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パナソニック、最大約88km走行で乗るのが楽しくなる電動アシスト自転車

 パナソニックは、大容量バッテリーで長距離走行を実現した電動アシスト自転車の説明会を開催した。

 今回紹介したのは、買い物に使う主婦向けの「ビビ・EX BE-ELE432/632」、幼児同乗タイプの「ギュット・ミニ・EX BE-ELME03」、学生向けの通学モデル「カラーズ・EB BE-ELCF632」の3機種。いずれも2016年の新モデルで、1月より順次販売する。

 「ビビ・EX」と「ギュット・ミニ・EX」においては、16.0Ahの高容量バッテリーを搭載。「ビビ・EX」では最大約88km、「ギュット・ミニ・EX」では約80kmの長距離走行を実現している(ロングモード使用時)。従来モデル(BE-ELE43/63)よりバッテリー容量が約21%アップしながら、体積を約23%小型化した。

主婦向けの「ビビ・EX」
幼児同乗タイプ「ギュット・ミニ・EX」
通学モデル「カラーズ・EB」

移動の道具から、乗るのが楽しい自転車へ

パナソニック サイクルテック 代表取締役社長 丸山 哲朗氏

 パナソニック サイクルテック 代表取締役社長 丸山 哲朗氏は、電動アシスト自転車の需要について次のように語る。

 「現在、総自転車台数の年平均成長率は2.5%マイナスとなっていますが、電動アシスト自転車の成長率は6%アップしています。そこで事業拡大を見込み、自転車から電動アシスト自転車への乗り換えを推進していこうと考えました。これまで自転車は移動の手段として使われていましたが、これからは移動の楽な自転車、さらには乗るのが楽しい自転車を目指していきます」

 そこで着目したのがバッテリーだという。電動アシスト自転車のユーザーに調査したところ、不満点に「重量」と「走行距離」が多く挙がった。バッテリー容量を増やすことで、走行距離をアップし行動範囲を広げられるほか、充電の回数を減らすことができる。

 バッテリーの小型化も同時に実現。内部のセルを減らすことでコンパクトになり、充電時に持ち運ぶストレスを低減する。特に、マンション住まいのユーザーには大きなメリットだという。

 このほか、強いアシスト力を発揮する「ラクラクドライブユニット」を搭載。急な上り坂や、重い荷物を載せた漕ぎ出し時にアシストし、ラクに運転できるという。

電動アシスト自転車の成長率は6%アップしている
自転車から電動アシスト自転車への乗り換えを推進する
16.0Ahの大容量バッテリー
コンパクト化も実現

 「ビビ・EX BE-ELE432/632」は、車輪サイズ24型と26型の2機種を用意し、希望小売価格はいずれも13万7,000円(税抜)。

 買い物で私用することを想定して、大型バスケットを採用。ティッシュペーパーの箱も楽に入れることができる。

 車体重量は「BE-ELE432」が約28.2kg、「BE-ELE632」が約29.2kg。バッテリーの充電時間は約6時間。走行距離はパワーモードで約54km、オートマチックモードで約63km、ロングモードで約88km。

「ビビ・EX」
大型バスケットを採用

 また、幼児同乗タイプ「ギュット・ミニ・EX」は、子育て層に人気のアパレルブランド「maarook」とコラボレーションし、ポップなデザインを採用している。子供を安心して乗せられるように、首周りをサポートする機構を採用したほか、膝当たりも改善した。

 「ギュット・ミニ・EX」は、20型の1機種で、希望小売価格は15万8,000円(税抜)。

 車体重量は約32.9kg。充電時間は約6時間。走行距離はパワーモードが約50km、オートマチックモードが約60km、ロングモードが約80km。

幼児同乗タイプ「ギュット・ミニ・EX」
アパレルブランド「maarook」とコラボし、ポップなデザインを採用
子供を安心して乗せられる機構

坂道や長距離移動が多い地方都市の学生向けモデル

通学モデル「カラーズ・EB BE-ELCF632」

 通学モデル「カラーズ・EB BE-ELCF632」は26型の1機種で、希望小売価格は11万円(税抜)。バッテリーは従来モデルが6.6Ahだったのに対し、8Ahになり容量が21%アップしている。

 通学モデルは、坂道が多く長距離移動などの通学環境にある地方都市や、新興住宅地の学生に多く利用されているという。さまざまな地域で普及が進んでおり、バスや電車と比較して経済的なほか、自分のタイミングで登下校できる、塾で帰りが遅くなっても安心という声が挙がっている。

地方都市や新興住宅地などで多く利用されている
電動アシスト自転車による通学はさまざまな地域で普及
バスや電車と比較して経済的なほか、自分のタイミングで登下校できるなどのメリットがあるという

 大型のカゴを採用しており、通学バッグもすっぽり入るという。本体カラーは、アクティブホワイト、シェルピンク、USブルー、パウダーイエローの4色を用意し、オシャレさも兼ね備えるとしている。

 車体重量は約28.1kg。充電時間は約3.5時間。走行距離はパワーモードが約30km、オートマチックモードが約35km、ロングモードが約48km。

西村 夢音