| |
|
|
|
|
|
家電製品ミニレビュー メタフィス ロウソク型LEDライト「hono 24020」
|
|
~炎のゆらぎを再現した現代のロウソク
|
Reported by
本誌:伊藤 大地
|
|
|
|
|
|
|
|
hono 24020
|
最後にロウソクに火をともしたのは、いったい、いつのことだっただろうか。
まだ子供の頃は、誕生日、お盆、クリスマスと、1年に何回かは、ロウソクに火を点け、時にはその炎を見つめ、またある時には吹き消したりしたものだ。しかし、大人になるとそんな機会はめっきり減り、今や、最後にロウソクを使ったのがいつだったかも思い出せない。
そんな折り、ネットを徘徊していて出会ったのが、LEDを使った「現代のロウソク」こと、メタフィスの「hono 24020」だ。今をときめく先端デバイスのLEDと、なんだか懐かしいロウソクの炎。その組み合わせに心を惹かれ、思わず購入してしまった。吉祥寺のインテリアショップで、9,975円だった。
メタフィスは、デザイナーの村田智明氏が主催するデザイン系の商品ブランド。企画やデザインなどをメタフィスが担当し、OEM元の企業が生産する仕組みになっている。このhonoは、ミシンや電子編み機などで有名なシルバー精工が製造している。
メタフィスはこれまで、照明を中心とした家電製品をはじめ、輪ゴムストッカーなどオフィス関連商品、プランターなどエコ関連機器まで、さまざまな分野の製品を開発。インテリア系のショップや直販サイトで販売されている。ちなみに村田智明氏は、三洋電機のデザイナーを経て、フリーランスに転身。Xbox360のデザインを担当したことでも知られている。
今回紹介する「hono」は、そのメタフィスブランド第1号となる製品で、ロウソクの炎をLEDで表現した照明機器だ。
|
|
「hono 24020」のパッケージ
|
パッケージ内容
|
honoの直径は約1.6cm。本体内部には橙色のLEDと、制御用のマイコン、電源のON/OFFに使う磁石センサー、さらに音声センサーが搭載されている。
パッケージにはマッチ棒を模した長さ約6cmの棒が付属する。これを、honoの上から5cmくらいのところに当てて、上下にこすると、磁石センサーが反応。内部のLEDを点灯する仕組みになっている。言うまでもなく、マッチに点いた火をロウソクに移す動きをイメージしているわけだ。
ディティールも凝っている。息を優しく吹きかけてやると、炎が揺らめく。さらに、音センサーが埋め込まれた4つの穴のどれかに、「フッ」と息を吹きかけてやると、一時的にだが灯りが消えるようになっている。
ただしこのやり方だと、10秒後にはまた点灯するので、ちゃんど電源を落としたいときは、灯りを点けるときと同じように、棒を近づける必要がある。本当のロウソクを使っているときは、火を消すのにマッチは不要。吹いただけで電源が落ちれば、なお感動したのだが、こういった仕様になっているのは、おそらく誤認識を防ぐためだろう。
ちなみに、LEDとあって消費電力は1.2Vと低い。電源には単4型のニッケル水素電池1本を用いる。キャンドルの底面にACアダプタのジャックがあり、ここから充電する。約15時間充電して、約8時間使用できる。パッケージには、立てて使うための燭台と、壁に据え付けるアタッチメントが付属。底面にACアダプタジャックがある関係で、いずれの場合も使用しながら充電することは難しい。
さて、肝心の光だが、たしかにロウソクの炎によく似ている。色味は若干、本物の炎に比べると赤みが強いが、微妙なゆらぎが再現されており、フワッとしたロウソク独特の雰囲気が味わえる。明るさはロウソクの炎と同じかわずかに暗い程度。もちろん、灯りとして使うには明るさも照射範囲も足りない。あくまで雰囲気を味わうインテリア用途だろう。
そういった意味では、食事時にオススメしたい。食卓にお皿を並べたあと、電気を消して、honoを点ければ、“夕食”が“ディナー”に早変わりする。廊下の壁や、玄関口に置いてもオシャレだ。また、寝室に置けば、ちょっとした常夜灯代わりにもなるだろう。バッテリ持続時間が約8時間なので、充電したhonoを寝るときに点灯すれば、ちょうど起きる頃には灯りが消える。
決して“必需品”ではないが、1つあるといろいろと使い道を考えたくなる、そんな一品だ。
■URL
メタフィス
http://www.metaphys.jp/
hono 製品情報
http://www.metaphys.jp/store/detail?product_id=1&categ1=10&&categ2=0
2006/10/19 00:01
- ページの先頭へ-
|
|
|
|
|