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家電製品ミニレビュー
ブラック&デッカー「Z-VO1200」

~ポップなデザインのサイクロン式ホームクリーナー
Reported by 西村 敦子

ポップでかわいい本体、でも案外重い

凝ったデザインの「Z-VO1200」
 Z-VO1200は、「ブラック&デッカー」という電動工具で有名なメーカーのサイクロン方式掃除機です。日本ではあまり知られていませんが、歴史あるアメリカの電動工具メーカーで、1971年にアポロ15号が月面で地質サンプルを掘削するために使ったのもブラック&デッカーの充電ドリルだったとか。

 で、このZ-VO1200はそんなブラック&デッカーの発売している家庭向けサイクロン掃除機。紙パックのいらない「サイクロン方式」で、排気がクリーンな「HEPA排気フィルター」で気密性の高いマンションなどでも安心です。なにより楽天市場での価格が14,000円と手頃で、十分魅力的な1台です。

 写真でわかる通り、Z-VO1200はスニーカーやレゴを連想させるような、ポップなデザイン。実物もそれほど重そうに見えないのですが、実際は本体重量は約5kgあり、いざ手に持ってみると重く感じます。付属のホースは最大3mまで伸びるソフトなもので、自由な方向に動けて便利なのですが、その分重量もずっしり。このホースまで含めると合計6.7kgと、階段を掃除するときなどに本体を手に持って移動していると結構ずっしりきます。平面で広い範囲を掃除するには、何度もコンセントを抜き差しする必要がないので便利です。

 ただし、本体が大きくて、階段の途中に置くのは無理でした。階段の下に置いてホースを伸ばして作業できればいいのですが、フロアヘッド部分の可動範囲がシビアで、角度が悪いと床にうまく密着しないので、急で狭い階段などではあまり使い勝手がよくありません。ただし、平面で広い範囲を掃除するには、何度もコンセントを抜き差しする必要がないので便利です。


スニーカーやレゴを思い出す、おもちゃのようなポップなデザインが特徴 赤い大きなハンドルが中央にあり、その左にON/OFFスイッチとコードリールスイッチが並んでいる

電源コードは約4.5m。よく伸びる「ソフトホース」とあわせてかなり広範囲がカバーできる フロアヘッド以外にも、家具やブラインド向けの「ブラシノズル」、狭い場所の手入れ用の「先細ノズル」が付属。フロアヘッドにつけかえて使用する ホースは取り回ししやすいとてもソフトなもの。伸縮性に優れており、最大で3mまで伸びる

パワフルだけれど、吸込仕事量は弱め

 次に、どのくらい掃除がきちんとできるか。Z-VO1200は「1,000Wパワフルモーター」がウリの1つなので、この部分はかなり期待していました。しかしよく見てみると、スペック上の吸込仕事量は180Wとスティックタイプとあまり変わりません。実際の使用感としてはスティックタイプよりはかなりパワフルですが、確かに床に密着する感覚が弱め。フローリングには十分ですが、絨毯を掃除するときなどには、フロアヘッドを上から押さえつけて掃除したくなります。

 また、ヘッドは回転ブラシのないタイプなので、高速回転ブラシが動く“パワーノズル”を長く使ってきた方だと、物足りなく感じるでしょう。フロアヘッドには「フロア切り替え」「カーペット切り替え」のスイッチがあり、用途に応じて切り替えられます。


小さく、軽いフロアヘッド。デザイン上の問題なのか、可動範囲はあまり広くない フロアヘッドには絨毯用(櫛形のマーク)とフローリング用(平らなマーク)の切り替えスイッチがある シンプルな作りのフロアヘッド。パワーノズルではないのでペットの毛を掃除するには物足りないです

絨毯用に切り替えたところ。フロアヘッド前面のブラシと後ろのゴムべらの部分が伸びる 畳やフローリング用に切り替えたところ。ブラシとゴムべらが収まり、ほぼフラットになる

