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家電製品レビュー
三洋電機「The持吸力マラソンサイクロン SC-XW55H」

~使いこなしが楽しい多用途な万能機
Reported by 本誌:伊藤 大地

The持吸力マラソンサイクロン SC-XW55H
 サイクロンか紙パックか。いま、掃除機を購入しようとすると、かならずこの問題にぶち当たることになる。これまで、長らく主流だった紙パック。近年、台頭してきたサイクロン。それぞれに長所と短所があり、そうそう簡単には結論が出ない。

 この問題に対し、「両方対応!」という、ある意味では合理的な回答を出した掃除機が、三洋電機から発売された。メーカー希望小売価格67,200円と、三洋電機の掃除機のラインナップ中でも、もっともハイエンドに位置する「The持吸力マラソンサイクロン SC-XW55H」(以下、XW55H)である。





ティッシュ1枚が“使い捨てフィルター”に

 まずは、気になる内部機構から見ていこう。

 本体のカバーを開けると、ダストカップが現れる。

 このカップは、掃除機から送られてくるゴミが混じった空気を、ゴミと空気により分け、空気はフィルターを通じて外へ、ゴミをカップの中へと誘導する役割を果たす。この機種に限らず、サイクロン式掃除機にとって「心臓部」とも言えるパーツだ。


正面
側面
背面

上面
底面

 紙パックで使用する場合は、このダストカップを置き換える形で取り付ける。つまり、サイクロン式で使いながら、同時に紙パックも内蔵させ、両方式を切り替えながら使う、といったことはできない。

 ところで、サイクロン式には、

・紙パックがいらないので経済的
・集塵したゴミをため込まず、毎回捨てられるので排気が清潔
・フィルターの手入れをきちんと行なえば、吸引力が持続する

といった長所がある反面、メンテナンスの面倒さが最大の弱点とされている。

 紙パックの場合、紙パックそのものが空気とゴミをより分けるフィルターの役割を果たしているので、紙パックを交換すれば、フィルターそのものも新しくなる。

 一方、サイクロン式では空気の力で分離しきれなかったゴミを、据え付け型のフィルターでキャッチしている。このフィルターが目詰まりを起こすと、吸引力が落ちてしまう。そのため、フィルターの掃除が必要で、“サイクロン掃除機は面倒”という評価につながっていたわけだ。

 こうした評判を覆すため、フィルターを振動させてゴミをふるい落とすなど、自動メンテナンス機能を搭載し、サイクロンのマイナス面を潰していくアプローチが近年のトレンドとなっている。


カバーを開けると、ダストカップが現れる
ダストカップ
ゴミを貯める領域と、排気を通すフィルターの部分からなる

「ゴミすて」ラインまで貯まったら、ゴミを捨てる目安。掃除後、毎回捨てることが推奨されている 掃除用のブラシも付いている。しかし、ティッシュを使っていれば、使用しなくても済むだろう ダストボックスは部品ごと分解できる。つづら折りになったフィルター以外は、水で洗える

 さてXW55Hでは、この問題に対して、どう対処したのか。その答えが、ティッシュペーパーを「使い捨てフィルター」として利用することで、メンテナンスの手間を大幅に軽減する仕組みだ。

 先ほど述べたように、サイクロン式掃除機では、「フィルターを捨てられない」がために、目詰まりを起こし、掃除をしなければならないという問題があった。そのフィルターを震動させてゴミを落とすというのも、もちろん1つの方法ではある。

 しかし、XW55Hではティッシュペーパーをダストボックスと、フィルターの間に挟みこみ、本来、フィルターに付くチリやゴミを、ティッシュで受け止めることで、メンテナンスの手間を削減する方式を採った。

 もちろん、ゴミを受け止めたティッシュは、掃除が終われば捨てるだけ。使い捨てといっても、専用のオプション品ではなく、汎用のティッシュペーパーなので、入手が簡単でコストも安い。

 セッティングもごく簡単だ。ダストボックスの取っ手にあるボタンを押すと、カップがパカッと開く。カップのフタに当たる部分にフィルターが設置されている。そこにティッシュペーパーを1枚かぶせて、元通りにセットすれば完了だ。ちなみに、ティッシュを利用した場合は、抵抗が増えるため、吸込仕事率が10Wダウンするが、実際の使用で感じることのできる差ではないだろう。


ダストカップを開けたところ。メッシュフィルターには「ティッシュ取付け面」の文字が見られる メッシュフィルターの上にティッシュを載せて、フタを閉めるだけで準備完了だ フタを閉めたところ。ティッシュがはみ出していても問題ない

【動画】ダストカップにティッシュを取り付け、掃除機本体にセットするようす(WMV形式、537KB) 【動画】掃除後、貯まったゴミを捨てるようす(WMV形式、225KB)

