三洋、22kgまで積める荷台付きの新「eneloop bike」


eneloop bike(エネループ バイク) SPAシリーズのラインナップ
 三洋電機は、22kgまで荷物を積載できる電動アシスト自転車の「eneloop bike(エネループ バイク) SPA/SPF」シリーズを、3月1日に発売する。価格はすべてオープンプライス。店頭予想価格は、フラッグシップモデルの「SPA」シリーズが11万円前後、ベーシックモデル「SPF」シリーズが8万円前後。

 2009年2月に発売した、三洋の電動アシスト自転車「eneloop bike」の二代目モデル。今回は荷台(リアキャリア)をリニューアルし、22kgの重さまで積載可能な「クラス25」仕様とした点が最大の特徴となる。これに伴って、荷台を支えるフレームの強度もアップしており、幼児用チャイルドシートを取り付けても、余裕を持って使えるという。

22kgまで積載可能な荷台(リアキャリア)を新たに搭載。荷台のフレーム台座部は、無垢の丸棒を削りだした堅牢な円筒構造になっているという

 

 なお、従来モデルの荷台の積載重量は15kgまで。同社によると、ユーザーから「重い荷物も余裕を持って載せたい」という要望が寄せられたという。

 カラーバリエーションも変更した。SPAシリーズでは、“明るい”レッド、“落ち着いたイメージ”のブルー、“爽やかなエコカラー”のグリーンの3色を追加している。ホワイトとブラックは、従来モデルより継承している。

 このほかの機能は従来機と同じで、ブレーキをかけた際や下り坂の走行時などに発生するエネルギーをバッテリーに蓄積する回生充電機能「ループチャージ」、上り坂や下り坂など、走行条件に合わせて自動でアシスト力を切り替える「オートモード」も引き続き採用する。

 SPAシリーズの走行距離は最長で約40km。従来モデルよりも数値が落ちているが、これは社団法人自転車協会が定める「一充電当たりの走行距離」の測定方法が変わったため。旧基準の測定方法では、SPAシリーズの場合従来モデルと変わらず約100kmまで走行できる試算となる。

 人力とモーターのアシスト比率は1:2。詳細は以下の表の通り。

【eneloop bike SPA/SPFシリーズのラインナップ】
品名eneloop bike SPAシリーズeneloop bike SPFシリーズ
品番CY-SPA226ACY-SPF224ACY-SPF226A
車輪サイズ26インチ24インチ26インチ
車体重量約23.1kg約23.9kg約24.5kg
全長1,850mm1,750mm1,840mm
全幅570mm570mm570mm
充電1回あたりの
走行距離
(カッコ内は旧規定)
標準モード約40km(約75km)約20km(約42km)
オートモード約36km(約100km)約16km(約53km)
パワーアップモード約29km(約58km)約14km(約30km)
電源リチウムイオン
(25.2V - 5.7Ah)
ニッケル水素
(24.0V - 3.1Ah)
充電時間約3時間半約2時間15分
変速機内装3段
希望小売価格11万円前後8万円前後
本体カラーホワイト
ブラック
グリーン
ブルー
レッド
シルバー
ワインレッド
シルバー
ワインレッド
ダークブルー
ブルー

eneloop bike SPAシリーズ ホワイトブラック
グリーンブルーレッド

電動自転車における一充電当たりの走行距離は、自転車協会の規定変更によって、4月以降は新しい測定法で表示される。そのため、新規定では旧規定よりも走行距離が短くなっている



(正藤 慶一)

2010年2月10日 15:16