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家電製品ミニレビュー
アピックスインターナショナル「AFT-787MI」

~コンパクトなミニタワー型扇風機
Reported by 山口 真弘

アピックスインターナショナル「AFT-787MI」
 東京では、日中の最高気温が25度を超える「夏日」がくるなど、いきなり暑い日々が始まりそうな天候だ。家電量販店の店頭にも、エアコンや扇風機などの冷房器具が並び、人々の関心を集め始めている。

 扇風機は、冷房器具の主役の座をエアコンに譲って久しい。しかし、エアコンを入れるほどではないが、ちょっと涼がほしいという場合もあるし、最近ではエアコンと併用するサーキュレーター代わりとして使われることも多く、いまだに存在感を保っている。

 店頭でも、簾や縁側を模した展示とともに並べられた扇風機は、一つの風物詩になっている。運転中も無表情なエアコンと違い、何台もの扇風機が懸命に首を振っている様子に愛嬌を感じるのは、筆者だけではないだろう。

 しかし、ここ数年、いわゆる「リビング型」という伝統的な形状の扇風機は、あまり変化がない。代わって、店頭で台頭してきているのが、インテリア色の強いタワータイプのファンや、レトロ調の扇風機だ。

 今回はその中から、アピックスインターナショナルのミニタワーファン「AFT-787MI」を紹介しよう。

 AFT-787MIのAmazon.co.jpでの購入価格は、4,560円だった。ボディカラーは、レッド/ホワイト/ブラックがあるが、今回はレッドを購入した。


本体背面。写真では大きく見えるが高さは50cmもなくコンパクトだ
 タワータイプの送風ファンは、従来のリビング型が3枚羽根や4枚羽根の円形の羽根を使っていたのに対し、シロッコファンなど使って、幅の狭い四角い筐体を実現している。大きさは、高さ1m近いの大型製品から、足元にちょこんと置かれるコンパクトな製品までさまざまだ。

 AFT-787MIは高さ485mm、つまり足のヒザ下程度の高さだ。おどろくべきは幅と奥行きで、それぞれ160mmしかない。リビング型に比べると、ずっとコンパクトで、ちょっとした家具の隙間や、部屋の隅に設置するにはぴったりだ。従来の扇風機では、こうはいかない。

 本体正面は、クリアパーツを用いた赤いパネルになっており、存在感がある。正面上部のパネルは、消灯時にはミラーとなるよう反射加工がされている。

 このパネルの部分が操作部と表示部になっている。ステータス表示画面は大きく、その上下に操作ボタンがついている。上段は左から電源ON/OFFボタン、マイナスイオン。下段はタイマー、風量、スイングの各ボタンが並ぶ。なお、リモコンは用意されていない。


本体の幅と奥行きは16cmしかなく、設置場所を選ばない 操作ボタンとステータス表示部


 本体そのものは価格相応の作りで、高級感があるとは言えないのだが、多少離れて見た場合にはそれなりのモノに見える。チープに見えないよう、個々のパーツや塗装に工夫を凝らした、という印象だ。

 風量は3段階に切替できる。十分な風量が得られるが、モードを「強」にすると音もそれなりにうるさい。通常は「弱」か「中」をお勧めする。自分のそばに置いて使う場合も多いので、もう一段階弱い「微」あたりが欲しい場合もある。

 扇風機の特徴である首振り機能は、本機も備えている。意外なことに、ルーバーやフィンなどの羽根を使って送風方向を変えるエアコンのような方式ではなく、本体そのものがスイングして送風方向を変える扇風機らしい方式だ。角度的には本体正面から左右にそれぞれ45度、つまり90度の範囲に風を送ることができる。

 タテ長の筐体ということで安定性が気になるところだが、しばらく使ってみた限りではおおむね問題はない。極端な設置方法でない限りは転倒の危険性はなさそうである。ちなみに重量は1.9kgと、見た目より軽い。

 なお、本体にはタイマーも内蔵されており、1時間、2時間、4時間の3段階でオフタイマーをセットできる。


本体上部のハンドルをつかんで持ち運びが可能 左右に45度ずつ回転する

本体ファン部。風の向きは一定で、上下にコントロールすることはできない
 連休中は暑い日々が続いたので、さっそく使ってみた。

 設置面積が小さく、軽いので、部屋ごとに持ち歩いて使える。パーソナルで補助的な冷房器具として有効だ。 残念だったのは、風向きを上下に調整することができないことだ。つまり、本製品を床に設置すると、風が足元ばかりに来ることになる。

 床に座ったり、寝転がっている場合は良いのだが、ソファに座っていると風を顔に当てることができず、もどかしい。

 テーブルの上に置くという手もなくはないが、派手なパネルと高さのせいで存在感が大きく、迫力がありすぎる感じだ。

 一般のリビング型扇風機では、こういう場合には首を支えるパイプの高さを調整することで対応できたのだが、本機のようなタワー型では、それは難しい。ぜひ、吹き出し口に簡単なルーバーなどを設置して、風向きを上下に調整できるようにしてほしい。

 また、就寝時にオフタイマーを利用する際に、ステータスを表示するLEDがかなり明るいことも気になった。けっこうまぶしいと言ってよいぐらいなので、寝室に設置して暗い中で使うのはあまりおすすめできない。

 というわけで、本機が向いているのは、ワンルーム程度の広さの部屋で、ロータイプのテーブルやベッドで寝食をしているような人だ。要は生活空間がどの高さにあるかがポイントになるわけである。それが合致すれば、けっこう便利に使えるのではないかと思われる。

 設置場所が小さく、オフタイマーもあり、首振りもできる。筐体もスタイリッシュで、インテリア性も高い。自分のライフスタイルを考えて選べば、一定の満足は得られる製品だと思う。

 また、タワータイプの扇風機を購入する際は、左右だけではなく、上下の風向きを調整できるかどうかをチェックすることを教訓としたい。


URL
  アピックスインターナショナル
  http://www.apix-intl.co.jp/



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2007/05/07 00:00

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