 サイクロン利用時は、掃除後、毎回ダストボックス内のゴミを捨てることが推奨されている。ゴミ捨ては、ダストボックスを取り出し、ゴミ箱の上でボタンを押すだけだ。実は、このときに、ホコリが巻き上がるという点も、サイクロン式の弱点のひとつとされている。しかしXW55Hでは、捨てたゴミの上にティッシュがかぶさる形で落下するので、ホコリの巻き上がりもかなり抑えることができる。

 ティッシュを挟む機構により、8年半メンテナンス不要を謳っているが、フィルターを自分で掃除したい人もいるだろう。そういったユーザーのために、ブラシも同梱されている。ダストカップに装着するスペースがあり、本体と一緒に保管できるので、なくす心配をしなくて済むのはありがたい。もっとも、ブラシによるメンテナンスは、説明書でも「ティッシュを使用しなかった場合」に行なうとしており、ティッシュを使っていれば必要はない。

 このほか、つづら折りになったプリーツフィルターには、「チリ落としレバー」と呼ばれる部品が付いている。このブラシを左右に動かすと、プラスチックの爪がフィルターを叩き、ホコリを落とすという仕掛けだ。この作業は、ティッシュの使用の有無にかかわらず、ゴミを捨てた後、毎回行なうことが推奨されている。


下側がメッシュフィルター、上側がプリーツフィルター。空気の力でより分けきれなかったゴミをここでキャッチする 下の黄色い部分がメンテナンス用のツマミ。つづら折りになっているフィルターを弾いてホコリを落とす仕組み 【動画】プリーツフィルターをメンテナンスしているところ(WMV形式、238KB)

紙パックはベランダ周りや、食べこぼしの掃除に向く

紙パックを装着。ダストカップの代わりに紙パックを入れる形になる
 さて、使い捨てフィルターにティッシュを使うアイディアにより、8年半、メンテナンスが不要になったサイクロン式だが、この機種は紙パックも使えることがウリになっている。

 試してみると、これまで使っていた古い紙パック式掃除機と、使い勝手の面でなんら変わることがなく、「勉強せずに」使えるということだ。

 では、紙パックのままでいいじゃないかと言われるかもしれないが、紙パックには紙パックの弱点がある。吸い込んだゴミを紙パックの交換時期までずっと貯め続けるため、排気にニオイが生じたり、吸い込みが悪くなるといった点だ。

 この製品は「The持吸力マラソンサイクロン」のペットネーム通り、基本的にサイクロンのほうに重心が置かれている。サイクロンの弱点に関してはきっちりと対処しているが、紙パックはあくまでも補助的な位置づけだ。

 そうしたことを考えると、普段はサイクロンで使用し、紙パックが得意なシーンでスポット的に使うのが、うまい方法だと思う。

 たとえば、ベランダ周りや、食べこぼしなどのゴミを吸い取るときに良いかもしれない。べたついたゴミが、ダストカップ内にへばりつくことを考えると、紙パックの中に封じ込めた方が不快感はずっと少ない。

 いずれにせよ、「サイクロンか、紙パックか」という、購入時の悩みは解消できるのは事実。購入後、使い分けを考えることができるのは、他の製品にはないメリットだ。


600W以上の吸込仕事率は必要十分

操作パネル。ボタンは4つ
 内部機構の話が長くなったが、ほかの特徴もみてみよう。

 ノズルの取っ手には、電源のON/OFFと動作モードの切り替えを行なう「強/中/弱」ボタンと、「床ふき」ボタン、自走式のヘッドの回転をON/OFFする「ブラシ切/入」ボタン、電源を切る「切」ボタンの4つが付いている。

 取扱説明書には、強は「じゅうたん」、中は「床・たたみ」、弱は「薄い敷物」に適しているとある。試しに、全てのモードでティッシュペーパーを吸い込ませてみたが、モード間でかなり吸い込む力に差があることが、見た目にも音でも感じられる。

 スペック上の吸込仕事率は、サイクロン式で利用した場合で最大620W、紙パック式の場合で最大630Wだ。

 掃除機のスペックでもっとも注目されるのが、吸引力の目安となる吸込仕事率。スペック競争も激しく、各社がしのぎを削っている。しかし、実際に600Wクラスの製品を使ってみると、少なくとも個人的には、家庭で行なう掃除には十分すぎる能力を備えていると感じた。一般的な用途であれば、吸引力そのものに、不満を感じることはあまりないのでないだろうか。


慣れると病みつきなヘッド

【動画】シュレッダーのカスを模擬ゴミとして、強で清掃した(WMV形式、約1.2MB)
 さっそく、フロアのじゅうたんを「強」で掃除してみる。このクラスの掃除機では当たり前のことだが、試験用に巻いた紙くずはあっという間に吸い込まれる。ゴミの動きからも、十分な吸引力だ。

