家電Watch logo
記事検索
バックナンバー
【 2009/03/30 】
やじうまミニレビュー
DO-SEE「LEDライト付きスタンドルーペ」
[00:01]
家電製品ミニレビュー
ツインバード「コンパクトフライヤー EP-4694」
[00:01]
【 2009/03/27 】
家電製品ミニレビュー
三菱「蒸気レスIH NJ-XS10J」
[00:02]
やじうまミニレビュー
L.L.Bean「ボート・アンド・トート・バッグ」
[00:01]
【 2009/03/26 】
やじうまミニレビュー
アイリスオーヤマ「サイバークリーン」
[00:01]
家電製品長期レビュー
三洋電機「eneloop bike」(4/4)
[00:00]
【 2009/03/25 】
やじうまミニレビュー
オーエフティー「自動給餌機 Newビストロ」
[00:01]
家電製品ミニレビュー
日立「クリエア7 EP-CV1000」
[00:00]
【 2009/03/24 】
やじうまミニレビュー
「家庭菜園 かいわれくん」
[00:02]
長期レビュー
シャープ「プラズマクラスターイオン発生器&加湿空気清浄機」 (4/4)
[00:01]
【 2009/03/23 】
やじうまミニレビュー
撥水ペーパーのメモ帳と“現場仕様”のボールペンを試す
[00:01]
長期レビュー
三洋電機「eneloop bike」 (3/4)
[00:00]

家電製品ミニレビュー
シャープ「SJ-17M」

~ドアの開閉方向を入れ替えられるパーソナル冷蔵庫
Reported by 石田 賀津男

SJ-17M-C
 パーソナル用途の小型冷蔵庫は、各社から発売されているものの、大型冷蔵庫ほど特徴的な仕様を持つものは少ない。サイズが小さく機能を詰め込みにくいことや、ユーザーが低価格でベーシックな機能を求めるためだろう。

 そんな中、ドアの開く向きを入れ替えられる「どっちもヒンジ」という面白い機能を搭載した、シャープの「SJ-17M」という冷蔵庫を発見した。シャープの冷蔵庫の特徴として、ドアが左右どちらにも開く「どっちもドア」があるが、容量300L以上の大型冷蔵庫に限られている。「どっちもヒンジ」は、その簡易版といえる。

 今回購入したのは、本体色がフェミニンベージュの「SJ-17M-C」。2006年12月末に、都内の量販店にて42,000円で購入した。


パーソナル用途には十分な基本機能

 「どっちもヒンジ」については後述するとして、まずは製品の基本的なところを見ていこう。総容量165Lで、うち冷蔵室が120L、冷凍室が45L。パーソナル用といっても、1人で使い切るにはかなり大きく、2~3人にも対応できそうだ。

 上段の冷蔵室は、3段の収納棚があり、その下には生ものの保存に適したフレッシュケースが用意されている。ドアポケットは3つあり、上2つは位置が調整できる仕組みになっている。一番下のポケットは奥行きが広めに作られており、2Lサイズのペットボトルも、余裕を持って入れられる。庫内の照明は、ベーシックな電球が使われているようだが、中央奥に配されているので、全体をまんべんなく照らせるようになっている。透明度の高いガラストレイを採用したことも、明るさを引き立てる要因の1つとなっているようだ。

 下段の冷凍室は2段式になっている。容量はかなり大きく、冷凍食品を少々買い置きした程度では埋まらない。ただこちらは照明がないので、あまり冷蔵庫を陰になるような場所に置くと、奥が見えづらくなる。容量の大きさに任せて詰め込まず、2段をうまく使って整理するよう心がけたいところだ。


冷蔵室には、3段の収納棚と、フレッシュケースが備えられている 照明は中央奥に配置されている。写真ではガラストレイが曇っているが、実際はもう少し透明度が高い 冷凍室は2段構成で、上段は引き出しになっている

