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東京の花粉シーズンは折り返し時期、大阪は今がピーク――日本気象協会

3月上旬までに飛んだ花粉の量(JWAによる飛散量予測との比較)

 JWA(日本気象協会)は14日、2013年春の花粉の飛散予測を発表。東京などでは既にシーズンの折り返し時期を過ぎたものの、大阪などはこれからピークを迎えるという。

 3月上旬までに飛散した花粉の量は、広島で予測飛散量の80%、東京で60%、高松で50%となった。JWAではこれらの地域では、花粉シーズンの折り返し時期を過ぎたとしている。一方、大阪は30%、金沢と水戸は25%となっており、“今がピークの時期”という。

 このほか、仙台は5%で、シーズンはまだ始まったばかり。北海道のシラカバ花粉は4月下旬から飛び始めるという。

 また、九州から近畿地方にかけての地域では、これまでの予想に比べ、花粉の飛散量が多くなっている所があるという。JWAではこれを受け、同地域の飛散量の予測値を、前回発表時よりも1.2~2倍多い傾向に修正している。

 過去のシーズンと比べた花粉の飛散量は、例年並みか例年より多く、特に関東と中国地方では例年の1.5倍になるという。また、2012年シーズンと比べると、ほとんどの地域で多くなっており、関東・東北は3~4倍、北海道は8倍になる見込み。

2013年シーズンの花粉飛散量の予測(例年比)
2013年シーズンの花粉飛散量の予測(2012年シーズン比)
【地域別:花粉の飛散開始時期・飛散量予測の一覧】
地方飛散か一時期飛散量・例年比飛散量・前年比夏の気温予想
北海道
(シラカバ)
4月下旬やや多い(110%)非常に多い(880%)高い
東北飛散中やや多い(130%)非常に多い(350%)高い
関東甲信飛散中多い(160%)非常に多い(310%)高い
北陸飛散中やや多い(130%)多い(160%)高い
東海飛散中やや多い(130%)非常に多い(200%)平年並み
近畿飛散中やや多い(120%)多い(160%)平年並み
中国飛散中多い(180%)非常に多い(230%)高い
四国飛散中多い(180%)非常に多い(210%)平年並み
九州飛散中やや多い(120%)平年並み(100%)北部:高い
南部:平年並み

正藤 慶一