東芝、フランスのルーヴル美術館にLED照明を提供


ルーヴル美術館のナポレオン広場とピラミッド(中央)
 東芝は、フランスのルーヴル美術館が進めている照明改修プロジェクトについて、LED照明器具の提供と改修工事費用の支援に関するパートナーシップを締結したと発表した。

 ルーヴル美術館では現在、キセノンランプなど消費電力の高い照明から、高効率のLED照明に置き換えることで、環境負荷の低減を図る照明改修プロジェクトに取り組んでいる。今回のパートナシップの締結により、同美術館のナポレオン広場(中庭)、ピラミッド(美術館の中央入口)、クール・カレ(方形の箱庭)などの照明について、東芝がLED照明器具を提供し、照明改修の工事費用を支援する。提供されるLED照明器具は、ピラミッド内の投光器、壁面ライトアップ用のライン照明など約4,500台。完成時期は2011年末の予定(クール・カレは2012年内)。

 今回のパートナーシップ締結は、東芝側が照明改修プロジェクトに賛同し、またルーヴル美術館側も、従来のライトアップを踏襲しながら省エネを実現する、東芝のLED照明技術を高く評価したことから、実現したという。契約期間は2010年6月30日から2023年12月31日。東芝は同美術館にLED照明器具を提供することで、照明事業におけるブランド認知拡大を図り、さらなる事業拡大を目指すとしている。

 なお東芝では、2009年4月より世界規模の新照明事業を展開。フランス・ドイツ・イギリスに営業拠点を設置し、1月からはフランスでLED電球の販売を開始している。

 ルーヴル美術館は世界最大級、ヨーロッパ最古の美術館の1つとされる国立美術館。1991年には、世界遺産に「パリのセーヌ河岸」として包括登録されている。



(正藤 慶一)

2010年6月30日 18:18