関西電力、45万kWの海南火力発電所2号機を再稼働

~節電期間入りを前に供給力を増強

 関西電力は、長期計画停止中だった海南火力発電所2号機を再稼働し、30日に発電を開始すると発表した。現在は試運転中で、発電を行ないながら各機器の確認を進め、7月中旬に通常運転を開始する予定としている。

 海南火力2号機は、重油と原油を燃料とし、45万kWの出力を持っている。1970年5月に運転を開始し、2001年度から長期計画停止していた。関西電力では、夏季の電力供給力確保の一環として、復旧工事を行なっていた。

 関西電力管内では、電力需給の逼迫が予想され、7月2日から15%以上の節電目標が設定されている。現在、再稼働作業中の大飯原発3号機が稼働した場合でも、10%以上の節電が目標とされている。

 電力需要が増大する夏期を前に、各電力会社では、停止中の発電所の再稼働や緊急設置電源の運転など、供給力を増強する施策が実施されている。






(伊達 浩二)

2012年6月29日 18:25