 冷却装置はファン冷却式。冷却中はファンが回っている音が聞こえるが、極端に大きな音を立てることはない。ワンルームで使用する場合でも、ベッドの間近に置いたりしなければ、さほど気になるレベルではないだろう。

 本体サイズは、48×59×130cm(幅×奥行×高さ)。天板は100度までの耐熱パネルで、オーブンレンジなどを載せられる仕様となっている。実際に載せてみたところ、身長173cmくらいの私で、レンジはちょうど目線の高さに位置する形になる。身長が160cmくらいの人だと、レンジのトレイを見下ろせる高さにならず、ちょっと実用的とはいえなそうだ。


天板には耐熱パネルを採用しており、オーブンレンジなどを載せられる 高さ130cmの本体最上部に載せることになるので、背の低い人には使いづらいかもしれない

ドアの左右開きを入れ替えられる「どっちもヒンジ」

出荷時は右開きだが、簡単な作業で左開きに変更できる
 本機の最大の特徴となるのが、先述の「どっちもヒンジ」だ。キッチンが狭くなりがちな一人暮らしでは、配置できる場所が限られており、開く向きが合わないと非常に使いにくいという事態に陥る可能性もある。小型冷蔵庫は一般的には右開き(右を軸に、左側から開ける)のものが多いが、配置の関係で左開きが欲しい場合もあるだろう。好みに応じて左右の開く方向を変えられる機能が、この「どっちもヒンジ」なのだ。

 ところで、容量300L以上の大型冷蔵庫に搭載されている「どっちもドア」と、この「どっちもヒンジ」だが、前者は常に右でも左からでも開けることができるのに対し、後者は右開きか左開きかを、取り換え作業を行なうことで切り替えられるという違いがある。「どっちもヒンジ」だからといって、常時、左右どちらからも開閉できるわけではなく、あくまで開閉方向を右か左かの一方に選択できるだけなので、注意したい。

 実際にこの機能を使って、ドアの開く向きを入れ替えてみた。カバーを取り外したり、回転軸を受ける部分の入れ替えなどもするが、大きな流れで見ると、作業は回転軸を左右入れ替えるだけで済む。

 実際の作業もかなり簡単で、最初は数十分かかったが、手順を把握した上で元に戻してみると、時間は3分とかからなかった。使う道具はマイナスドライバー1本だけ。力が要るのはドアの付け外しだが、見た目よりも軽いので、女性1人でも十分作業できる程度だろう。

 あえて不満点を挙げるならば、ドアに手をかける部分に、取っ手になるようなくぼみがないこと。パッキンの部分がへこんでいるので開けにくいということはないが、あればなお使いやすくなりそうだ。


まずは本体上部にあるカバーを外す カバーで隠れていた部分にある回転軸を引き上げて抜く。抜きにくいときは、ドライバーなどを隙間に入れて持ち上げるといい ドアは、少し手前に引いて持ち上げると、簡単に外れる。さほど重くはないが、落とさないよう注意が必要

ドアを外したら、下部の回転軸を引き抜き、反対側に挿し直す ドア側の軸受けも反対側に付け替える。グリスがついているが、ふき取ってはいけない

 冷蔵庫は大きなトラブルがなければ、10年程度は使い続けられる。単身者であれば、その間に引っ越すこともあれば、家族が増えることもあるだろう。冷蔵庫を購入する際には、5年先に必要になるであろう機能をイメージしておくといいのではないかと思う。

 その点本機ならば、容量はそこそこ余裕があるし、設置面積はこれ以下の容量でもさほど変わらない。「どっちもヒンジ」は頻繁に使う機能ではないが、引越しや模様替えの際の“保険”として、有効に機能してくれるだろう。





URL
  シャープ株式会社
  http://www.sharp.co.jp/
  製品情報
  http://www.sharp.co.jp/products/kitchen/refrigerator/size02/sj17mc/index.html



PR  




2007/01/09 00:04

- ページの先頭へ-

家電Watch ホームページ
Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.