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ダイニチ、震度5の揺れで電源を自動オフする電気ファンヒーター
(2015/8/27 16:12)
ダイニチ工業は、電気ファンヒーター2機種を9月1日に発売する。加湿機能付きの「EFH-1215D」と、暖房運転のみの「EF-1215D」を用意。希望小売価格は順に、38,000円、23,000円(税抜)。
震度5相当の揺れを感知すると、自動で停止する「耐震自動停止装置」を備えた電気ファンヒーター。本体下部にある装置内の玉がピンを下に押すことによって通電状態となり、本体に振動が加わると玉が転がりピンが下に押されず、通電されなくなって運転が停止する。
従来の安全装置において、転倒した場合に作動するスイッチが揺れの方向によっては作動しないことがあるといった問題を解決している。また、地震の際に落下物でスイッチが入らないよう、0.2秒以上押さないと電源が入らない仕組みを採用。
「省エネセンサー」を搭載し、ボタンを押すだけでセンサーが人の動きを検知して自動で電源をON/OFFする。消し忘れを防止して、省エネに役立つという。
暖房運転は、「強/弱/自動」の3段階で設定可能。このほか、チャイルドロック機能や、6/8時間の入タイマー、1/2時間の切タイマーを備える。
「EFH-1215D」の本体サイズは、375×180×410mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約4.9kg。消費電力は最大で1,200W。加湿タンク容量は3.8L。連続加湿時間は約8時間。本体カラーは、ホワイトとブラウン。
「EF-1215D」の本体サイズは、260×155×360mm(同)で、約3kg。消費電力は最大で1,200W。本体カラーは、ホワイトとブラウン。
今回発売される電気ファンヒーターは、同社が12年ぶりの新規事業として開発したもの。主力の石油ファンヒーターが郊外で使われるケースが多いのに対し、電気ファンヒーターは都市部の集合住宅やキッチンなど狭いスペースでの使用を想定しているため、既存ビジネスとの相乗効果を見込むとしている。
製品はすべて新潟市・西蒲区の中之口工場で生産され、国産の部品を積極採用することで、他社製品との差別化を図るという。また、ものづくりを通して地域に貢献したいという思いもあり、国内製造業への波及効果も狙う。