シャープ、家族の健康状態に合わせて選べるメニュー搭載の6代目「ヘルシオ」

~店頭予想価格6万6千円のエントリーモデルも
ヘルシオ AX-X2
 シャープは、家族の体調や健康状態に合わせて選べるメニューを搭載したスチームオーブンレンジ「ヘルシオ AX-X2」を8月20日より発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格は16万円前後。

 余分な油や塩分を落としたり、栄養素の保持をしながら食材の調理ができる“健康調理”が特徴のスチームオーブンレンジ。独自の調理法として、水蒸気を300℃以上の高温にした過熱水蒸気で食材を調理すること過熱水蒸気調理を搭載する。AX-X2はヘルシオの6代目の製品となる。

 今回のリニューアルでは、自動メニュー288種類を搭載した最上位機種「AX-X2」、自動メニュー118種類を搭載した「AX-G1」のほか、新たにエントリーモデルの製品として容量26L、自動メニュー42種類の「AX-M1」を加えた。

 3機種いずれも蒸気ダクトが内蔵されており、設置の際の上部に必要な空間は10cm。背面にスペースを設ける必要はない。そのほか、詳しい製品の仕様は以下の表の通り。
最上位機種のAX-X2。左からシルバー系、レッド系自動メニュー118種類搭載のAX-G1。左からゴールド系、レッド系今回新たにラインナップに加わったAX-M1。上からレッド系、グリーン系、ホワイト系
AX-X2の液晶画面AX-G1の液晶画面AX-M1の液晶画面

 


製品名ヘルシオ
型名AX-X2AX-G1AX-M1
容量30L26L
自動メニュー288種類118種類42種類
最大消費電力1,460W
本体サイズ525×440×430mm525×475×435mm520×455×400mm
本体重量約24kg約25kg約20kg
液晶画面

3.5型ASVカラー液晶

2.7型ホワイトバックライト液晶2.4型セグメント液晶
本体カラーレッド系・シルバー系ゴールド系・レッド系グリーン系・ホワイト系・レッド系
希望小売価格オープンプライス
店頭予想価格16万円前後10万円前後65,000円前後
発売日8月20日7月15日

 最上位機種のAX-X2では、体調や健康状態から調理メニューを選べる「健康サポートメニュー」を新たに搭載した。健康サポートメニューの項目では「カロリーが気になる」「塩分を控えたい」「野菜不足が気になる」「カルシウムをしっかり「疲れを感じたら」など体調や健康上によって選べるメニューを搭載する。

AX-X2扉を開けたところ庫内の様子

過熱水蒸気による調理をするときに給水するタンク本体には288種類の自動メニューが搭載されている本体操作は前面のダイヤルで行なう

 たとえば、「カロリーが気になる」という項目を選んだ場合、カロリー別の選択項目が表示され、その後カロリーが低い順に料理が表示される。カロリー別項目では100kcal未満、100~199kcal、200~299kal、300~399kcal、400kcal以上など摂取カロリーによって料理が選べるようになっている。

 また、「疲れを感じたら」のメニューを選んだ場合、疲れに有効とされる「鉄分」「ビタミンB1」を多く含んだ調理メニューが表示されるなど、体調に合わせたメニューを簡単に選べる。

健康サポートメニューを新たに搭載した健康サポートメニューでは、その時の体調や健康状態に応じたメニューが選べるカロリー別ではカロリーごとに複数のメニューが表示される

 AX-X2では“業界最多”の全288種類の自動メニューを搭載している。今回のリニューアルでは、調理メニューの検索機能として食材から選べる機能、最近作った履歴から選べる機能などを新たに搭載した。

店頭予想価格6万5千円のエントリーモデルが登場

 今回新たにラインナップに加わった「ヘルシオ M1」は、ヘルシオに対する認知度が高いのにも関わらず、「敷居が高い」「使いこなせないのではないか」というイメージが強かったため、初心者や、料理が苦手な人にも使いやすいエントリーモデルとして開発が進められた。

ヘルシオ M1扉を開いたところ庫内の様子
本体側面42種類の自動メニューが搭載されている蒸気ダクトは上位機種と同様に、本体に内蔵されている

 M1は、上位2機種に比べ、庫内容量が4L小さい26Lの1段調理で、液晶画面はカラー液晶ではなく、オレンジバックライトの液晶画面が採用されている。調理機能では、上位機種からの大きな変更はなく、過熱水蒸気を使ったカロリーダウンなどの機能も搭載している。

 M1では、初心者でも使いやすくするために、自動メニューを選びやすい42種類に変更した。42種類のメニューは、同社が20代~40代の既婚女性を対象に行なった「ヘルシオで作ってみたい料理はなんですが」というアンケートの結果をもとに選ばれたメニューを搭載。料理したい、料理しやすいメニューが中心となっているという。

認知度は高いものの、敷居が高い、難しそうという意見も多かったという搭載されている42種類の自動メニューが同社が行なったアンケートで上位にきたものを厳選している

 また、若い主婦層をターゲットにしたという本体カラーでは、「ベジタブルカラー」をイメージしたカラーラインナップを用意した。

レッド系グリーン系ホワイト系
会場ではそれぞれの本体カラーに合わせた調理が行なわれていた。こちらはAX-M1、レッド系で作った「レッドな鯛のごちそう姿蒸し」グリーン系では「グリーンな野菜の温サラダ海老と卵も添えて」ホワイト系では「ホワイトなアスパラとエシャロットのチーズ焼き」
シャープ 健康・環境システム事業本部 調理システム事業本部 岡田 圭子氏

 製品開発を担当したシャープ 健康・環境システム事業本部 調理システム事業本部 岡田 圭子氏は新機種のM1について「健康性能と本物感はそのままに、初めての人にとっても使いやすく、身近な製品」と語った。


シャープ 執行役員 健康・環境システム事業本部 高橋 興三氏

 また、シャープ 執行役員 健康・環境システム事業本部 高橋 興三氏は「最近話題の、“内食化”“巣ごもり”などにより、この不況においてもスーパーの食料品売り場、食品メーカーの売り上げは好調。従来よりの健康機能に加え、ますますヘルシオに対する期待は高まっている」と話した。






(阿部 夏子)

2009年7月2日 15:58