エレクトロラックス、運転音50dBの紙パック式掃除機「UltraSilencer」

UltraSilencer

 エレクトロラックスは、運転音50dBの紙パック式掃除機「UltraSilencer(ウルトラサイレンサー)」を10月より発売する。希望小売価格は64,800円。

 独自のサイレントエアーテクノロジーにより実現した高い静音性が特徴の紙パック式掃除機。運転音を抑えるために、本体の気流を最適化したほか、モーターカバーや本体カバーには音を抑えるために2種類のパッキンを施している。また、モーターの振動を少なくするために、モーターファンユニットを本体内に宙づりにして設置するなど、独自の静音構造を搭載する。

 これらの機構により、本体の運転音は最小50dB、最大でも55dB以下となっている。同社では、人が会話をする時の音は約60dBだとし、それよりも小さい運転音を実現したことで、騒音を気にすることなく使用できるとする。

製品本体本体上部本体後部
パイプのグリップ部分ヘッド部分。右のスイッチはブラシを調節するスイッチ。床面に応じてブラシを出したり、引っ込ませたりすることができるヘッド裏側

 また、排気のきれいさにもこだわった。本体には0.3μmの微細塵を99.95%捕集する「HEPA13」フィルターを搭載するほか、排気口には、洗浄可能な排気フィルターを備える。また、ダストバッグには空気が通りやすく、目詰まりがしにくい合成繊維が3層になった独自の「s-bag」を採用する。これらの機構により、0.5μm以上の微細塵を100%、0.3μm以上の微細塵を99.9993%除去できるという。

「HEPA13」フィルターダストボックス裏のフィルター排気口にもフィルターを設ける
紙パックは合成繊維が3層になっている「s-bag」s-bagにはゴミ捨て時のゴミの舞い上がりを防ぐための蓋がついている

 吸引力については、本体の密閉性を高めて、空気の流れを最適化した独自の「密閉構造&エアフロー」により、ダストピックアップ率(国際電気標準会議が定める、カーペット上のゴミを吸い取る能力を表わす数値)は77%となっている。本体パワーは5段階に調節可能。

 操作性の面では、本体上部に運転モードを示すLCDディスプレイを設置したほか、隙間ノズル・ブラシノズル・ミニノズルが1つになった「3in1ノズル」が付属する。

 なお、日本の掃除機では操作部をパイプのグリップ部分に設けるのが一般的だが、ウルトラサイレンサーでは本体に設置されている。これは「欧米では足で掃除機の操作をする人が多いため(広報担当者)」という。

3in1ノズルはパイプ部分に収納されているミニノズルとしてパイプに取り付けたところ欧米では掃除機を足で操作する人が多いため、パイプ部分ではなく本体で操作するタイプの掃除機が多いという。

 本体サイズは、430×310×245mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は6kg。最大消費電力は1,100W。集塵容量は4L。本体カラーはダイヤモンドサンドメタリック。

エレクトロラックス マネージングディレクター ゴードン・トム氏

 エレクトロラックスでは、従来インテリアショップや通販を主要な流通経路していたが、2010年10月より家電量販店での取り扱いも開始することを発表した。エレクトロラックス マネージングディレクターのゴードン・トム氏は、今回の展開について「これまでの販売チャネルにおいても、ある程度の売り上げは上げてきたが、我々は家電メーカーなので、家電量販店に製品がないというのでは意味がない。今後は扱う製品の幅も増やし、もっとエレクトロラックスのことを知ってもらいたい」と話した。

 会場では同社がこれまで発売した製品も併せて展示されていた。以下、写真でご紹介する。

充電式スティッククリーナー「ergorapido」電源にリチウムイオン電池を採用した「ergorapido plus」。通常タイプのものより充電時間が短く、稼動時間が長いのが特徴使用イメージ
色を黒で統一したキッチン家電シリーズ「NERO(ネロ)」。左からコーヒーメーカー、コードレスケトル、ミニコードレスケトル、ポップアップトースター本体カラーをシルバーで統一した「Precision(プレシジョン)」シリーズ。左から電気ケトル、ポップアップトースター




(阿部 夏子)

2010年9月2日 13:09