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ダイソン、自社のモーターと送風技術を生かしたハンドドライヤー3製品を投入

発表会場

 ダイソンは、ハンドドライヤー「ダイソン エアブレード 」シリーズ3機種を発表した。この製品はダイソンとしては初めてのB to B(企業間取引)製品となる。

 ハンドドライヤーは、同社の掃除機と同じ「ダイソン デジタルモーター V4」と、同社のファンやヒーターに使用されている「Airbladeテクノロジー」を搭載しており、これまでの技術的蓄積を生かしながら新分野に挑戦した。

 吹き出し口の風速は、最大で毎時690km、吹き出し空気量は毎秒35Lに達し、この強い風で手の水滴を吹き飛ばす。吸気部分にはHEPAフィルターを装備し、99.9%のバクテリアを除去するという。

 壁面据付型の「Airblade dB」は、ポリカーボネート樹脂製の本体で、表面素材は抗菌加工されている。センサーにより、手を差し入れることで動作し、30秒間で自動停止する。乾燥時間は最短で10秒。本体色はグレーとホワイト。

Airblader dB
dBの内部構造
Airblade V

 「Airblade V」は、壁面設置だが、水滴を受ける部分がなく、薄くコンパクトな本体となっている。HEPAフィルターやセンサーによる動作、最短乾燥時間10秒などの特徴は共通。本体色はスプレーニッケルとホワイト。

 「Airblade Tap」は、洗面台の水栓と一体化した製品で、手洗いと乾燥が一緒にでき、手洗いボウルがそのまま水滴受けとなる。HEPAフィルターやセンサーによる動作などの特徴は共通。最短乾燥時間は12秒。モーターなどの本体は、洗面台の下部に設置される。

水栓一体型のAirblade Tap。手前に本体が見える
Tapの内部構造

 dBとTapには、新型ファンに搭載されたヘルムホルツ空洞による静音化技術も搭載された。また、dBはHACCP(ハキャップ)認証も取得しており、食品飲料業界にも向いた製品となっている。

左からAirblade dBとAirblade Tapの設置例
ペーパータオルや従来のハンドドライヤーよりランニングコストが低いと訴求している

 なお、この製品については発表会が開催されており、続報を予定している。

伊達 浩二