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但見裕子の「家電買っちゃいました」
ナショナル「ドルツ ジェットウォッシャー EW1211/1250」

~歯医者さんの“アレ”をご家庭で
Reported by 但見 裕子

左から、EW1211、EW1250
 歯磨きが、わりと好きだ。

 前歯の表面がツルツルになり、奥歯のデコボコの磨きにくいところがスッキリする快感は、なかなか他のものに代えがたい気がする。

 もちろん、昔から歯磨きが好きなのではなかった。今思えば、長年ぞんざいな歯磨きをしていたために、数年前、長期間の歯科治療に通うことになった私。同時にかなり徹底したブラッシング(歯磨き)指導をされた私。実にしんきくさいものであった。しかし、だんだんクセにもなるのだった。

 特に、ブラッシングの手本を示すために、かわいい歯科助手さんが歯を磨いてくれたり、水流を使って磨き残しを取ってくれたりするのは、かなり気持ちのいいものだった。とくに後者はいい。歯の一本ずつ、表側と裏側に分けて、丁寧にシャーッと歯を洗い、歯ぐきをマッサージするジェット水流。ご家庭では決して味わえないものである。

 そのようにして洗ってもらった歯は、あとでごはんを食べて汚れをつけてしまうのがもったいないくらい、気持ちよくサッパリとなるのだった。あれは多分、「究極的にきれいな歯」を体感させて、歯磨きの重要性を学習させるのが狙いなのに違いない。

 同じく歯医者に通っている夫に「あのシャーッてやるやつ、気持ちいいよねえ」という話をしていたところ、家庭用でシャーッができる製品があることを見つけてくれた。

 ドルツの「ジェットウォッシャーEW1211」。スタンド式の電動歯ブラシがやや大げさになったような形の商品である。価格的にもそんなに高くないので、導入してみることにした。購入価格はちょうど10,000円で10%のポイント還元だった。


はっきりいって気持ちがいい

 見た目は、電話の子機を太めにした感じで、同様な充電器に置いて使うようになっている。電話だと文字盤に当たるあたりに水タンクのふたがあって、それをあけて水を入れて使用する。水の容量は約130cc。これで約35秒使用できるそうである。

 電動歯ブラシのブラシにあたるところに、先の細いノズルがついていて、ここから水を噴出する仕掛けだ。ノズルは色違いで2本。電動歯ブラシ同様、アタッチメントだけを取り替えて、家族で共有できるようになっているわけだ。

 手元にオン/オフスイッチと、切り替えスイッチがあって、水流のタイプを選ぶことができる。取れにくい歯間の食べかすを除去する「ジェット水流」、食べかす除去と歯ぐきマッサージ、歯周ポケット洗浄を行なう「空気入りジェット水流ノーマル」、歯ぐきの状態が気になるときの手入れに使用する「空気入りジェット水流ソフト」の三種類だ。

 洗面台の前に顔を出し、噴射された水が流れ落ちるままで使用する。


ドルツ ジェットウォッシャー EW1211 グリップ部分には、ON/OFFと水流を切り替えるスイッチがある

 実際に使ってみた。とりあえずノーマルで。

 ブワーンというモーター音。かなり大きい。単に先端部を振動させる電動歯ブラシと違って、タンクの水を吸い上げ、噴出させる必要があるからだろうか。顔のそばで使うせいもあって、よけい大きく感じる。水流そのものは、シャーッという感じでさわやか。おおっ。これはかなり歯医者さんのに近い感触だ。

 歯と歯のあいだ、歯と歯ぐきのあいだを意識しつつ当てていくと、柔らかくも力強い水のジェットが部分部分を気持ちよく刺激する。はっきりいってこれは気持ちがいい。

 三種の水流を使ってみた感じでは「ジェット水流」という一番シャープなやつが歯医者さんのものに似ていて私は気に入った。ただ、かなり強いので、歯ぐきの状態がよくない人が使ったら出血するかもしれない。「空気入りソフト」の、腰のあるやわらかさも捨てがたいので、歯ぐきが万全でない人はこちらを使うとよいだろう。

 水流を歯や歯ぐきに当てるときは、真横から、直角に当てることが推奨されている。歯の根元に向けてえぐりこむように当ててはいけないそうだ。これは多分、すでに歯周ポケットがあった場合、それが深くなってしまったり、歯ぐきがやせてしまったりする恐れがあるからだろうと思う。


ノズルの先から水が噴出する。アタッチメントを取り換えることで家族で共用も可能 水は本体下部のボトル部分に入れる

目に見える汚れ落ち

 というわけで快適に使いはじめた。

 食後に使ってみると、歯についた食べ物汚れが水流で取れ、洗面台に落ちるのが、しっかりと目で確認できる。これがいい。歯磨きペーストの泡でからめ取ってしまう歯磨きでは、取れた汚れは目に見えにくいけれど、水流だと一目瞭然だ。野菜の繊維など細長い汚れは、やや苦手のようだが、ゴマのような粒状の汚れは、とても気持ちよく取れる。

 奥のほうの磨きにくい部分も、細いノズルから出る水流だと届きやすく、かゆいところに手が届く感じがする。楽しい。夫も、それなりに面白がって使っているようだ。

 気に入ったので、毎日、朝昼晩使っている。

 基本的に、歯ブラシで基本のブラッシングを一通りしてから、ジェットウォッシャーを使うのだった。ブラシできちんと磨いたつもりでも、水を通すと、まだ汚れが取れてくることがある。そのときは何か、「儲けた!」という気分になるのだ。わかっていただけるだろうか。

