明るく照射。OFFにすると、通常の60W電球と同じ程度の明るさになります。
私の場合は、これをOFFにして使ったことはほとんどありませんが、普通のスタンドとして使うときにはOFFで十分でしょう。
とにかくパソコンやインターネット関連の仕事をしていると、いちばん酷使しているのが「目」かもしれません。なるべく目が疲れない環境を作る1つの方法として、十分おすすめできるスタンドです。
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天井の蛍光灯だけの照射。スタンドがついている状態とくらべると青っぽく、もう少し明るさがほしいところです
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バイオライトをオフにした、60Wの通常のスタンドとして使う場合の明るさ。明るさは増しますが、作業をするには少し赤すぎる印象があります
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バイオライトをオンにした状態。さらに明るくなり、同時に赤みが減ります。スタンドはそれほど高さがないので、目線からはセードの側面を見る状態。セードの角度さえ調整しておけば目に直接光が入ってまぶしく感じることはありません
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明るさの違いがわかりやすいように天井の蛍光灯を消した状態。こちらはバイオライトがオフのとき
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こちらはバイオライトがオンのとき。作業をする分にはこれだけでも十分なのですが、まわりとの明るさが違いすぎることでも目は疲れるので、やはり天井の蛍光灯も必要です
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円形の台座は外して別売りのクランプを取り付けることもできます。台座はかなり重く、全体では2.5Kg
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■URL
ヤマギワ株式会社
http://www.yamagiwa.co.jp/
林原生物化学研究所
http://www.hayashibara.co.jp/
製品情報
http://shopping.yamagiwa.co.jp/shop/goods/goods.aspx?goods=C-SS101B
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2007/05/24 00:32
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