ダイキン、集塵力が10年間持続する加湿空気清浄機

~フィルターと電気集塵部を改良。消費電力も削減
うるおい光クリエール MCK70M

 ダイキン工業は、集塵効率を高めた加湿空気清浄機「うるおい光クリエール MCK70M」を、9月23日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は52,000円前後。

 ダイキン独自の除菌・脱臭技術「光速ストリーマ」を搭載した加湿空気清浄機。光速ストリーマとは、プラズマ放電の一種であるストリーマ放電によって、ダニ、カビ、花粉を分解し、ウイルスを抑制する効果があるとされる。

 新製品では、高い集塵効率と性能の持続性を両立するために、電気集塵部とフィルターをリニューアルした点が特徴となる。

 同社では業界で唯一、吸引したホコリや花粉を帯電させ、フィルターに吸着しやすくする電子集塵方式を採用しているが、今回は集塵能力を維持しつつ、従来比で約45%に小型化した。またフィルターでは、従来の約8倍の表面積を持つ「新高性能フィルター」を採用。これまでの2年毎の交換から、10年間交換不要となった。

 フィルターのみの場合だと、使用開始から10年で集塵能力が初期の約50%まで落ちるが、新しい電気集塵部とフィルターを併用した場合だと、10年間で初期の約70%と、フィルターのみの場合より1.4倍高い集塵効率を持続するという。また、初期の3年間は、特に高い集塵効果が持続するという。


「光速ストリーマ」で、加湿に使用する水も除菌する集塵部を約45%コンパクトにした「新電気集塵部」と、表面積が従来より約8倍に広くなった「新高性能フィルター」を搭載
フィルター方式と比べ、10年後には約1.4倍の集塵効率を保つ

 節電面では、モーターを高効率化し、抵抗の少ない通風経路を新設計することで、最大消費電力を従来83Wから73Wへ約12%削減した。また、消費電力を抑えながら自動運転する「eco節電自動運転」機能では、通常の自動運転よりも約22%消費電力を削減する。このほか、切タイマーだけでなく、入タイマーも新たに搭載することで、必要な時に必要な間だけ運転できるようになった。

消費電力を従来83Wから73Wへ約12%削減
電気集塵部は小型化。フィルターは10年交換不要タイプとなった

 手入れの面では、水タンクには、シンクに置いて給水できる「自立式給水タンク」を採用。手がシンクの中まで入る広口サイズのため、手入れしやすくなっている。また、空気の汚れ具合や光速ストリーマ除菌の状態を確認できる「キレイ見えるモニター」や、風向きを手動で変えられる「かえルーバー」を採用している。このほか、電気集塵部は取り外して水洗いできる。

 本体サイズは、395×287×610mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は12.5kg。カラーはホワイト系とブラウン系。

うるおい光クリエール MCK55M カラーはホワイト系、ブラウン系、ピンク系

 下位モデルとして、空気清浄の適用面積が最大25畳の加湿空気清浄機「うるおい光クリエール MCK55M」および19畳の「うるおい光クリエール MCK40M」と、加湿機能のない空気清浄機「光クリエール MC75M」も発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格はそれぞれ42,000円前後、37,000円前後、42,000円前後。



【ダイキンの2011シーズンの空気清浄機】
タイプ加湿空気清浄機空気清浄機
商品名うるおい光クリエール光クリエール
型番MCK70MMCK55MMCK40MMC75M
最大風量7立方m/分5.5立方m/分4立方m/分7.5立方m/分
適用床面積
(空気清浄単独)
30畳まで25畳まで19畳まで28畳まで
清浄時間(8畳の場合)10分11分15分10分
適用床面積
(加湿)
最大17畳まで最大14畳まで最大11畳まで-
1時間当たりの加湿能力600ml500ml400ml-
加湿方式気化式(気化エレメント回転式)-
消費電力7~73W8~64W7~32W6~58W
運転音17~52dB18~51dB18~48dB17~48dB
本体サイズ
(幅×奥行き×高さ)
395×287×610mm370×270×585mm395×230×576mm
重量12.5kg10kg8.5kg
価格オープンプライス
店頭予想価格52,000円前後42,000円前後37,000円前後42,000円前後
本体カラーホワイト系
ブラウン系
ホワイト系
ブラウン系
ピンク系
ホワイト系ホワイト系






(小林 樹)

2011年9月1日 17:14