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三洋、新規格対応の強力アシスト電動自転車「eneloop bike」


 三洋電機は、アシスト比が従来比1.3倍になった電動アシスト自転車「eneloop bike CY-SPA226」を2009年2月上旬に発売する。希望小売価格は136,290円。

 「繰り返して使う」をコンセプトにした商品群「eneloop universe」の一角をなす、電動アシスト自転車。従来製品は「エナクル」ブランドで販売されており、「eneloop」の名を冠する電動アシスト自転車はこれがはじめて。


ホワイト
ダークブルー

ダークグリーン
ブラック

 電動アシスト自転車は、人力と動力の割合が1:1と定められていたが、関連法規が改正され、12月1日から時速10km以下に限って、1:2まで動力の割合を増やすことが認められた。eneloop bikeはその新しい規制に準拠した、業界初の電動アシスト自転車。

 新たに、規制いっぱいの1:2までアシストする「パワーアップモード」を搭載した。駆動力が足らず、フラつきやすいこぎ始めや坂道などで、上限までアシストし、加速しやすくする。従来のエナクルに比べて2/3、普通の自転車の1/3の力でこぐことができる計算になる。


規制緩和でアシスト比が人力1に対して、2になった 普通の自転車の1/3、従来機の2/3の力でこぐことができる

 2つ目の特徴としては、下り坂やブレーキをかけた際にバッテリーに充電する、いわゆる回生充電機能、「ループチャージ」を搭載した点だ。下り坂やブレーキをかけた時など、制動力が必要になった場面で、前輪に付いたモーターが発電機として動作し、バッテリーに充電する仕組み。「オートモード」で走行すると、アシスト比率や回生充電への切替を、走行シーンに応じて自動で制御し、最長100kmまで走行可能。これは通常モードの走行距離58kmの約1.8倍にあたる。

 この機能は従来機でも「乗ったママ充電」という名前で搭載されていたが、今回、新たに「ループチャージ」という名前に改められた。


上り坂でアシスト、下り坂で充電し、バッテリー寿命とアシスト感を両立させる オートモードは機械任せで最大100kmまで走行できる

両輪駆動で安定した走行感が得られるという
 3つ目の特徴は前輪駆動である点。通常の自転車、電動アシスト自転車は後輪駆動だが、eneloop bikeでは、前輪にモーターを配置。前輪を動力アシストで、後輪を人力で動かす仕組みになっている。モーターを前輪に置くと、坂道や乗り出しの際の安定感が増すという。

 バッテリーはリチウムイオン電池を採用。連続走行距離は、回生充電なしの標準モードで57km、下り坂のみ充電した場合で75km、オートモードで100km。1回の充電には3時間半かかり、電気代はおよそ約10円。充電器の消費電力は約67W。バッテリーの寿命は「通常時の半分の走行距離になったときが寿命とすると、だいたい2~3年」としている。

 アクセサリとしてブレーキランプを搭載したテールライト、自動点灯、LEDのフロントライト、テコの原理を利用し、少ない力で操作できるL字型スタンドなどを搭載する。

 本体サイズは1,850×570×750~930(全長×全幅×サドル高)、重量は約22.8kg。本体カラーはホワイト、ダークブルー、ダークグリーン、ブラックの4色。


三洋電機代表取締役副社長マーケティング本部長の駿田和彦氏
 三洋は、大きく経営方針を転換した“Think GAIA”以降、総合電機メーカーから環境・エネルギーをコアとした業態へ転換しているが、電動アシスト自転車には今後も注力するという。同社代表取締役副社長マーケティング本部長の駿田和彦氏は「今後ますますの伸びが期待され、三洋の強みが出せる分野。来年1月には自転車関連のパーツを手がける関連会社の共栄三洋工業を合併するなど、体制を強化していく」と語った。

 なお、同日にはバッテリーにニッケル水素充電池を使用した下位モデル5機種も発売される。いずれもオートモードでの最長走行距離は53kmである点が、CY-SPA226との最大の違いとなる。希望小売価格はテールランプの付いた24型モデル(CY-SPE224)、26型モデル(CY-SPE226)が99,540円、テールランプのない24型(CY-SPF224)、26型(CY-SPF226)が91,140円、ストレートフレームのデザインで27型の(CY-SPH227)が91,140円。


eneloop bike ホワイト
ヘッドランプは自動点灯式のLED
買い物カゴも標準装備する

内装3段の変速ギア
駆動部の配線は外から見えないようになっており、スッキリとした印象 フレームには「eneloop bike」のロゴ

前輪のモーター。下り坂やブレーキをかけた際には発電機にもなる 後輪の駆動部。こちらは人力で動かすため、普通の自転車と変わらない
テールランプ

左手側のハンドルにあるモード切替スイッチ バッテリーにもeneloopロゴがある 駆動部と前輪をつなぐフレームは1本のみ




URL
  三洋電機株式会社
  http://www.sanyo.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0812news-j/1201-1.html
  製品情報
  http://www.e-life-sanyo.com/list/cy210.html

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そこが知りたい家電の新技術
三洋電機 「エナクル」(2006/12/13)



( 本誌:伊藤 大地 )
2008/12/01 15:30

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