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シャープ、パワフルシャワーで予洗いの手間を省くタテ型洗濯乾燥機

 シャープは、洗濯槽に「穴なし槽」を採用したタテ型洗濯乾燥機「ES-PX10A」を6月23日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は20万円前後(税抜)。

シルバー系のスタイリッシュな「ES-PX10A」
シルバー系のスタイリッシュな「ES-PX10A」

 洗濯/乾燥容量が10kg/5kgのタテ型洗濯乾燥機。節水性の高いシャープ独自の「穴なし槽」と、イオン技術「プラズマクラスター」を搭載している。洗濯容量10kgと、毛布などの大物洗いやまとめ洗いに対応する大容量ながら、バウンサーを薄型にするなど設計を見直すことで、外形は8kg、9kgクラスと同サイズを実現した。

 また洗濯物の出し入れのしやすさにもこだわり、内フタがなく投入口の広い「WIDEマウス」を採用。投入開口部の高さを825mmと低めの「LOWボディ」設計とし、脱水後には洗濯物の絡みをほぐす「ほぐし運転」を行なうことで、より取り出しやすくしているという。

内フタを採用していた当時の同社製品は毛布を入れるのに一苦労
内フタなしの「WIDEマウス」ならストンと入る

温風で洗浄効果を高める「ガンコ汚れコース」

 洗浄機能では、モーターのトルクをアップさせた「パワフルドルフィンパルAg+」を搭載。パルセーターにはイルカの尾びれ形状を応用したネイチャーテクノロジーを採用することで、強力な水流を生み出し、洗濯物を上へ下へと大きくかき回すことができるという。また洗濯槽の壁面に施したダイヤカットの凹凸も水流を加速させ、こすり洗い効果を発揮している。

槽内の壁面に施したダイヤカット
ネイチャーテクノロジーを応用した、イルカの尾びれ形状のパルセータ
内蔵モーターとパルセーラによって強力な水流を発生。洗濯物を上へ下へと大きくかき回せるという

 落ちにくい皮脂汚れや食べこぼし、泥汚れを落とす「ガンコ汚れコース」には、「温風プラス洗浄」機能を新たに採用した。洗濯スタート時、槽内に温風を送風して洗剤液と衣類を温めることで、酵素の働きを活性化、汚れを繊維から落ちやすくするという。

「温風プラス洗浄」機能で真っ黒な泥汚れもすっきり落ちている

「サッと予洗い」で手洗いの手間を軽減

 さらなる新機能として、「サッと予洗い」を搭載した。洗濯機に入れる前に予洗いが必要な汚れや、他の洗濯物と分けて洗いたい泥や汗、尿などがついた衣類に、約5分間「パワフルシャワー」を浴びせることで、大方の汚れが落とせるため、その後は手洗いなしで、ほかの衣類と一緒に洗濯洗うことができるという。

汚れた面を上にしてパワフルシャワーを浴びせる
約5分で気になる汚れはほとんど落ちるので、後はほかのものを洗濯できる

 同社のタテ型洗濯乾燥機の大きな特徴は、槽外側の黒カビや汚れが槽内に入り込まない「穴なし槽」。衣類に黒カビが付着しにくいほか、槽外にムダな水が溜まらない、熱が外側に逃げにくいなどメリットがあり、節水性、速乾性に優れているという。

穴があると、洗濯槽の外側にも水が溜まってしまうことが分かる
槽に熱を閉じ込めるため、洗乾スピードも早いという

 そのほかの特徴として、デザイン性と清掃性を両立したハーフミラーのガラストップ、ワンタッチでフタが開く「プッシュオープンボタン」、洗濯中の様子が見やすい槽内LEDライトなどを備える。

 本体サイズは600×665×1020mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約46kg。カラーはシルバー系。

 なお上記特徴から、温風プラス洗浄や槽内LEDライトなどを省いた、洗濯/乾燥容量9kg/4.5kgタイプの「ES-GX9A」、8kg/4.5kgタイプの「ES-GX8A」を同日発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は順に、17万円前後、16万円前後(税抜)。

左から、8kgの「ES-GXA」のゴールド系、ピンク系、9kgの「ES-GX9A」ブラウン系、10kgの「ES-PX10A」シルバー系

田中 真紀子