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パナソニック、居眠り運転抑制に効果“覚醒状態を維持させる眠気制御技術”を開発

 パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、人の眠気を検知・予測し、覚醒状態を維持させるための眠気制御技術を開発した。2017年10月からサンプル対応を開始する。

 居眠り運転抑制を目的とした眠気制御技術。カメラ画像から測定した、瞬きや表情などをAI処理することにより、初期段階の浅い眠気を非接触で高精度に検知する。また、人の放熱量や照度といった車室内環境の計測データを用いて、以後の眠気推移の予測に成功、人の温熱快適性のモニタリングを併用することで、目的地まで快適に覚醒状態を維持させる眠気制御が可能となった。

コックピット搭載イメージ

 同社によると、従来の眠気検知システムは、眠気推移の予測は困難で、覚醒刺激にもアラート音や振動などを用いており、使用者の快適性を損なうものだったという。今回開発した技術では、人の温冷感、温熱快適性を計測することで、快適に覚醒状態を維持できる。パナソニックでは、同技術を通じて居眠り運転の抑制に貢献するとしている。