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パナソニック、ノズルの付け替えなしですき間掃除ができるコードレススティック掃除機
(2016/5/30 11:06)
パナソニックは、デザインを一新したコードレススティック掃除機「iT(イット) MC-BU500J」を6月20日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、80,000円前後(税抜)。発表に先立ち、パナホーム新宿展示場に建つ日本初の6階建モデルハウスにて、説明会が行なわれた。
手首をくるっと回すだけで、すき間に入る「I字ノズル」に
従来モデルからデザインを一新した、新コンセプトのコードレススティック掃除機。吸引力の高さは保持しつつ、グリップを握る手首を回すだけで、ノズルが「T字」から「I字」ノズルに変形する「くるっとパワーノズル」を新搭載した。
掃除機のT字ノズルは通常、家具と家具の間などのすき間に入り込めないため、付け替え用のすき間用ノズルが用意されていることが多い。だが実際は、付け替えが面倒などの理由から、すき間掃除を諦める人も多かったという。
新製品は、いつも通り使いながら、手首をくるっと回して半回転させることでノズルが前面で立ち上がり、細いI字に変形する。ノズル幅が5cmになるため、狭いすき間にも入り込めるようになった。
このI字による掃除を可能にしているのが、ノズルに搭載した「ガバ取り」構造だ。これはT字ノズルが壁に当たると前部がガバッと開き、壁際もしっかり掃除できるという機能。前面が開くため、ヘッドを立てた状態でもゴミが吸引できるという。
「ハウスダスト発見センサー」で取り残しを防止
さらに同社独自の「ハウスダスト発見センサー」を、コードレススティック掃除機で初めて搭載。約20μmの微細なゴミを見つけランプで知らせるため、見えにくい場所のゴミの取り残しを防げるという。
このセンサーを活用し、自動モード時はゴミの有無や量によってパワーを自動制御。ムダなパワーを抑えられるため、1回の充電で約15分から最長で約30分の運転が可能になった。ちなみに強モード時の運転時間は約10分。
なお集じん方式はサイクロン式。「高集じんブラシ」と「高効率ハイパワーブラシレスモーター」を搭載することで、じゅうたんなどの取りにくいゴミもかき出して強力に吸い込む高い掃除性能を実現したとしている。
「家電として」ではなく、「道具として」のデザインを追求
同社の調べでは、スティック掃除機ユーザーの86%が生活スペースに出しっぱなしにしており、そのうち45%がリビングに置いていることから、インテリア空間になじむデザインにこだわったという。
デザイン担当者によると、同製品は家電としてではなく、道具としてのデザインを追求。前面に一切ボタンがないストレートパネルなど美しさにこだわりつつ、ムダをできるだけ削ぎ落とすことで、シンプルかつスタイリッシュなデザインに仕上げたという。
使いやすさでは、T字からI字へ変形する際、手首を回しても負担を最小限に抑えるデザインに配慮。グリップのついている円柱形の本体は、モーターやバッテリーが内蔵されているため重みが集中しているが、円柱の中心軸上にグリップを配置したことで、負担がかかりにくい重心バランスになったとしている。
カラーバリエーションは、インテリアになじみやすいシルバーブラック、ブロンズブラウン、レッドブラックの3色を展開。実際、モデルルームのリビングや和室、寝室、キッチンなど、様々な場所に置かれていたが、いずれも違和感がなく、空間になじんでいた。
同製品は、2カ所を切り離してハンディとして使用できるほか、ノズルが床から5秒離れるとモーターが停止する「アイドリングオフ機能」、ワンタッチで取り外せて水洗いできるダストボックスを搭載している。
スティック使用時(T字)の本体サイズは、252×153×1,160mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.2kg。バッテリーは、充電式ハイパワーリチウムイオン電池で、充電時間は約3時間。集じん容積は0.2L。