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パナソニックのモバイルバッテリーは“スマート収納、高品質、置くだけで充電”
~新製品の説明会を開催。大学サークルに無料で提供するキャンペーンも
(2013/6/6 00:00)
パナソニックは、6月26日に発売するモバイルバッテリー「USBモバイル電源」シリーズの新製品の説明会を、5日、東京・原宿にて開催。パナソニックのモバイルバッテリーの特徴について「収納がスマート」「高品質」「おくだけ充電」の3点が優れていることがアピールされた。
新製品は、無接点充電の国際標準規格「Qi(チー)」に対応した3機種と、Qiに非対応の3機種の、合計6製品が用意される。
Qi対応タイプのラインナップは、容量2,900mAhの「QE-PL103」、5,800mAhの「QE-PL203」、8,700mAhの「QE-PL302」で、店頭予想価格は順に4,200円前後、5,900円前後、8,500円前後。
非対応タイプは、容量2,420mAhの「QE-QL104」、2,900mAhの「QE-QL103」、5,800mAhの「QE-QL202」が用意され、店頭予想価格は順に3,500円前後、3,700円前後、5,300円前後。
なお、従来から販売されている、10,260mAhの大容量タイプ「QE-QL301」、1,430mAhのコンパクトタイプ「QE-QL102」、ニッケル水素電池2本を電源とするスティックタイプ「QE-QV201」は、今後も継続して展開される。
スマホの普及とともに、スマホの周辺機器市場も成長
パナソニックではスマートフォンの周辺機器市場について、スマートフォンの普及とともに年々拡大中し、2016年度には2,405億円の市場になるとしている。このうちスマートフォンの充電に使用するモバイルバッテリーは、スマートフォンユーザーのうち25%が購入しているという調査結果もあるなど、必須アイテムになりつつあるという。
パナソニック コンシューマーマーケティング ジャパン本部 E&LSグループ エナジー・セキュリティチームの谷田治氏は、モバイルバッテリーが必要とされる理由について、スマートフォンの高機能化を指摘した。
「パナソニックのスマートフォン『ELUGA(エルーガ)』のバッテリーは長寿命で、自動節電機能の『エコナビ』も搭載しています。しかし、GPS機能やゲーム、テザリングなど、スマートフォンの性能がアップすれば、電池の使用量も当然増えます」(谷田氏)
今回発売する新製品では、従来モデルと同じサイズを維持しながら、バッテリーの容量を従来製品比で7%アップし、スマートフォンへの充電回数が向上した点が最大の特徴となる。従来モデル「QW-QL201」の場合、容量は5,400mAhで、スマートフォンのフル充電回数の目安は約2回だったが、新製品の従来モデルの「QW-QL202」では、容量は約7%アップの5,800mAhとなり、フル充電回数は約2.5回となった。
「ユーザーが重要視するのは、1回の充電でバッテリーが長持ちできること。携帯性を考慮し、高い技術力で従来品とまったく同じ形としました」(谷田氏)
パナソニックのバッテリーは「スマート収納」「高品質」「おくだけ充電」が特徴
谷田氏はまた、パナソニックのモバイルバッテリーの特徴として、(1)スマート収納、(2)高品質、(3)おくだけ充電の3点を挙げた。
(1)のスマート収納については、QE-PL103/QE-PL203/QE-QL103/QE-QL202の4機種において、USB A-Micro USBのコードが直付けになった「USBコードアタッチメント」を新たに搭載した。本体とコードが同時に持ち運べるため、コードを入れ忘れる心配がないという。コードはアタッチメントに巻きつけられる。
会の司会を務めたフリーキャスターの浅賀優美さんは、実際にUSBコードアタッチメント付きのバッテリーを使用した感想について「これまではバッテリーとコードを別々にしてしまい、カバンに入れ忘れることがありましたが、これはすごく便利です」と評価した。
(2)の高品質については、外部からの衝撃からバッテリーを守る強化構造とした。内蔵電池保護機能や過充電防止、温度検知機能を備えることで、故障発生時でも安全を守る仕様になっているという。またUSBコードアタッチメントでは、繰り返し安全に使用できるよう、耐久性の強いコードを採用している。
「非常に耐久性が強く、安全、安心なコードになっています。小さなことですが、こうした小さなことにこだわっているのがパナソニック」(谷田氏)
(3)のおくだけ充電とは、同社が販売する無接点充電パッド「チャージパッド QE-TM101」など、Qi規格に対応した充電パッドの上に、Qi対応のバッテリーを置くだけで、コード不要で充電ができることを指す。パナソニックでは、エルーガやデジタルビデオカメラ「HC-V720M」など、Qiに対応した機器をラインナップしている。
パナソニックではまた、大学生を対象としたキャンペーン「学生充電プロジェクト」の募集を、本日より開始した。これは構成メンバーが30名以上の大学サークルに対し、USBモバイル電源シリーズを1サークルにつき10個を送るというもの。選ばれたサークルのメンバーは、スマートフォンやモバイルバッテリーに関するアンケートに協力する、1週間以上使って使用状況をレポートするなどの活動を行なう。商品はモニター終了後に進呈される。募集数は約10サークル。応募は7月31日まで。
谷田氏は2013年度のUSBモバイル電源の販売目標として、前年の2ケタ成長となる150万台を見込んでいる。また、バッテリーを上手に使うコツとして、「リチウムイオン電池は、充放電にとても強いので、こまめに充電することで、寿命をのばすことができます」と話した。