パナソニック、“業界初”断熱材施工器具に使える斜め口金LED電球

断熱材施工器具での使用イメージ

 パナソニックは、業界で初めて断熱材施工器具に対応した斜め取り付け専用のLED電球「EVERLEDS 小型電球タイプ斜め取付け専用」を、4月25日に発売する。昼光色相当の「LDA4D-H-E17/BH/S」と、電球色相当の「LDA4L-H-E17/BH/S」の2種類が用意される。価格はいずれもオープンプライスで、店頭予想価格は4,000円前後。

 これまでのLED電球では使用できなかった断熱材施工器具にも設置できる、E17口金のLED電球。断熱材施工器具は、断熱・遮音施工された建物のダウンライトに多く採用されているが、従来のLED電球を使用すると、断熱材によって放熱が妨げられるため、LEDパッケージや点灯回路部分の温度が上昇し、寿命が極端に短くなるなどの不具合が発生していたという。

 今回の新製品では、独自の熱解析技術を駆使し、LED電球の熱シミュレーションが行なわれた。LEDパッケージとアルミボディを緊密に接合することで熱伝導性を高め、さらに熱伝導性の高い樹脂ケースの採用により ランプ口金方向に効率的に熱を逃がしているという。さらに、熱放射率の高い材料を調合した、新開発の白色塗料も新たに採用している。

 この結果、LED電球の放熱性能は、従来モデル「LDA6L-E17/BH」よりも約30%向上。LEDパッケージや点灯回路部の温度上昇が抑えられるようになった。同社では業界で初めて、断熱材施工器具にも使用できるとしている。

独自の熱解析技術により、放熱性を従来よりも約30%向上した

 ランプ単体の明るさは、昼光色相当で300lm、電球色相当で250lmで、いずれも小型電球25W形相当。消費電力はミニクリプトン電球の約1/5となる4Wで、同電球と交換することで、年間約790円の節約になるという。

 本体は、LEDパッケージを斜めに配置した“斜め口金”用仕様となっており、ダウンライトなどの斜めの口金に取り付けた後、ボディ部を回転することで、LEDの光を下に放つ仕組みになっている。

 このほか、電球の口金が器具につかえないよう、口金の根元部分をスリムな形状としている。

 本体サイズは35×75mm(直径×高さ)で、重量は47g。定格寿命は25,000時間。色温度は昼光色相当が6,700K、電球色相当が2,800K。

クリプトン電球と比較した、消費電力1Wあたりの発光効率電気代は年間で約790円の節約になるという
昼光色タイプのパッケージ電球色タイプ




(正藤 慶一)

2011年3月7日 15:58