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家電製品ミニレビュー
シアター気分を味わえるLED付きシーリングライト2製品

Reported by 石田 賀津男

 天井に取り付ける照明器具は、部屋を十分に明るく照らせればいい――そう考えている人も多いかもしれない。しかし市販されている商品を見てみると、明るさを多段階に調整できるものから、火災警報機を内蔵したもの、地震を感知すると保安灯が点くものなど、ユニークな機能を搭載したものが数多くある。

 そんな中、蛍光灯に加えLEDを補助照明として採用した照明器具がある。今回は、NECライティング株式会社の「9LGF905-XSG」と、ナショナル(松下電工株式会社)の「HHFZ5320」の2製品を紹介する。


NECライティング「9LGF905-XSG」
ナショナル「HHFZ5320」

LEDの使いどころ

 製品を紹介する前に、LEDを搭載することの利点や使いどころをお話ししよう。まずLEDの長所として、白熱電球や蛍光灯に比べ、消費電力が少なく、長寿命という特徴を踏まえておきたい。

 使い道として考えられるのは、第一に、常夜灯代わり。両製品に搭載されているLEDは、部屋全体を明るく照らせるほどの明るさはないが、常夜灯としては必要十分といえる。しかも、よくある白熱電球とは違い、赤や青などカラフルに発光するものもあるので、ちょっとオシャレに使ったりもできる。また、長寿命なので、切れた電球を交換する手間が省ける。消費電力については、搭載されているLEDの数が多いため、お得とまではいえないかもしれないが、常夜灯として使える程度の電力には収まっているはずだ。

 第二に、映画鑑賞やテレビゲームで遊ぶ際など、部屋を暗くしたいとき。真っ暗にしてしまうと手元や足元が見えなくなり不便だが、かといって白熱電球の常夜灯では雰囲気が出ない。LEDの光はそれよりクリアな印象で、意外なほどいい雰囲気を作り出してくれる。

 比較対象を常夜灯にしているが、実はLED光源のナツメ球型常夜灯も既に商品化されている。ならそれでいいじゃない、と言われそうだが、今回の両製品はLEDの発光色を好みに合わせて変えられる。LEDナツメ球の色をいっぱい用意するよりは、ずっと手軽に使える。


NECライティング「9LGF905-XSG」

消灯時の「9LGF905-XSG」
 NECライティングの「9LGF905-XSG」は、残光機能のあるスリム蛍光灯「ホタルックスリム(昼光色)」の34型と27型を1つずつ搭載したシーリングライト。消費電力は76Wで、6~10畳用とされている。ヨドバシカメラでの購入価格は、31,200円だった。

 LEDはカバーの外に突き出るような形で、3方向に取り付けられている。LED部分は、真下から22.5度ごとに真横まで、5段階に向きを変えられる。ただし手動なので、頻繁に動かすものではない。私は真下から1段階だけ上げ、部屋全体をまんべんなく照らせる角度にしている。

 LEDを点灯させると、まず白色に点灯する。その後リモコンの「カラー」ボタンを押すと、LEDの色が変化していき、もう1度「カラー」ボタンを押したところで止まる。色はフルカラーとしている。

 LEDはかなり明るく、一番明るく感じる白色では、新聞の文字もさほど苦労せずに読めてしまうほど。他の色にするといくぶん落ち着くので、雰囲気作りには十分といったところだ。


LEDを点灯させると、最初は白色を表示する その後リモコンの「カラー」ボタンを押し続けると、LEDの色が変化を始める メーカーでは、表示できる色を「フルカラー」としている

 蛍光灯については、最も明るい全灯から、8割減の20%点灯まで、無段階に明るさ調節が可能。白熱電球の常夜灯も搭載しており、LED、蛍光灯、常夜灯を全て独立して動かせる。あまり意味はないが、全部を点灯させることも可能だ。

 1つ気になるのは、LEDの色や蛍光灯の明るさなどの設定を記憶しない点。主電源となる壁スイッチを入れると全灯になる。連続した入切の繰り返しで、70%点灯や常夜灯は選べるが、LEDを点灯させる操作はなく、リモコン操作は必須となる。

