● 差込口が上下逆になった「インテリア対応」電源タップ
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tapBox(タップボックス)
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部屋のインテリアにこだわろうとした際、電源ケーブルというのは何かと目障りな存在だ。
予定では家具をイイ感じに配置できるはずだったのに、実際にやってみたところ電源ケーブルやコンセントタップが家具の間を這い回り、オシャレな雰囲気もぶち壊し。そんな経験を持つ人は多いだろう。いやむしろ、そうでないケースのほうが少ないかもしれない。
それならば、いっそケーブルやタップ自体もインテリアの一部として調和が取れるようにしてしまおう、という発想で作られたのが、今回紹介するideacoの「tapBox(タップボックス)」である。この製品は、キューブ状の本体の内側にコンセント口を持っており、差込口が外部からは見えないようになったコンセントタップだ。楽天市場での購入価格は3,045円だった。
● 4個口のタップ。ACアダプタは基本的に非対応
製品本体は、およそ11センチ角の立方体で、内部は空洞になっている。天井部分に4個口のコンセントタップが備えられており、下から上に向けてプラグを差し込む形になる。一般のタップは上から下に向けて差し込むので、ちょうど上下が逆になった状態だ。
実際、多数の配線が差し込まれたコンセントタップというのは、部屋の見た目を悪くする大きな要因である。この「tapBox」であれば、1本の電源ケーブルがボックス下部から吸い込まれ、反対側から4本のケーブルが出ているだけで、とてもコンセントタップには見えない。部屋の片隅にちょこんと置かれていても、それこそ何かのオブジェかと思ってしまうというわけだ。
基本的にインテリア性重視の製品であるため、機能はいわゆるコンセントタップと変わらない。天板部に集中スイッチがついており、4つのコンセント口につないだ電化製品を一括でON/OFFできるのが、特徴といえば特徴である。
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ボックスは表面に凹部を均等に設けたポップなデザインで、インテリアの一部として部屋の片隅に置かれていても違和感がない。本体色はレッド、シルバー、ブラック、グレー、ベージュの5種類
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裏返すと、天板裏面に4個口のコンセントがレイアウトされている
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ケーブルを実際に差し込んでみた状態。余分なケーブルを収納するほどのスペースは設けられていない
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裏返して設置した状態。コンセントタップであるとはなかなか気づきにくい
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上部にはトグルスイッチが付属し、一括での電源オン/オフが可能
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接続したケーブルは、本体下部のアーチ状のスリットから排出される構造
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● トラッキング防止にも効果あり。インテリアにこだわる人にオススメ
消費電力については、合計1,500Wまで可能となっている。このあたりは一般的なコンセントタップと同クラスで、十分な容量が確保されているのはありがたい限りだ。ただし、製品の構造上、分配するのは厳しい。
1つ残念なのは、本製品から伸びる電源ケーブルが固く、かなの反発力があるため、狭い場所で曲げて設置しようとするとボックス本体が反発力に負けて転倒しそうになること。もう少し柔らかい素材を使ったほうが、取り回しがよくなったと思う。
あと、実用上やや難があると思われるのは、上部のトグルスイッチ。手軽に電源の一括オン/オフが可能な反面、うっかりひっかけてスイッチをオフにしてしまう可能性もある。PC関連機器のように、いきなり電源をオフにすると破損の危険性がある電子機器を接続するのは、ためらわれる。
一般的な電源タップに比べると高価ではあるが、インテリアを重視するのであれば面白い選択肢だ。また、構造上ホコリが侵入する確率が低いため、トラッキングによる火災予防に効果がある点も見逃せない。フロアライトなど、部屋の真ん中で電化製品を使いたい場合、有効な選択肢となるだろう。
■URL
ideaco(イデア株式会社)
http://www.ideaco-web.com/
製品情報
http://www.ideaco-web.com/japanese/product/detail/tapbox.html
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