 しかし、安価な掃除機から乗り換えて、もっとも体感で違う部分はヘッドだろう。モーターが内蔵されており、ヘッドに取り付けられたブラシが回転。床のゴミを巻き取りながら、進むというものだ。

 床に置くと、下方向に押しつけなくても、自分から転がっていく。極端な話、文庫本を片手に、スイスイっと掃除することも可能だ。人によっては、引っ張られる感覚が気になるかもしれないが、そうした場合のために、ブラシの回転をON/OFFする機能も付いている。

 私自身はスイスイ走ってくれる方が好みだが、毛足の長いじゅうたんを掃除するときはブラシの回転をON、フローリングや畳ではOFF、というように、シーンに応じて使い分けても良いかもしれない。


【動画】吸い込んだゴミがダストカップに貯まっていくようす(WMV形式、554KB) 【動画】自走式ブラシが回転するようす(WMV形式、203KB)

多機能ヘッドで壁のフチ、狭い場所も攻略

 ハイエンドの掃除機では、ヘッド自体の高機能化や、さまざまなノズル、ブラシが同梱されることで、ホコリが残りやすい壁際の床や、家具のスキマ、サッシの溝、手の届かないタンスの上などが掃除できるようになっているのが特徴だが、XW55Hもこの例外ではない。

 真っ先に紹介したいのが、壁際の掃除をぐっと楽にする可動式の「シャッター」の存在だ。

 XW55Hのヘッド先端部には、シャッターと呼ばれる樹脂製のカバーがあり、これが回転するブラシを保護する役目を果たしている。これまで使っていた機種にも、こうしたカバーが付いていたが、壁際を掃除する際、ジャマしてブラシが壁に届かず、結果、ホコリが残るのがいつも気になっていた。


【動画】ヘッド先端のシャッターは、壁に押しつけると開くようになっている(WMV形式、107KB) 【動画】壁際のゴミを吸い取るようす(WMV形式、約1.1MB)

 XW55Hでは、ヘッドを壁際に押しつけると、シャッターが上側にスルリと開き、ブラシが壁にほどよく接触するようになっている。さらに、ヘッドの左右両端には、垂直方向にローラーが2本設置されており、ヘッドを壁に押しつけたまま、水平方向にスライドさせることができる。

 実際にやってみると、これが便利なことこの上ない。これまで、壁と床の角にうっすらとホコリが積もっていたのが、スッキリと取れる。


【動画】ノズルを持ち替えて、スキマを掃除するようす(WMV形式、502KB)
 さらに、家具のスキマに有効なのが、ヘッドを90度回転させて、狭いスペースに潜り込ませることができる機能だ。

 まず、普段の掃除で握っているグリップの向かい側に付いた、「逆立ちハンドル」を握る。握る場所が変わったのに伴い、ヘッドが回転。ノズルとヘッドが一直線になり、棒のような形状になる。これで、家具のスキマに差し込んで、ゴミを吸い取るわけだ。イメージとしてはヘッドを外して、ノズルをスキマにあてがう感じに近い。

 吸引力自体は、普通に使用したときよりも若干弱いが、そもそも、家具のスキマにあるゴミは、綿ボコリがほとんど。掃除をする環境にも左右されるが、不自由を感じることはなかった。


フローリングの拭き掃除にも対応

 日本の家屋でも一般的になったフローリング。じゅうたんや畳とは異なり、素材自体にゴミがからまないため、掃除する際、吸引力はそれほどいらない。週に1度、吸引力の強い掃除機でみっちりとゴミを吸う、というよりむしろ、積もるホコリをマメに拭き取るほうが、キレイに保つ上では有効だ。

 こうした事情もあり、フローリングには掃除機より、使い捨てのシートで拭き掃除をする器具のほうが相性が良いとされてきた。しかし、こうした器具にも弱点はある。ホコリや髪の毛は、シートが絡み取ってくれるのだが、たとえば米粒やビニールの包装材の切れ端など、大きめのゴミは取り切れずに、ただゴミを“移動”しただけになってしまう。これは、拭き掃除の器具自体に、ゴミを吸い取る力がないからだ。

 そこで、XW55Hでは、「ゴミを吸い取りながら、拭き掃除をする」という、両方の“いいとこ取り”をした機能を備えている。

 まず、市販の200×300mmのフローリング用シートを用意する。対応するのはドライタイプのみで、薬剤が染みこんだウェットタイプは使用できない。

 シートの短辺とヘッドの先端をぴったりと合わせ、「床ふき」ボタンを押すと、ヘッド内のブラシが回転し、シートがブラシに巻き付く。あとはそのまま、普通に掃除するのと同じように、フローリングに掃除機をかければよい。ブラシが回って拭き掃除をしながら、ゴミを吸い取ってくれる。


