扇風機選びは“超微風”を出せるか否かがポイント――リアル・フリート調べ

~「扇風機で体調不良を経験」は5割

 リアル・フリートは、扇風機に関する消費者の意識調査を実施。扇風機によって体調不良を経験した人が半数を超えるという結果となった。同社では、扇風機選びのポイントとして“超微風”が出せることを指摘している。

 この調査は、扇風機を所有している15~69歳の男女に対して実施されたもの。サンプル数は1,000。


扇風機の風に当たり続けることで、体のだるさや肌や目の乾燥などの悪影響も

 まず、「昨年の夏、節電を意識して購入した家電」という問いでは、扇風機が11.9%と最も多く、エアコン(5.9%)、空気清浄機(1.6%)と続いた。購入理由としては、「価格が安かったから」(48.7%)、「早く節電に協力したかった」(35.3%)、「在庫が少ない、ないと言われたから」(24.4%)の順。リアル・フリートではこの結果について、「節電しようと店へ足を運んだものの、どれを買えばよいのかわからずにとりあえず価格が安いものを買った」と分析している。

 「自宅の扇風機に対する不満の有無」については、58.9%が“不満がある”と回答。デザイン面では「オシャレじゃない」「安っぽい」「古臭い」、機能面では「細かな風量調節ができない」「消費電力が多い」という声が挙がった。

 「扇風機が原因と思われる体調不良を感じたことがある」という設問では、52.8%が“ある”だった。具体的な症状では「体のだるさ」(60.2%)、「肌や目などの乾燥」(46.5%)、「体の冷え」(28.8%)が上位を占めた。また、「扇風機を付け放しで寝ることがある」という人に限ると、体調不良を感じたことがあるという回答は64.7%となった。

「自宅の扇風機に対する不満」は、58.9%が「ある」と回答「扇風機で体調不良を感じたことがある」は52.5%にのぼった
「扇風機で体調不良を感じたことがある」と回答した人に対する、具体的な体調不良の内容

 扇風機の風に直接当たり続けることについて、東京大学医学部客員研究員で医師の山田恵子氏は「体のだるさや、腰痛・肩こり・冷え性などの体調不良も生じてしまいます。自然環境においてはずっと一定の強さの風を受け続けることはありません。扇風機にしろエアコンにしろ、強い風に当たり続けることは避けた方がよいでしょう」とコメントしている。


扇風機選びのポイントは「超微風」「サーキュレーターとして利用可」「デザイン」

「超微風」の風が出せる扇風機については、「利用したい」が31.3%、「やや利用したい」が51%。合わせて8割を超えた

 また、「『超微風』を生み出す扇風機を使いたいか」という問いでは、“利用したい”が31.3%、“やや利用したい”が51%と、利用意向は8割を超えた。実際に、扇風機の風が苦手という人からは「もっと微風が良い」という意見があったという。

 このほか「冬場でも扇風機を利用している」人は、全体の31.4%となった。同社では扇風機をサーキュレーターとして活用している可能性があると見ているが、その場合は風の直進性が高くある程度の風量が出せることが必要になるとしている。

 同社では扇風機の選び方のポイントとして、(1)一番弱い風に当たって「頼りない」と思うくらいの“超微風”が出ること、(2)サーキュレーターとして活用することを考慮して、ある程度の強風が出せること、(3)一年を通じて使えるインテリア性の3点を挙げている。

 なお同社では、DCモーターを搭載した扇風機の新製品「扇風機・サーキュレーター NF-227」を、amadana(アマダナ)ブランドから6月15日に発売する。NF-227では20段階の風量調節ができ、消費電力3Wの“超微風”モードも備えている。また、サーキュレーターとしても利用できるという。希望小売価格は35,000円。

amadanaブランドから発売される扇風機「扇風機・サーキュレーター NF-227」ムラがない柔らかな風が生み出せるという





(正藤 慶一)

2012年5月18日 15:24