東芝、家庭用エアコンを空調部門から生活家電部門に移管


東芝のエアコン「大清快」。今回の事業移管により、今後は東芝キヤリアが製造、東芝ホームアプライアンスが企画/販売などを担当する
 東芝キヤリアと東芝ホームアプライアンスは、現在東芝キヤリアが所管する家庭用エアコン事業を、5月1日に東芝ホームアプライアンスに移管すると発表した。

 東芝キヤリアは、東芝の家庭用/業務用エアコンやエコキュートを開発/製造/販売する会社。今回の事業移管により、東芝キヤリアの家庭用エアコン事業の企画/販売/開発/販売部門は、冷蔵庫や洗濯機など生活家電全般を所管する東芝ホームアプライアンスに変更となる。なお、家庭用エアコンの製造、およびエコキュートや業務用のエアコンについては、従来通り東芝キヤリアおよびそのグループ会社が担当する。

 東芝キヤリアは移管の目的について、東芝キヤリアが培った家庭用エアコンに搭載されるヒートポンプ技術を、同じくヒートポンプを用いる冷蔵庫やドラム式洗濯乾燥機にも活用し、設計開発の効率化を促すためとしている。また、東芝ホームアプライアンスが展開するITシステム「フェミニティ」との連携や、生活家電全体のマーケティングコンセプトである「ecoスタイル」や「ママゴコロ家電」の提案の強化する狙いもあるという。



(正藤 慶一)

2010年4月16日 16:10