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家電製品レビュー
エレクトロラックス「スチームクリーナー iCute ESG303」

~こびりついた油汚れをスチームで浮かせて落とす
Reported by 西村 敦子

スチームクリーナー iCute ESG303
 スチームクリーナーというと、通販番組の常連であるケルヒャーのスチームクリーナーが有名ですが、実物は掃除機ほどの大きさで、かつ6万円以上するアイテム。ちょっと試してみたいというには立派すぎるマシンです。しかし、番組で油汚れをいとも簡単に落としているのを見ると、どうしても使ってみたくなるのが心情というもの。そんな人におすすめなのが、今回のエレクトロラックスのポータブルスチームクリーナーです。


油汚れに効果てきめん! 実売7,000円台のお手軽スチームクリーナー

 エレクトロラックスの「iCute ESG303」は、実売価格で7,000円台とお手頃な価格で、重さも1,480gとぎりぎりハンディサイズといえるスチームクリーナー。ノズルのアタッチメントの種類も多いので、台所の油汚れから洋服のシワ伸ばしまで、いろいろな用途に使えます。


付属するブラシの数々。上段左から、ストレートノズル、布用ノズル、フレキシブルノズル、窓用クリーナー。下段左から、アングルノズル、カッパーブラシ、スクラブブラシ
 「iCute ESG303」の使い方は、まず本体上部のセーフティーキャップを開けて、付属のメジャーカップでじょうごを使って250ccの水を注入。入れ終わったらセーフティーキャップをしっかり閉めて、電源プラグをコンセントに差します。3~4分ほど待つと、緑色の使用可能ランプが点灯して準備OK。ハンドルにあるスチームボタンを握っている間、先端からスチームが噴射されます。このとき噴射されるスチームの温度は約100℃。一回の給水で、約9~10分間噴射できます。

 実際にどんな汚れに便利かというと、いちばん効果がわかりやすいのが、やはり油汚れ。レンジまわりや換気扇など、ギトギトになった油汚れは洗剤でもなかなか落ちにくいものですが、これが見事に落とせます。ただスチームを吹き付けるだけでなく、付属のスクラブブラシでこするようにしながら噴射すると効果てきめん。スチームで浮き上がった汚れは、冷めないうちにすぐキッチンペーパーなどで拭き取ればOKです。

 ただし、スクラブブラシは自動回転するわけではないので、もちろん自力でこする必要があります。何分も続けてこするには本体が重くて腕が疲れてくるため、範囲が広い場合はフレキシブルノズルなどで延長して、その先にスクラブブラシを取り付けて使うことになります。ただ、この場合は、本体のスイッチを握りながら先端を操作することになるので、両手がふさがってちょっと不便。また、一度油汚れを掃除すると、スクラブブラシが油まみれになって続けては使えないので、2つ付属しているスクラブブラシをうまく使い回す必要もあるでしょう。


コンロ近くで油が付着した状態。これほどひどいとスクラブブラシがすぐに油まみれになるので、使用後は重曹を溶かした液体などにブラシを漬けておくといい スクラブブラシでこすりながら洗浄。こするといっても、力はほとんどいらない

奥の3ライン分がスチームクリーナーで洗浄してキッチンペーパーで拭き取った部分。洗剤をまったく付けずに、油が溶けて簡単にきれいになった 残りの手前3本分を洗剤とスポンジで洗ってみたが、やはりスチームクリーナーほどきれいにはならない

100℃のスチームで、布類や水回りの掃除にも

 この100℃のスチームが便利なのは、洗いにくい場所の除菌やシミ抜き、そしてメッシュ素材や凹凸のある面の掃除です。たとえば、ソファーやじゅうたんなどのシミを取るときには、ストレートノズルで噴射して、タオルで拭き取ると効果的。布用ノズルを使えば、強力なスチームで、洋服の除菌やシワとりも行なえます。


スチームが強力なので、布用ブラシを取り付ければ、簡単に洋服の除菌やシワ伸ばしができる ソファなど簡単に洗えないものも、スチームなら表面を除菌できる

 風呂場やトイレのタイル地の凹凸にも強いので、水アカにもある程度効果があります。ただし、本体がコンパクトなこともあって、付属のスクラブブラシはかなり小さめなので、風呂場などの広い範囲を掃除するには小さすぎると感じるかもしれません。

 さらに、掃除しにくいエアコンのフィンをスチームで掃除できるのが特に便利。エアコンのフィルターを取り外し、その先にある部分をスチームで掃除できます。通常、エアコンのフィンの掃除は、専門の業者を依頼したり、専用のスプレーを買ってくる必要がありますが、これなら気になったときにすぐ掃除できて便利です。

 また、付属する「窓用クリーナー」は、窓ガラスの掃除に便利なスクイーパー付きのアタッチメント。窓にまんべんなくスチームを吹き付けて汚れを浮かし、スクイーバーで水分を拭き取ります。サッシにたまった水分を拭き取れば掃除完了で、洗剤なしでも普通に窓をみがくより、ずっと簡単に掃除できます。


スチームクリーナーを当てることで油膜が落ちやすいため、洗剤なしでも十分きれいになる 本体のコードは約5mとかなり長めなので、庭先まで持ち出して窓掃除するときにも便利

 「スチームクリーナー iCute ESG303」の弱点は、10分弱しかスチームがもたない点と、次の給水までしばらく待たなければいけないこと。電源を入れる前に給水した時点は、セーフティーキャップをしっかり閉めるのですが、準備ができるまでにそのフタが自動的に圧力で少しゆるまって“遊び”ができます。この状態になると、フタを開けることも閉めることもできないので、水を使い終わって給水するときは、いったん電源を切って本体内部の圧力が弱まってセーフティーキャップが開くようになるまで数分待つ必要があります。

 連続で使う場合、10分使って、いったん電源を抜いて冷めるのをまち、またじょうごを使って給水して……ということの繰り返しなので、広い範囲を一気に掃除したいときにはちょっとイライラするかもしれません。また、本体に水の残量を確認できる部分がないので、あとどのくらい水が残っているのかが確認できず、休み休み使っていると、突然スチームが出なくなるように感じます。取扱説明書でも250cc以上入れないよう注意書きがあるため、安易に水も追加できず、いったん中身をすべて捨ててから250ccを一から入れ直す手間が面倒です。

 あと気になる点としては、とにかく大きな音がすること。一般的な掃除機よりも大きな音がするので、密閉された風呂場ならともかく、夜中に使うと近所迷惑なのは間違いないと思います。

 とまぁ、いろいろと気になる点はありますが、これだけの低価格でスチームクリーナーを使えるなら納得できる範囲でしょう。油汚れなどの落ちの良さにはやはり驚きますし、「スチームでしかできない」効果が実感できます。基本的には、日常のちょっとした掃除のときに、スチームクリーナーの便利さを利用できる製品ではないでしょうか。


中の圧力が高いうちは、電源を抜いたあとでも安全のためセーフティーキャップが開かないしくみ 給水するときは、キャップを開けてじょうごを差し込み、付属の計量カップで250ccの水を計って入れる 本体にノズルを差すには、白の二重線が合うように押し込んで回す。先端のノズルは押し込むだけだが、どちらも固めなので取り替えはちょっと面倒




URL
  エレクトロラックス・ジャパン株式会社
  http://www.electrolux.co.jp/
  製品情報
  http://www.electrolux.co.jp/household/products/esg303/index.html



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2006/12/27 00:02

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