シチズン、ICカードの電子マネー残額を表示する歩数計

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電子マネービューアー付き歩数計TWTC501

 シチズンは、ICカードの電子マネー残額を表示する「電子マネービューアー付き歩数計TWTC501」を7月下旬より発売する。価格はオープンプライス。市場想定価格は4,000円前後。

 1日の歩数をカウントして表示する歩数計。FeliCa通信技術を用いたICカードの電子マネー残額を表示するビューアー機能を搭載した点が特徴。電子マネーの残額を読み取るには、ICカードに内蔵されているFeliCaチップを読み取る内蔵アンテナが必要となるが、従来の電子マネービューアーでは、この内蔵アンテナが大きかったため、形状はカード型が主流だった。今回シチズンでは、内蔵アンテナを小型化したことで、コンパクトな歩数計に実装できるようになったという。

 使い方は、ICカードの上に本製品を乗せ、本体側面にある「読み取りボタン」を押すと、電子マネーの残額を液晶画面に表示する。残額表示は最大で99,999円で、前回読取値も確認可能。電子マネーのビューアー機能を備えた歩数計は“業界初”という。
ICカードに本体を乗せて、読み取りボタンを押すと、残額を表示する

 読み取り可能なICカードは「Edy/nanaco/WAON/PASMO」のほか、IC乗車券「Suica/Kitaca/TOICA/ICOCA/SUGOCA/PiTaPa」。なお、おサイフケータイには対応していない。

 開発の背景には、毎日の買い物や交通機関での移動に、電子マネーで支払う機会が増えた一方で、ICカードには電子マネーの残額が表示がされないため、残額不足で駅の改札で止められてしまうなど、不便なケースが目立ってきたことがあるという。同社では、手軽に携帯できる歩数計にビューアー機能を搭載することで、幅広い年代の人々の生活に密着して役立つとしている。

 歩数計の機能では、ポケットやバッグの中に入れた状態でも、正確に歩数を測れる3D加速度センサーを搭載した。歩数は最大で1日99,999歩まで計測できる。

 メモリーは14日分表示するほか、24時間式の時計機能も備える。液晶は見やすさを重視し、太いフォントで大きく表示部する。

 本体サイズは約73×31×10.6mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は電池を含めて約27g。電源は付属のCR2032が2個。電池寿命は、1日平均約1万歩の歩行と、ICカードの読み取りを5回行なった場合で約1年。カラーはホワイト、ピンク、ブラック。

残額表示の画面。本体カラーはホワイト歩数表示。本体カラーはピンク時刻表示。本体カラーはブラック

 






(小林 樹)

2012年7月5日 14:35