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やじうまミニレビュー |
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～最短1秒、耳で計れる体温計
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Reported by
本誌：伊達 浩二
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昔から、割と簡単に熱を出すたちで、母に渡された水銀式体温計を腋の下に挟むのだが、思うように温度が上がらない。いらだった母から、たいしたことないのだから遅刻する前に学校に行けと追い出されたこともある。子供にとっては、熱のつらさより、親のいらだちや、理解してもらえないことの方が苦しいものだ。 オムロンの耳式体温計「けんおんくん ミミ MC-510」は、そういう不器用な子供には最適な、耳に入れて計るタイプの体温計だ。希望小売価格は3,990円で、購入価格は2,680円だった。 耳式の体温計というのは、耳たぶの温度を測るのかと思っていたら、実は鼓膜の温度を測っているのだった。 まず、電源ボタンを押す。MC-510本体にはクチバシのような突起(プローブ)があり、これを耳に入れる。正常な位置に入り、温度が34度以上なのを感知すると“ピッ”と1回鳴り、測定が開始される。本体を左右に動かすと、鼓膜のなかでもっとも熱くなっている部分の温度を記憶し、正確な体温を計測できる。1秒以上経過したところで、もう一度ボタンを押すと測定結果が表示される。 口で説明すると面倒なようだが、電源ボタンを押して、耳に入れ、ピッという音が鳴ったら、左右に振ってから、もう1度ボタンを押せば良いので、すぐに慣れる。自分で測るときも、ほとんど失敗はない。電子式なので、結果は液晶を見れば正確に読み取れる。 耳に入れるということで不安に思う人もいるかもしれないが、突起はごく短いので、自分で耳掃除することに比べてもずっと簡単だ。 しかし、この製品が一番向いているのは、赤ちゃんを含む子供の体温測定だろう。腋の下に挟んだり、口に咥えさせることなく、しかも1秒で計測できるので、じっとしていない子供には最適だ。
また、突起を覆う薄いプローブカバーが付いているので衛生面も安心だ。予備用のカバーが10枚付いているので、測る人を変えるときや、よごれたときは交換すればよい。プローブカバーは40枚セットで別売もされており、オムロンから直接購入できる。 というわけで、子供の頃にこの体温計が欲しかったと痛切に思う。子供の体温がうまく測れなくてイライラしている親御さんにはぜひ使ってほしい。熱があるにせよ、ないにせよ、きちんと体温が測れれば親子とも不安な気分からは一歩抜け出せる。 あえて気になった点を上げると、冷たい場所から出した直後は、本体が暖まるまで計測できない場合があることだ。「AA」と液晶に表示されている場合、すぐに計測はできず、周囲の温度に体温計がなじむまで数分待つしかない。また、連続計測は3度までで、4度目以降は本体が暖まるので間を置くように取扱説明書には書かれている。どうも、体温計本体の温度が比較的結果に影響しやすい構造のようだ。 この点だけは使いこなしが必要だが、子供のいる家庭には、とくに推薦したい。
■URL オムロン http://www.healthcare.omron.co.jp/ 製品情報 http://www.healthcare.omron.co.jp/product/mc510_1.html
2006/12/07 00:01 - ページの先頭へ-
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