パナソニック、小型食器洗い乾燥機「プチ食洗」の洗浄能力を実演

~食洗機で洗ったグラスはビールの泡立ちが良い
プチ食洗 NP-TCR1 ホワイト

 パナソニックは、同社が2月に発売した小型食器洗い乾燥機「プチ食洗 NP-TCR1」をアピールするブロガー向けイベント「共働き夫婦を応援! “幸せ夫婦”の秘訣セミナー」を、東京・初台で21日に開催した。

 「プチ食洗」は、近年増加している少人数世帯向けに開発された食器洗い乾燥機。従来よりも体積を約40%カットしたコンパクトな設計が特徴で、47×30cm(幅×奥行き)という、水切りカゴのサイズとほぼ同じ面積に設置できるという。価格はオープンプライスで、リリース当初の店頭予想価格は63,000円前後。

実際にキッチンに設置したところ従来モデルの食洗機(左)と比べると、体積もコンパクトになった2~3人家族に相当する18点の食器が入るという
こちらは従来モデルの食洗機の内部。上下二段構造になっている設置面積が47×30cm(幅×奥行き)で、水切りカゴとほぼ同じ面積に設置できる点が特徴パナソニックが行なった、100名モニターの設置例。どの家庭にも問題なく設置できているようだ
プチ食洗の開発に携わった、パナソニックの橋本成幸氏

 イベントでは、プチ食洗の開発に携わった、パナソニックの橋本成幸氏が登壇し、使用法や洗浄能力を実演にて披露した。

 橋本氏はまず、プチ食洗の基本的な特徴として、高温で油汚れが落ちやすい点を指摘した。油は溶けるのが50度のため、冷水では落としにくいが、プチ食洗は70度の高温で洗うため、キレイにできるという。

 この洗浄効果を示すために、ビールをグラスに注ぐ実演が行われた。プチ食洗で洗ったグラスでは、手洗いのグラスよりも油成分が少ないため、ビールの泡立ちが良いという結果になった。

プチ食洗の洗浄温度は約70度。これは他機種でも同じだ食器の油汚れに、温水と冷水を注いだ比較。当たり前ではあるが、熱湯の方が汚れが落ちている
実際に汚れた付いた食器18点の洗浄も行なわれた油汚れでいっぱいだった大皿は真っ白にトマトジュースの残滓が目立つコップもキレイになった

手洗いのグラス(左)と、プチ食洗で洗ったグラス(右)に、ビールを注いだ実演。プチ食洗で洗った方が手洗いよりも油成分が少ないため、泡立ちが良いという結果になった

 また、食洗機用の洗剤は、漂白剤や酵素、アルカリ剤が入っているため、手洗いよりもデンプンや蛋白質を分解し、食器に残る菌の量も減らすことができるという。

 「自然乾燥で乾かしたり、ふきんで拭くなどで食器をきれいにしていても、(手洗いでは)菌などは残る。(プチ食洗を使うことで)おいしいビールがお飲みいただけるのでは」(橋本氏)

食洗機用の洗剤は、漂白剤や酵素が入っているため、洗浄効果が高いという同社の調べによると、手洗いで使う布巾やスポンジも雑菌の温床になっているという手洗いと食洗機の洗浄による、菌量の比較

 このほかプチ食洗では、高濃度の洗浄液を超音波で霧状にした「パワー除菌ミスト」も使用するが、会場では口紅を塗った食器にミストを当て、霧吹きで水を噴きかけるだけで汚れを剥がすという実演も行なわれた。

 省エネ性では、水温や室温に合わせて最適なプログラムで運転する「エコナビ」も搭載。また、手洗いに比べて使用水量を約1/4に抑制し、年間で約5,800円のランニングコスト削減になるという。

プチ洗浄では、高濃度の洗浄液を霧状にした「パワー除菌ミスト」も使用する口紅を塗った食器にあらかじめミストをかけておくと、霧吹きで水をかけただけで汚れが落ちるというデモ手洗いに比べ消費電力は増えるものの、使用水量が経ることで、年間のランニングコストを約5,800円削減するという

 イベントには、料理研究家のSHIORI(しおり)さん、日本女子大学人間社会学部社会福祉学科の永井暁子准教授が登壇。「作ってあげたい彼ごはん」(宝島社刊)などの著作で知られるSHIORIさんは、「食洗機はお水をたくさん使うとか、電気代を使うというイメージがありました。(プチ食洗を使うことで)食事後に夫と一緒にテレビが見られますね」と、プチ食洗を歓迎。永井先生も「“食器を片付けなきゃ”というストレスを減らすことができる。食後にゆったりとした時間を確保できるのは大事」と評価した。

料理研究家のSHIORIさん日本女子大学人間社会学部社会福祉学科 永井暁子准教授
SHIORIさんによる、共働き家庭向けの食事も振る舞われた。炊き込みご飯は、パナソニックの炊飯器で調理しているパナソニックの食洗機の歴史は古く、1960年に日本初の食洗機を開発。しかし、ヒット商品になったのはそれから26年後の1986年のことだったという





(正藤 慶一)

2012年3月22日 17:17