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バランスの良い機能にバラの香りをプラスしたカドーの加湿器

香りの機能を新たに搭載した「加湿器 HM-C600S」

 カドーは、2014年の新モデル3製品を発表した。香りの機能を新たに搭載した「加湿器 HM-C600S」、PM2.5カウンターを搭載した「空気清浄機 AP-C700S」、バッテリー搭載で外出先でも使える「加湿器 MH-C10U」の3機種で、価格は順に44,800円、119,980円、19,800円でいずれも税込価格。

 2011年設立、2012年に家庭用空気清浄機、2013年に加湿器を発売したカドーの新製品。同社は技術担当であり代表取締役社長の古賀宣行氏と、デザイン担当で代表取締役副社長の鈴木健氏が志を同じくして立ち上げたブランドで、高い技術と美しいデザインを兼ね備えた製品をラインナップする。

機能のバランスを重視した加湿器

代表取締役副社長の鈴木健氏

 11月20日より発売する「加湿器 HM-C600S」は、超音波式の加湿器。同社では、加湿器の開発を進める際に、「バランスの良さ」を重視したという。

 「加湿方式には、気化式、スチーム式、バイブリッド式など様々あるが、どれもメリットデメリットがある。我々は、そのメリット、デメリットをなくすような製品を開発したいと思った。加湿方式には、基盤が小さくて本体が小さくできる、立ち上がりが早いなどの理由から超音波式を採用。超音波式の弱点だった加湿能力と雑菌衛生を補うために、野菜のショーケースなどでも使われている業務用の超音波基板を採用し、タンク内部の細菌を除去するために、独自の抗菌ゼオライトを搭載した」(代表取締役副社長 鈴木健氏)

加湿方式は様々あるが、メリット/デメリットが分かりにくい
カドーでは、加湿方式によるメリット/デメリットを挙げ、なるべく弱点の少ないバランスの良い製品を目指したという
加湿方式には、基盤が小さくて本体が小さくできる、立ち上がりが早いなどの理由から超音波式を採用し、デメリットを補う新たな技術を採用した
代表取締役社長 古賀宣行氏

 「抗菌ゼオライトは、独自開発した技術で、内部に搭載したユニットから銀イオンを出すことで、タンク内の水はもちろん、室内の浮遊菌まで除去することができる。ユニットは約半年、つまりワンシーズンに一度交換するだけで、良い。我々の武器となり得る高い技術だ」(代表取締役社長 古賀宣行氏)

 また、室内を均一に加湿できるように、ミストは90cmのパイプから放出される。

室内の浮遊菌まで除去することができる抗菌ゼオライトを搭載する
長さ90cmのパイプを備える
本体台座部分

 さらに新モデルでは、ミストと一緒に香りを楽しめるようにアロマトレイを付属。オリジナルのフレグランス3種類も同時に発売する。オリジナルフレグランスは、蓬田バラの香り研究所と一緒に開発したもので、就寝前のリラックス用、1日の始まりなど活力を得たい時に使うフルーティ、昼下がりなど心を鎮めたい時用にブルーの3種類を用意する。

蓬田バラの香り研究所所長 蓬田勝之氏
3種類のオリジナルフレグランスを用意
アロマトレイはパイプの先端部分に搭載する

 「バラの香りというのはとても複雑なもので奥が深い。特に女性の多くはバラの香りを好む傾向にある。カドーの加湿器はミストがとても細かいので、ソフトに華やかに香りを広げてくれる」(蓬田バラの香り研究所所長 蓬田勝之氏)

 本体サイズは270×855mm(直径×高さ)。適用床面積は洋室で約17畳、木造和室で約10畳。連続加湿時間は最大24時間。タンク容量は2.4Lで、最大加湿量は急速モード選択時で600ml/h。本体カラーはブラックとホワイト。

PM2.5カウンター搭載の空気清浄機

「空気清浄機 AP-C700S」

 本日より発売する「空気清浄機 AP-C700S」は、大量の空気を集塵し、内部のフィルターで空気をきれいにするフィルター式の空気清浄機。適用床面積は約55畳。フィルターは、脱臭・集塵・除菌フィルターが一体になった3層の高性能フィルターで、可視光で反応する光触媒で活性炭をコーティングすることで、ニオイ吸着力を再生する独自のフィルターテクノロジー「フォトクレア」を搭載する。

 米国家電協会(AHAM)が定めるクリーンエア供給率の最高値を獲得した高い性能を持っており、カドーでは「世界No1の浄化能力」を持っているとし、今後世界でも製品展開を進めるという。

 本体には、PM2.5インジケーターを搭載。これは、本体下部から吸い込んだ空気にいくつPM2.5が含まれているかカウントし、表示する機能で室内環境を分かりやすく確認できる。そのほか、ニオイセンサーやホコリセンサーなども備える。

 本体サイズは423×297×714mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は18kg。本体カラーはブラック。

本体上部。強化ガラスを採用
本体下部から吸い込んだ空気にいくつPM2.5が含まれているかカウントし表示する
本体内部に搭載されているファン
フィルターは3層の高性能フィルターを採用
米国家電協会(AHAM)が定めるクリーンエア供給率の最高値を獲得ている
今後海外展開も積極的に展開していくという

 またPM2.5インジケーターを省略した「AP-C700D」も同時発売する。本体カラーはブラックとホワイトの2色で、価格は99,800円(税込)。

PM2.5インジケーターを省略した「AP-C700D」
フィルターは上部から取り出す。内部構造は上位機種と同じ
空気の吸い込み口は下に設ける

外出先で使えるモバイル加湿器

 12月10日発売の「加湿器 MH-C10U」は、バッテリー搭載で外出先でも手軽に使える点が特徴。加湿方式は超音波式で、清潔性に配慮するためビーズガード社の新型次亜塩素酸ナトリウムに対応する。新型次亜塩素酸ナトリウムは人体に無害な弱アルカリ性の物質で、専用液をタンクの中に入れて使い、空間噴霧することで、除菌・消臭効果があるという。

 専用液は、1本2.3Lで、価格は3,500円。4本単位から発注可能。除菌節約モードを選択して、1日8時間運転した場合で約1カ月使用可能。

「加湿器 MH-C10U」。左からシルバー、ブラック、ゴールド
上部のフタを外したところ
ビーズガード社の新型次亜塩素酸ナトリウムに対応する

 本体は500mlのペットボトルサイズで、サイズは66×220mm(直径×高さ)。本体カラーはブラック、シルバー、ゴールドの3色。

阿部 夏子