パナソニック、特徴の異なる4種類のウイルスに対する抑制効果を検証

 パナソニックは、同社の帯電微粒子水技術「ナノイー」について、医薬品向けウイルスクリアランス試験を実施、その結果、4種の物理化学的耐性別ウイルスに対して抑制効果があることを検証したという。

 ナノイーとは、水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの帯電した水微粒子で、これまでにも様々なウイルスや花粉に対する抑制効果を検証している。パナソニックでは、これまでに効果検証したウイルス以外にも、人に対して病原性を示すウイルスは多く存在し、今後も新たなウイルスが発見され、流行する可能性があるとしている。

 そこで今回は、医薬品向けウイルスクリアランス試験に基づいたウイルス区分によりウイルスの特徴を分類し、それらを組み合わせた特徴を有する4種の物理化学的耐性別ウイルスに対する効果を検証した。実験したのは、マウス白血病ウイルス、脳心筋炎ウイルス、仮性狂犬病ウイルス、豚パルボウイルスの4種類。ナノイーを曝露することで、いずれのウイルスも6時間で99%以上抑制できたという。

効果を実証したのは、ウイルス区分の異なるマウス白血病ウイルス、脳心筋炎ウイルス、仮性狂犬病ウイルス、豚パルボウイルスの4種類

 なお、今回の実験はドイツの優良試験所基準「GLP」に適合した試験機関であるCharles River Biopharmaceutical Services GmbH社と共同で行なったもの。

 パナソニックでは今回の検証により、ナノイーは耐性の高いウイルスや未知のウイルスに対しても一定の効果が期待できるとしている。





(阿部 夏子)

2012年1月26日 14:57