 その分、リモコンの機能は充実している。設定した時刻に点灯・消灯できる「あかりタイマー」や、30分後、60分後に消灯する「スリープタイマー」といった機能を、リモコンで設定して利用できる。


取り付け前の「9LGF905-XSG」
カバーを外したところ。LEDは3方向に取り付けられている リモコンでは、設定時刻に点灯/消灯させたり、30分/60分後に消灯できるなど、タイマー機能が充実している

ナショナル「HHFZ5320」

消灯時の「HHFZ5320」
 ナショナルの「HHFZ5320」は、二重環形のスリム蛍光灯「ツインパルック(電球色)」の100型を搭載したシーリングライト。消費電力は89Wで、8~12畳用として販売されている。ヨドバシカメラでの購入価格は、39,800円だった。

 LEDはカバーの縁の部分に4カ所取り付けられている。固定されているので、「9LGF905-XSG」のLEDのように角度調整はできないが、部屋全体を照らす分には特に問題はない。

 リモコンのLEDボタンを押すと、LEDが青色で点灯する。もう1度LEDボタンを押すと色自動変化モードになり、紫、赤、橙、黄、緑、水、青の順で色が変わっていく。それぞれの中間色を含めると、計14色が表示できることになる。ただ色自動変化モードを見ている限りでは、色変化はかなり滑らかで、14色しかないようには感じない。好みの色になったところで再度LEDボタンを押すと、その色に固定される。


リモコンのボタンを押すと、LEDは青色に点灯する もう一度ボタンを押すと、色は自動で変化を始める LEDは、青→紫→赤→橙→黄→緑→水→青の順で色が変わっていく。それぞれの中間色を含めると、計14色が表示できる

 明るさは「9LGF905-XSG」よりやや控えめで、比較的明るく見える青色や水色でも、細かい文字を読むのは少々つらい。とはいえ手元に何があるかくらいは見えるので、不足しているとは感じない。また明るさも6段階に調節できるので、部屋の広さや好みに合わせやすい。

 蛍光灯は色温度の低い電球色なので、リビングなどで使う際には昼光色など色温度の高いものに交換するのもいいだろう。明るさ調節は全灯から20%点灯まで、10%ごとに9段階に設定できる。電球の常夜灯は搭載しておらず、LEDを常夜灯代わりに使うことを前提にしているようだ。

 設定はLEDの色や明るさなど、全て記憶する。壁スイッチの入切で、全灯、予め設定した明るさでの点灯、LED点灯の3つが選べるので、好みの設定を作ってしまえば、壁スイッチだけでも何とかなる。リモコンも必要最低限のシンプルなものになっている。その代わりに音声ガイド機能があり、明るさを変更すると「約30%の省エネです」といった具合に知らせてくれる。


取り付け前の「9LGF905-XSG」
LEDはカバーの縁の計4カ所に取り付けられている リモコンは「9LGF905-XSG」と比べると、かなりシンプルだ

 LED部分についてはそれぞれに特徴があり、どちらが優れているとは言いがたい。照明部分も含めた機能で言えば、「9LGF905-XSG」は多機能でリモコンを積極的に使いたい人、「HHFZ5320」はある程度決まった設定で使いたい人にオススメしたい。

 ちなみに私の場合、テレビゲームをする際には、「9LGF905-XSG」の明るめのLEDのほうが手元がしっかり見えるので快適にプレイできた。「HHFZ5320」は逆にLEDを弱めに光らせることで、常夜灯として安心して使える。結果、「9LGF905-XSG」をリビングルームに、「HHFZ5320」を寝室にと使い分けている。結局のところは“適材適所”なので、各製品のスペックを確認した上、用途に合わせて選んでいただきたい。





URL
  NECライティング株式会社
  http://www.nelt.co.jp/
  「9LGF905-XSG」製品情報
  http://www.nelt.co.jp/navi/hl_sth/9lgf905xsg/l.htm
  ナショナル(松下電工株式会社)
  http://www.mew.co.jp/
  「HHFZ5320」製品情報
  http://prodb.matsushita.co.jp/product/info.do?pg=04&hb=HHFZ5320

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師走特別企画「新しい蛍光灯で明るい新年を」(2006/12/19)



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2007/01/24 00:00

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