東京電力、4~7月の契約アンペア変更が昨年の1.2倍に増加
~電気料金値上げ前の対抗策か
東京電力は、今年度(2012年4月~7月)の契約アンペア変更が、昨年同時期の約1.2倍に増加したと発表した。
昨年同時期も節電のためにアンペア変更の申し込みが多かったが、今年度はさらに増加した。
東京電力の一般家庭向け電気料金で主流の「従量電灯B」では、契約アンペアによる「基本料金」と、使用量に比例する「電力量料金」が組み合わされている。このため、契約アンペアの引き下げが、手っ取り早い電気料金の節約方法として利用されている。今回の申し込み増加も、9月1日からの電力料金値上げを控えて、契約アンペアを引き下げる事例が増えたためとみられる。
なお、一部報道では「ブレーカーの品不足などで、今契約変更を申し込んでも9月までに間に合わない状況」とされているが、リリースでは「『ご契約アンペアの変更』申し込みについては、必要なブレーカーおよび作業員も確保しており、お客さまの希望に沿った対応をさせていただいております」としている。
また、契約アンペアの変更が10A~60Aの範囲であれば、変更に伴うブレーカーの交換や工事費は無料となっている。
「従量電灯B」契約の基本料金は、契約アンペアによって決定される |
(伊達 浩二)
2012年8月20日 12:54
-ページの先頭へ-