「HEPA排気フィルター」で排気がクリーン。ゴミ捨てはめんどう

 気密性の高いマンションなどでは特に気になる“排気”の点では、「HEPA排気フィルター」の効果は高く、掃除の時はゴミのイヤなにおいはほとんどしません。「0.3μmのハウスダストも逃さない」という排気のクリーンさは本当のようです。ただし、まったくの無臭というわけではなく、プラスチックのような排気臭はして、掃除機を止めると短時間でにおいは消えます。この「HEPA排気フィルター」の交換の目安は約半年から1年ぐらい。基本的には定期的に取り外してホコリを払い落とすメンテナンスが必要です。

 そして、想像以上にめんどうだったのが、ゴミ捨て。サイクロン方式の場合、基本的にゴミは毎回捨てる人も多いようですが、この掃除機の説明書では、「ダストケースのMAXラインまでゴミが達したら」ゴミを必ず捨てるよう書かれていたので、毎回行なう必要はありません。具体的には、[1]ボタンを押して本体からダストケースを外し、ごみ箱の上で[2]ボタンを押して底面を開けてゴミを落とします。


ゴミを捨てるときは、ダストカップの[1]ボタンを押して上蓋を上げる フタが上がると、ダストカップは簡単に本体から取り外せるようになる ダストカップのハンドル部分にある[2]ボタンを押すと、ダストカップの底面がぱっかり開く

ダストカップの中にある、「集じんフィルター」(左)や「プラスチックフィルター」(右)、「フィルター」(中央手前)。すべて簡単に水洗いできる 「MAX」マークまでゴミがたまったら必ず捨てる

 ちなみに、うたい文句では「ボタン1つで手を汚さない」と書かれていますが、ホコリ類はダストケースの中に設置されているフィルターにからまるので、結局手やブラシで掻き出すことになります。思わず、「実は紙パックってすごく便利なんだなぁ」と思いました。

 ダストケース内の「集じんフィルター」や「プラスチックフィルター」、「フィルター」は分解して簡単に水洗いできるので、しっかりキレイにしておきたい人にとっては便利です。


ゴミがない状態
ゴミがたまるとこうなる
糸くずや綿埃が多いと、底面を開けても簡単には落ちないので、掻き出すことになります。紙パックは実は便利なのだと実感

金属製の「伸縮パイプ」は溝のある位置で数段階に固定できます。「ブラシノズル」と組み合わせれば天井近くの掃除にも便利 手元の「スライド式パワーコントロール」で「MIN」から「MAX」まで吸引力の強さを調整できる

本体にあるON/OFFボタン。大きいので足でも十分押せますが、手で持ち上げた状態のまま押すとなかなか反応しないぐらい固い。下を傷つけたくないときは手で押すことをおすすめします 本体の「コード巻き取りボタン」。こちらのボタンも固め しっかり取り付けられ、デザイン上のアクセントにもなっているキャリーハンドル。重量は重いが、ハンドルはとても持ちやすい

個人のガレージや作業場向き

 このZ-VO1200は、「サイクロン方式」+「HEPA排気フィルター」のデザインの良い掃除機を安く購入できるという点が特長です。

 ただし、日本のメーカーの一般的な掃除機に比べるとその性格は大きく異なります。動作音や本体サイズ、重量、取り回しなどすべての面にその違いが表われています。あえていえば「自分の部屋にはキズ1つ付けたくない」というような方や、「マンションで夜、掃除する」といった方のための製品ではないでしょう。

 本体は安定感のある形なので、日本製のコンパクトなタイプのように、引き回しているうちに使っていて本体が裏返しに転がってしまうようなこともありません。本体の縁には車のバンパーのような機能をはたす部分もあり、多少ぶつかってキズがついてもほとんど気にならず、気を遣わずにガンガン使える気軽さがあります。まさに、アメリカらしい掃除機、といってもいいでしょう。





URL
  ブラック&デッカー
  http://www.blackanddecker-japan.com/
  製品情報
  http://www.blackanddecker-japan.com/catalog/clean/vo1200.html
  掃除機関連記事 リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/cleaner.htm



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2007/04/20 00:01

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