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ナショナル「洗濯槽クリーナー N-W1」

~塩素系溶液で洗濯機も漂白
Reported by 本誌:伊達 浩二

洗濯槽クリーナー N-W1
 洗濯機はとても便利なものだが、中身を全部洗うことができないのは常々残念に思っている。

 別にとてもきれい好きというわけではないのだが、黒カビや石鹸かすのことを考えると、分解して洗えれば気持ちが良いだろうと思うのだ。

 ウチの全自動一漕式洗濯機はそろそろ5年目に入るが、これまでは、年に1度ぐらいの頻度で、重曹系の洗濯槽洗剤を使っていた。

 しかし、ある日、塩素系の漂白剤を規定量以上に入れたところ、石鹸かすが浮いてしまい、洗い直す羽目になってしまった。そういえば、この頃、部屋干しした時に匂いやすくなっている気がする。

 漂白剤の経験から、塩素系の洗濯槽洗剤を探して見たところ、ナショナル(松下電器)のオプションで「洗濯槽クリーナー N-W1」というのを見つけた。

 サービスルート扱いということで、一般の店頭では注文しないと買えないと思っていたら、ヨドバシの通販で購入できた。希望小売価格は2,000円で、購入価格は1,680円でポイント率は10%還元だった。

 到着した製品は、1.5Lもあるポリタンクのようなパッケージに入った液体だ。しかも、これを1回で使うという。これだけでかなり効きそうな気がする。

 品名のところには「洗濯機用漂白剤」と書かれている。主成分は、次亜塩素酸ナトリウムとケイ酸塩、アルカリ性の液体で、ツンと塩素系の匂いがする。

【お詫びと訂正】初出時に成分名を誤っておりました。お詫びして訂正させていただきます。

 洗濯槽洗剤では、お湯を使うように勧める製品が多いのだが、この製品は逆に40度以下で使うように指定されている。


シールや取扱説明書がパックされている 「塩素系」、「まぜるな危険」などの注意書き

高水位にした水にクリーナーを全部入れる
 さっそく使ってみよう。まず、高水位まで給水し、クリーナーを入れる。3分ほど洗濯モードで攪拌する。できるだけ上まで洗うために、バケツなどで水を足す。12時間以上24時間以内で放置し、つけ置きする。最後に、標準コースで1サイクル運転し、すすぎを行なう。

 というわけで、液をこぼしたり服に付かないように注意すれば、使い方は簡単だ。

 ちなみに、ドラム式でも使えるが、バケツで水を5~6L入れ、毛布コースで洗濯するように指定されている。

 この製品で面白いのは、つけ置き中に、ほかの人が使わないように注意するための用紙や、いつクリーナーを使ったのか記録するようなシールが付属していることだ。個人向けの製品と言うよりも業務用の香りがする。

 せっかく付いてきたものなので、用紙やシールも使わせてもらった。本格的なメンテナンス作業をしている気分で楽しい。


誤って洗濯することを防ぐ警告用紙
作業日を記録するシール

 なお、製造元のユシロ化学工業という会社は、金属加工油剤やビルメンテナンス製品などの業務用製品の会社だ。やはり会社の素性というのは製品に表われるものだ。

 つけ置き後の洗濯機を覗くと、かなり濁った水となっている。どんなものが浮いているのか見るのが怖いので、排水は確認しなかった。


入れるときの水はこれぐらいきれい
つけ置き後の水はどんよりと濁っている。洗濯槽の裏がどうなっているかは考えないことにしたい

 洗った後のステンレス洗濯槽は、曇りもなくピカピカだ。部屋干しにした洗濯物も、今回は匂わなかった。これで、しばらくは安心して使えそうだ。

 このところの家電製品の流れとして「メンテナンスフリー」というキーワードがある。掃除機やエアコンではロボット化などの工夫によって、ほぼ製品寿命の間メンテナンスを行なう必要のない製品も登場している。

 ぜひ、洗濯機も、黒カビや石鹸かすのことを忘れて、毎日楽しく清潔な洗濯できる製品の登場を期待したい。





URL
  ナショナル
  http://national.jp/
  製品情報
  http://prodb.matsushita.co.jp/product/info.do?pg=04&hb=N-W1



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2006/11/21 00:05

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