【動画】シートを巻き付け、そのまま拭き掃除をするようす(WMV形式、359KB) ブラシにシートが巻き付いている 【動画】ブラシが回転し、床をこすっているのがわかる(WMV形式、673KB)

 注意したいのは、シートを巻き付ける際、ヘッドとシートの向きをきちんと合わせることだ。ななめに巻き付けてしまうと、ブラシの回転に偏りが生じてしまい、十分な効果が得られない。取扱説明書に書かれているとおり、壁際にシートを敷き、ヘッドを壁にぴったりと付けた状態で巻き付ければ、こうしたことは防げるだろう。

 「うちはフローリングだから、いい掃除機はいらないよ」という人にこそ、勧めたい機能だ。


2種類のブラシとふとんローラー

 XW55Hには、床の掃除をする通常のヘッドに加え、ブラシが2種類と、布団掃除用のローラーも同梱されている。

 馬毛ブラシは、ヘッドのグリップ付近に直接取り付けて使用するものだ。ブラシのサイズは小さめで、サッシの溝や、キーボード周り、ホコリの積もったブラインドなど細かい部分の掃除に向く。

 もう1個のブラシは、グリップ部に据え付けられた「そのままブラシ」だ。馬毛ブラシに比べ、サイズが大きめ。伸縮ノズルの先端にも装着できるため、こちらはエアコンやタンスの上などを掃除するのによい。本体に取り付けておけるので、いつでも思い立ったときに、通常掃除から切り替えることができ、手軽だ。個人的にはこっちだけでいろいろと済ませてしまいそうだ。


馬毛ブラシでキーボードを掃除 ノズルを延ばして、高いところの掃除も可能 「そのままブラシ」は、ノズルに直接据え付けられている

付属のふとんローラー
【動画】ふとんローラーでふとんを掃除。布を巻き込まず、すいすい転がっていく(WMV形式、889KB)

 ふとんローラーは、初めて使ったのだが、新鮮な感動があった。「ふとんは叩くとダニの死がいが内側に入り込むので、掃除機でただ吸うのが良い」という情報をワイドショーで仕入れて以来、週に1度、掃除機をかけるのを習慣にしていた。

 しかし、これが面倒なことこの上なかった。シーツがヘッドに張り付いてしまい、なかなか進まない。

 同梱されているふとんローラーは、ヘッドの代わりに先端に取り付けて使うオプション器具。単体販売もされており、希望小売価格7,140円。

 ふとんの上で転がりやすいように、編み状のローラーが左右に1つずつ付いている。ダニやホコリは吸い取りたいが、シーツは吸い取りたくない。そこで、ローラーをよく見てみると、編み目が回転することにより、吸い込む力を一定間隔で遮断する仕組みを採っていることがわかった。このため、吸い込み口に布が巻き込まれることなく、ふとんの上を転がすことができるわけだ。

 取り付けに際しては、同梱のアダプタが必要となる。純正品なのにアダプタが必要なのはちょっと残念だ。なくさないように、ローラーに取り付けて保管しておくのがよいだろう。


掃除の範囲を拡げてくれる製品

 XW55Hの機能をざっとレビューしてきたわけだが、この製品を使用して強く感じたのは、「掃除できる範囲が広がる」ということだ。まず、基本的な性能が十分であることに加え、ヘッドの多彩な機能や、同梱のアタッチメントによるところが大きい。サッシ、家具の裏、フローリングなど、これまで別の機器でやっていた掃除を、オールインワンでこなせる点に、大きな魅力を感じた。また、ギミックが多く、使いこなす楽しさがある性格の製品と言えるだろう。

 ティッシュを使ったメンテナンスフリー機構も、大きく貢献していると思う。メンテナンスの手間がほとんどない。「掃除の成果が見えて、すぐにゴミを捨てられる」というサイクロンのメリットが、これまで紙パックをずっと使っていた私にとってはすごく新鮮に感じた。もし、毎回フィルターをブラシで磨かなければならないとしたら、いくら掃除の成果が見えても、私は紙パックの気軽さを採るだろう。

 最後に、重量が3.6kgとハイスペックモデルにしては非常に軽量な点も挙げておきたい。いくら機能が多くても、あまりに重くては台無しだ。

 応用範囲の広さ、メンテナンスフリー、そして取り回しの良さ、穴のない魅力的な製品だ。





URL
  三洋電機株式会社
  http://www.sanyo.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0607news-j/0719-1.html
  製品情報
  http://www.e-life-sanyo.com/products/sc/SC-XW55H_N/

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  【やじうまPC Watch】三洋、8年半メンテナンス不要のサイクロン式掃除機(PC 2006/07/20)
  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0720/yajiuma.htm



2006/12/22 00:05

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