ニュース

東芝の「高効率可変気筒ロータリコンプレッサ」が日本機械学会賞を受賞

「高効率可変気筒ロータリコンプレッサ」

 東芝キヤリアは、同社が開発した家庭用エアコン向けコンプレッサー「高効率可変気筒ロータリコンプレッサ」が、2012年度の日本機械学会賞において、技術部門で受賞したと発表した。

 受賞者は、東芝キヤリアコアテクノロジーセンターの平山卓也氏、技師長の川辺功氏、コンプレッサー事業部の平野浩二氏、古根村仁氏の4名。

 可変気筒式ツインロータリーコンプレッサーは、東芝ホームアプライアンスが発売するエアコン「大清快」シリーズの一部に搭載されているコンプレッサー(圧縮機)で、「デュアルコンプレッサー」とも呼ばれている。

 今回受賞した高校率可変気筒コンプレッサは、この可変気筒機構を根本的に見直し、更に進化させた新方式で、扇風機並みの超低消費電力でのエアコン運転が可能という特徴に加えて、大能力運転時の効率改善と省資源・省スペースというメリットを有しているという。

 東芝キヤリアでは、今回の受賞理由について、上記の特徴に加え、“オンリーワン技術である可変気筒技術にさらなる進化を追求した点”が評価されたとしている。

 今回の技術は、「大清快EDR」シリーズの「RAS-281EDR」「RAS-361EDR」「RAS-401EDR」に搭載されている。

 日本機械学会賞は、機械工学と工業の発展を奨励することを目的に、優秀な論文や技術などに対して毎年与えられる。2012年度は論文16件、技術8件、技術功績3件の合計27件が受賞した。授賞式は4月19日に行なわれる。

伊達 浩二