九州電力、7月5日から電力使用状況を公開

~原発再開なしなら需給バランスが崩れると警告

 九州電力は7月5日から、ホームページ上で電力使用状況を公開する。

 公開される情報は、現在の利用率(%)、5分単位の利用実績(kW)、ピーク時供給力(kW)、予想最大電力(kW、発生時間)、電力使用状況グラフ、ダウンロード用データ。PC用ホームページと携帯電話版ホームページの両方に掲載される予定。

電力使用状況のイメージ(PC版)

 また、電力が不足する可能性が高くなった場合は、ホームページのトップに「緊急のお知らせ」として、「電力の使用を極力お控えいだたきますよう、ご協力をお願いします」という文面が表示される。

需給が逼迫すると節電を呼びかける「緊急のお知らせ」が掲載される

 九州電力では、玄海原子力発電所と川内原子力発電所の運転が再開できない場合は、電力需要に対して供給力が不足するとしている。原発なしの場合の供給力は1,728万kWとしており、夏期のピーク時には予備率が3.5%、昨年並みの猛暑では予備率が1.8%と予想している。安定した電力供給には、予備率が8~10%程度が必要とされており、需給バランスが崩れる恐れがあるとしている。

夏期のピーク時の予備率グラフ。猛暑だとギリギリの予備率となる





(伊達 浩二)

2011年6月29日 13:35