2010年度の廃家電リサイクル、テレビとエアコンの増加で前年度比47.4%増

 経済産業省と環境省は、家電リサイクル法に基づく2010年度の廃家電4品目(テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機)の引取台数が、対前年比で約47.4%増となる2,770万台だったと発表した。

 前年度と比べると、テレビとエアコンで大きな増加が見られた。エアコンは前年度比で約45.9%増となる約314万2千台。テレビでは、ブラウン管が同比約68%増の1,737万台、液晶・プラズマテレビは、同比約200%増の65万4千台となった。このほか、冷蔵庫は約340万台(同約13.1%増)、洗濯機は約313万6千台(同約1.6%増)と、全品目で前年度よりも増加している。

 家電リサイクルプラントに搬入された廃家電は、鉄、銅、アルミニウム、ガラス、プラスチックなどが有価物として回収され、再商品化される。2010年度の再商品化率は、エアコンが88%、ブラウン管テレビが85%、液晶・プラズマテレビが79%、冷蔵庫が76%、洗濯機が86%で、すべてが法定基準を上回っている。また、前年度の再商品化率と比べた場合、液晶・プラズマテレビは5%増、ブラウン管テレビと冷蔵庫、洗濯機は1%増となっている。エアコンは増減なし。






(正藤 慶一)

2011年6月7日 17:08