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ダイキン、エアコンと併用して部屋の空気を循環させる加湿空気清浄機
(2013/8/8 14:45)
ダイキン工業は、エアコンと併用して部屋の空気を循環させる加湿空気清浄機「加湿ストリーマ空気清浄機」3機種を9月14日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、31畳用の「MCK70P」が58,000円前後、25畳用の「MCK55P」が48,000円前後、19畳用の「MCK40P」が43,000円前後。
加湿機能を搭載した空気清浄機で、同社の最高級モデルにあたる製品。同社独自の除菌・脱臭技術「光速ストリーマ」に加え、イオンの力で部屋に染み付いた臭いや菌を除去する技術「アクティブプラズマイオン」の放出機構を昨年モデルに引き続き採用している。光速ストリーマとは、本体内でプラズマ放電を起こし、除菌や脱臭効果のある活性種を生成して、本体に取り込んだ空気をきれいにするというもの。一方のアクティブプラズマイオンは、風路の電極部で活性酸素「OHラジカル」を生成し、空気中に放出してカーテンやソファの除菌、脱臭ができるという。
新製品では、エアコンと併用して室内の空気を循環させる「きれいサーキュレーター」運転を搭載した点が特徴。同社によると、エアコンの暖房運転は、暖かい空気が室内上部に溜まり、足元が寒くなりやすく、室内に温度ムラが生じることがある。
きれいサーキュレーター運転では、内蔵の温度センサーで室温の変化を感知し、室温に合わせて風量を自動で切り換えて、室内の空気をきれいにしながら循環させる。これにより、エアコンの暖房運転時にも床上を素早く温め、室内の温度ムラを抑える効果があるという。
また、きれいサーキュレーター運転OFF時に比べて、床上温度がエアコンの設定温度に到達するまでの時間は約10分短縮する。同社では、きれいサーキュレーター運転を上手に活用してエアコン暖房の設定温度を調節すれば、節電にも繋がるとしている。
省エネ面では、運転モードに「新eco節電」モードを採用。ホコリと臭いをセンサーで感知しながら、部屋の空気がきれいになると運転を自動で停止する「eco節電」モードの運転制御を変更し、省エネ性を高めた。
新eco節電モードは、通常は風量を「しずか」~「弱」で運転し、5分以上空気がきれいな状態が続くと、集塵やストリーマ、イオン、加湿、ファンの運転を停止する。停止時間は8分で、その後2分運転し、空気の汚れがなければまた8分停止する、という動作を続ける。従来のeco節電モードでは、10分以上空気がきれいな状態が続かないと、運転を停止できず、停止時間は5分だった。新eco節電モードでは、運転時間を短縮し、停止時間を延ばしたことで、省エネ効果を高めた。
なお、従来のeco節電は31畳用のみに採用されていたが、新eco節電は、25畳用の「MCK55P」と19畳用の「MCK40P」にも搭載される。同社では、寝室や書斎などに設置するコンパクトな2台目の需要が伸びていることを理由としている。
衛生面では、加湿フィルターは抗菌・防カビ仕様で、光速ストリーマが加湿フィルター、加湿水を照射して除菌する。
31畳用の「MCK70P」では、運転モードとして季節に応じた「花粉モード」「のど・はだモード」、外出時に集中的に空気をきれいにする「るすばんターボ」を搭載する。また、「入・切タイマー」機能も備える。
あわせて同社では、ストリーマの空気中の浮遊物質に付着した有害ガスに対する抑制効果を実証した。ストリーマは、集塵フィルター上の物質に付着しているガスを分解し、集塵フィルターから再飛散されるガス状化学物質を24時間で98%以上抑制できるという。
MCK70Pの本体サイズは395×287×620mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は13kg。最大風量は7立方m。1時間あたりの加湿能力は630ml。消費電力は、空気清浄機能で8~73W、加湿機能で12~75W。運転音は空気清浄機能で18~54dB、加湿機能で23~54dB。フィルターは10年間交換不要。
カラーは、「MCK70P」がホワイトとビターブラウンの2色、「MCK55P」がホワイトとディープブラウン、ミスティピンク、ミッドナイトブルーの4色、「MCK40P」がホワイト1色。