 以前は、「歯ブラシ+部分的に歯間ブラシ」という体制だったのだが、歯間ブラシを使うことがなくなった。「歯ブラシ+ウォッシャー」になり、結果として歯みがき行為全体の快適さが増した、というわけである。

 ただ何といっても、歯ぐきをひきしめ健康に保つには、あくまで歯ブラシが基本である。この製品があれば歯ブラシが不要になるというわけではない。ただ、先に述べた「手が届く」感じ、いかにも「さっぱりと洗える」感は独自のものがあって離れがたい。

 こうして、かなりはまってしまったわけだが、問題は、「シャーッ!」が佳境に入った途中で、しばしばタンクの水が切れてしまうことであった。いいとこで。冒頭近くで書いたように、水は30秒しかもたないのである。人生において、時として30秒は短かすぎるのである。もちろん、水を詰めなおしてまた運転すれば何の問題もないし、実際そうしていたわけだが、できたら残量を心配せずに楽しみたいのが、人情ではなかろうか。ダメ?


長時間いけるタイプが

EW1250
 「据え付けタイプのもあるみたいだよ」夫が言うのだった。

 同じドルツのジェットウォッシャーで、水の容量は650cc、最大出力時で約2分間使用可能、というから、ハンディ方の4倍の時間使えるわけである。

 いいではないか。価格は、やはり高くなるが、夫当局に対して購入希望を提出したところ、快諾を得たので、買うことにした。ウレシイ。


 それは「ドルツ EW1250」。希望小売価格は14,595円で、購入価格は12,800円だった。いまは、もう少し安くなっているようだ。

 本体の上に水を入れるタンクが載り、その横にノズルをつけたグリップが立つスタンドがついている。スタンドまで入れた全体の大きさは、コンパクトタイプ洗濯洗剤のパッケージを3割がた薄手にした感じ。

 洗面台の広さにもよるが、ごくシンプルな四角いフォルムなので、壁や鏡の面に沿って設置すれば邪魔になりにくいと思う。うちでは、ハンディタイプも引き続き使っているため、並べて置いているくらいだ。

 ハンディタイプと違い、電源スイッチは本体についている。0がオフで、ダイヤルを回すとだんだん水流が強くなり最大5までになる。空気入り水流は選べない。手元スイッチは水流を一時的に「止まる」「出る」にする2種類。とにかく、水をタンクいっぱいに入れて、使ってみよう。グリップを右手に、左手で本体のダイヤルスイッチを。

 ブワーン。

 モーター音はやはり同じくらいするが、本体が顔の近くでない分、気にならない感じだ。ダイヤルを回して。徐々に強くしてみる。ハンディタイプに比べ、かなり強くなるようだ。ダイヤル2で、ハンディタイプの一番強い「ジェット」くらいの強さではではないだろうか。


本体のダイヤルで電源と水流を切り替える
水の容量は650cc
手元のスイッチで、水の出す・止めるをコントロールする

 水流の感触もやや違う。ハンディタイプと違い、本体から細いホースを通って一直線にくるためか、ストレートで、硬質な感じがする。これに比べてハンディタイプは、タンクと一体になっているため、底からじかに、波打つように噴射される感じだ。

 ダイヤルを3にする。もう、かなり強い。不注意で舌や頬の内側に当ててしまうと、痛いくらいである。それだけに、汚れのとれかたはさらにシャープである。歯が入り組んで物がひっかりやすい奥歯をピンポイント攻撃するのに、まことに都合がいい。なにより、タンクの水を気にせず、思うがままに熱中できるのがよろしい。


EW1211と比べると、水流はストレートで硬質な感じ
タンクは取り外しが可能

 最初の一週間ほどは、最大の5にして、痛いくらいのを楽しんでいたが、だんだん、ほどほどにするようになった。あまり強いのは、いつか楽しくなくなるようだ。

 今は、2くらいのやわらかめで、ゆっくりと端から端まで歯を洗い、まだ気になるところがあったら、ダイヤルを強くしてピンポイントに当てるのが気に入っている。

 すっかりお気に入りである。衛生器具というより嗜好品という性格を帯びているのかもしれない。

 夫はというと、私ほどのマニアではないためか、ハンディタイプを主に使っているようだ。本体につながれたホースがない分使いやすいし、自分は30秒程度で十分、ということらしい。「空気入り水流」のソフトな感じが欲しくて、私もこちらを使うときもある。


おすすめします

 先に述べたように、歯と歯ぐきの健康のためには何といっても歯ブラシが基本だ。ジェットウォッシャーは、あくまで歯ブラシの補助として使う製品だと思われる。

 ただし、非常に有効な、そして快適な補助なのである。電動歯ブラシに比べるとメジャーではないが、同じくらいメジャーになってもいい商品ではないかと、個人的には思う。歯磨きが好きな人は、ぜひ一度お試しいただきたい、と申し上げておく。はまりますよ。





URL
  ナショナル(松下電器産業株式会社)
  http://national.jp/
  EW1211 製品情報
  http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=EW1211
  EW1250 製品情報
  http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=EW1250



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2006/11/30 00:05

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