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針を使わず、穴も開けない“美綴じ”ステープラー「ハリナックスプレス」
(2014/10/22 14:33)
コクヨS&Tは、針なしステープラー「ハリナックスシリーズ」の新モデル「ハリナックスプレス」を発売した。希望小売価格は1,100円(税抜)。
従来のホッチキスなどとは異なり、針を使わずに紙を綴じるハリナックスシリーズの新モデル。「ハリナックスプレス」では、穴を開けずに紙を綴じられるプレスロック式を新たに採用した。金属歯の強い力で紙を圧着するため、穴を開けずにコピー用紙を5枚程度まで、しっかりと綴じられるという。
ハリナックスプレスの製品化の背景について、コクヨS&T クリエイティブプロダクツ事業部 メカニカルステーショナリーVU 企画グループ 増田 和之氏は次のように語る。
「ハリナックスシリーズは、針を使わないステープラーということで、幼稚園やシュレッダーをよく使う企業など、さまざまな場所で活用されています。しかし従来の製品は、綴じる際に穴を開けて紙を折り込む必要があり、ユーザーから『大切な書類に穴を開けたくない』との声がありました。正直厳しいと思いましたが、針を使わず、さらには穴も開けずに紙を綴じられたら、インパクトのある商品を生み出せると思い、製品化を実現しました」
ハリナックスプレスの特徴は「美しく強く・より薄く・はずせる」の3つ。とじ部は1cmで目立たず、提案書など人に渡す書類にも利用できる“美綴じ”を実現している。強度も保証しており、ハリナックスプレスで綴じた紙の下に、紐でペットボトルを4本吊るしてみても全く破れなかった。
また、とじ部は薄く、クリアファイルに入れるときにも書類がかさばらないという。
紙をばらしたいときは、ペンのキャップなど硬いものでとじ部をこするだけで外すことができる。
穴を開けない仕組みは、波状の金属歯にある
穴を開けずに紙が綴じられるプレスロック式には、紙をはさむスリットの上下に、波形状の金属歯が採用されている。そこに紙を挿入して本体のレバーを下げることで、紙が強引に引き伸ばされる。引き伸ばされた紙の束に、さらに大きな力を加えて再び紙を固めることで、紙を綴じられる仕組みになっている。
プレスロック式の仕組みについては、
「この仕組みは、実は100年ほど前からあります。アメリカで製品化されましたが、サイズが大きく文具というよりは機械でした。これを文具にできたら、今までのハリナックスの不満を解決できると思いました。製品化までに3年かかりましたが、ステープラーの未来を変える画期的な一歩になると期待しています」(開発第一グループ 長谷川 草氏)と語った。
鈴木奈々さん、針を使わない“美綴じ”紙ドレスで登場
また、タレントの鈴木奈々さんが、ハリナックスプレスで作られた、針も糸も使わない“美綴じ”紙ドレスで登場。
「針も糸も使っていないということで着るのが不安でしたが、強力で動いても大丈夫。着心地がとても良いです。紙でできているとは思えないので、旦那さんとのデートに着て行きたいです」(鈴木 奈々さん)と語った。
鈴木さんは、ハリナックスプレスで綴じられた書類をばらす作業も実演。ボールペンの端で、とじ部をこするだけではがせるということで「すごい! すごいんです!」と、ハイテンションな姿を見せた。
また、ハリナックスプレスの使用シーンを聞かれると、
「結婚してから家計簿をつけています。これからはレシートを貼るときにハリナックスプレスを使って、スマートに作業できる大人の女性になりたいです」と答えた。