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10万年に1秒の誤差を実現した家庭用GPS衛星電波時計
(2014/1/29 12:43)
セイコークロックは、GPS衛星から電波を受信して時刻を表示する壁掛け式の衛星電波時計「スペースリンク」3機種を2月28日より発売する。希望小売価格は26,250円~31,500円。
同社では、2013年7月より工場やオフィス向けの衛星電波時計を発売しているが、家庭用としては初の製品となる。10万年に1秒の誤差という高精度の原子時計を搭載したGPS衛星から時刻情報を受信し、正確な時刻を表示できる点が特徴。GPS衛星は、約30基が上空約2万kmを周回しており、そのうちいずれか1基から電波を受信する。なお位置情報は送受信しない。
衛星電波時計のメリットは、従来の電波時計よりも屋内受信エリアが広いこと、時刻修正にかかる時間を最短10秒に短縮したこと、家電やOA機器のノイズの影響を受けにくいこと、国や地域を問わず世界中で使えること、電池寿命が約1年もつことが挙げられる。
屋内受信エリアが広いという点では、GPS衛星から発信される電波の受信可能な距離は、窓などの開口部から平均約15mで、従来の電波時計に比べて約5倍に拡大した。これにより、鉄筋コンクリートのマンションなどでも使いやすくなったという。
時刻修正にかかる時間は、電波時計では時刻情報を受信するのに4分以上かかっていたが、新製品では最短で約10秒と大幅に短縮している。
電源は単三形乾電池3本。「GP203W」の本体サイズは351×48mm(直径×厚さ)。本体重量は1.4kg。使用温度範囲はマイナス10℃から50℃まで。GP204SとGP205K/GP205Wは機能は同じでデザインのみ異なる。